2025年12月頭に開催された、re:Invent2025に参加してきました!
私自身、2年振り2回目の参加で多少は勝手が分かり、前回に比べて満喫出来たと思います。
因みに、今回のre:Inventでは行きで飛行機が飛ばないトラブルにみまわれ、飛行場に一泊するはめとなり、開催1日目のAMに間に合いませんでした...。同じようなトラブルが起きた場合の参考にもなると思いますので、是非以下の記事も読んでみて下さい。
re:Invent 2025について
開催概要
この辺はさらっといきますが、開催概要は以下の通りです。
| 日程 | 2025年12月1日 ~ 2025年12月5日 |
| 場所 | Las Vegas
|
| 参加者 | 60,000人以上(内日本人は1900人程) |
| Keynoteの動画再生数 | 200万以上 |
| セッション数 | 3044 |
テーマ
この辺も多くの方が語られてますが、今年のテーマはAgentic AIでしょう。
2日目のMatt Garman氏(AWS CEO)のKeynoteは「Why not?」から始まり、以下のように語られていたのが印象に残っています。
エージェント中心の未来”が本格的に始まる。
その未来を実現するためのフルスタックのエコシステムは、AWS がすでに用意した。
君たちが、エージェントを前提としたワークフローを設計し、アプリケーションへ落とし込み、世界を変えていく番だ。
この言葉の通り、Keynote内で発表され、今現在も話題にことかかないサービスが以下ですね。
- Frontier Agents
- Kiro Autonomous Agent
- AWS Security Agent
- AWS DevOps Agent
- Agent Core周りの新機能
また、コンピューティング周りも多くのアップデートがありましたが、どれもAIを使うためのインフラ整備という印象でした。
その一方で、最後の10分間のアップデートLTで語られた以下の2つも、話題を呼んでいると思います。
- DBリソースのSaving Plan対応
- Lambda Durable Functions
実際にシステムを運用している人たちからすると、DBリソースのSaving Planは待ちにまったというところで、各所で導入の検討が進められていることでしょう。私が参画しているプロジェクトでもこの話題がまず先にあがっており、導入の準備をしています。
また、Durable Functionsについては、12月18日のアップデートで日本でも使えるようになりましたね!静止点がとれるような処理であればLambdaの15分の壁を越えられるようになるということで、熱いアップデートだったと思います。
また、4日目のWerner Vogels氏(Amazon.com CTO)のKeynoteでは、Werner氏のre:Invent卒業が発表され、会場は悲しみに包まれていました。一方で、Werner氏が語った内容は、多くのエンジニアを勇気付け、熱い気持ちにさせたのではないでしょうか。
Werner氏は革新目まぐるしい現代をネサンス期に重ね合わせ、Renaissance Developerという概念を語ってくれました。この基調講演は本当に価値のある基調講演なので、是非動画を見て頂きたいのですが、記憶に残っているのは以下の言葉達です。
・世界中で、我々の仕事はAIにとってかわられるのか?と質問されるが、いつも「多分ね」とこたえる
・我々は進化し続けるなら、AIに時代遅れにはされない
・価値を生み出すのはツールではなく、あなたの仕事
・私は皆さんを非常に誇りに思います
セッション体験記
前回参加した時は全てのセッションタイプに参加するというテーマを持って挑みましたが、言語の壁に足踏みしてしまいグループワーク系に参加することが出来ませんでした。
一方で、今回は前回参加した時に比べて弊社からの参加人数が多く、その中でも同じようにグループワーク系に出ようとしているメンバーが複数居たので、前回参加出来なかったグループワーク系のJamやGameDayに参加してきました。
JamやGameDayの概要
JamやGameDayに関しては日本でも開催されているので説明は不要かもしれませんが、これらの概要は以下の通りです。
- 1チーム4名のチーム対抗戦で課題に取り組み、合計ポイントを競う
- 架空の会社が抱えている問題がテーマで、不完全な状態のAWSアカウントや作成途中のソースコード・Cloud Formation等が提供されるのでこれを改善する
- 獲得できるポイントが少なくなるが、各課題には2つのヒントが用意されており、2つ目のヒントを開くと詳細な手順が出る
- GameDayは1つのシナリオに対して複数問題がある形式でAWSアカウントも1つだが、Jamはそれぞれ独立しておりAWSアカウントも問題毎に分かれている
セッションレポート
参加したセッションとしては以下の2つです。
- GameDay:AI-Assisted Developer Experience (New Relic協賛)
プレイヤーは架空のスタートアップ企業の新入社員という設定。
問題が発生して既存の社員が全員辞めてしまったため、新入社員のプレイヤーがAIツールを駆使して課題を解決していく。 - Jam:DevOps & Modernization (LaunchDarkly協賛)
プレイヤーは架空の企業の社員という設定。
LaunchDarklyとの協賛ということで、DevOpsに関わる部分で問題が発生しており、それを解決していく。
参加して驚きましたが、上位入賞チームに日本人チームが多く入っていたことです。現地の方に比べて、チームを組んで参加されている方が多いので、知ってるメンバーだからこそ発揮出来るチームワークで、的確に役割分担をして、素早く課題をこなして上位に入賞されていました。
また、他チームの方々とお話する機会があったので、そこで会話した内容ですが、入賞されたチームの方々はAgentic AIを上手く活用しているなという印象でした。今回、どちらのセッションもkiroなどが提供されていたのですが、入賞出来なかったチームの方々は、どうしても課題の問題のコードや設定を自分で見てしまったり、手動修正をしてしまったとおっしゃっている方が多かったです。
一方で、入賞されたチームの方はまず初めにAgentにコードや環境を読み込ませて、要約して説明させた上で、各課題はAgentに対応させていたとおっしゃっていました。
これについては、「全部Agentにやらせて心配にならないか」、「せっかくのセッションなのに学習にならないのではないか」等という議論も巻き起こりましたが、今回のテーマでも記載した通り、Agentによるvive coding等が話題となっている昨今、Agentを上手く使いこなしていくというのが今後のエンジニアの必須スキルだと思うので、入賞されたチームの方々のように上手くAgentを使いこなすのが理にかなっているよねという話になりました。
その他
その他、Keynoteやらチョークトークやらワークショップやらに参加させて頂きましたが、個人的に印象に残っているのは「可観測性を備えたレジリエンスアーキテクチャの構築」というワークショップです。
ワークショップは最初に短い講義があって、その後渡された教材を読みながらハンズオンしていくセッションです。一応グループになりますが、質問し合ったり、議論しても良いし、イヤホンつけて自分の世界に入っても良いという自由な感じです(会にもよる?)。
メリットは講師に質問出来るのと、人が質問したり議論しているのを聞けたり、割り込んでいけるところです。今回のテーマはレジリエンスアーキテクチャということで、ミッションクリティカルなシステムの観測性を上げて落とさないようにしようというもので、具体的には以下のようなステップで実施しました。
- Cloudwachの最新の機能やApplication Signalで可観測性を上げる
- Resilience Hubでのシステムの回復性の評価
- Fault Injection Serviceを使ったカオスエンジニアリングでのAZ障害の注入により、単純なマルチAZ構成ではグレー障害に対応出来ないことの確認
- Application Recovery Controllerによるゾーンシフトでの回復
以前の記事で似たようなものを書きましたが、綺麗にAZが落ちることは昨今少なく、どちらかと言われるとグレー障害と呼ばれる局所的な障害が多く、単なるマルチAZ配置のクロスAZ通信というよりは、AZの独立性を意識することが注目されています。
じゃあその具体的な方法は?というところで、Resilience HubやARSについて調査はしていたものの、実際に手を動かして確認する機会がなかったので、実際に触って学ぶことが出来て非常に楽しかったです!
以前記載した記事は以下です。
さいごに
re:Invent 2025の出張報告を記載しました。
re:InventはAWSエンジニアからすると多くの学びがある一方で、遊びの要素もあって、本当に「楽しい!」と感じられるカンファレンスだなと改めて感じました。
一方で、私はインフラ色が強くて、開発でAgentを使いこなしてるわけではなく、個人的に触る程度です。そのため、楽しかった半面で、今回のre:Inventで危機感をかなり感じました...。
ルネサンス期で例えられていた通り、今後も目まぐるしく技術は進化していくと思います。我々エンジニアは、そこで置いて行かれないように自分達も進化を続けて、それらの技術を使いこなし、価値を発揮していかなければならないなと思わされる、re:Inventでした。
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