プロダクト開発の現場では、日々いろんな意思決定が行われています。
その中で「どんなデータを見て判断するか?」っていうのはめちゃくちゃ重要です。
でも、その“見ているデータ”って、実は立場によって結構違っていたりします。
今回は「QAの立場から、PJにどう貢献できるか?」をテーマに、
QAならではの視点を活かす方法をまとめてみました。
QAも自分たちの“景色”を見せよう
「企画が見てるデータに合わせる必要はない。むしろ、相手が見えていないものを見せてあげた方がいいんじゃないか」と思っています。
たとえば「フォロワー数が多い人は定着しやすい」といった(マーケティング寄りのデータをベースに)仮説が立てられていたとしましょう
でも例えばQAが「このタイプのユーザーはエラーを踏んでない」とか、そんなデータを持っていたとしたらどうでしょう?
企画チームが見てる世界とは別の切り口を提供できるものであり、
それが結果的によりよい判断や仮説につながることもある、かもしれません。
「見えてる世界」に対抗するんじゃなく、補完しよう
ちょっとキツめな言い方ですが、「誰しも、自分たちにとって都合のいいデータを見ている」
というのはよくある話かなと思います。
提案を通すために説得力のあるデータを揃えるのは、ある意味当然の流れです。
でも、だからこそQAも「自分たちにとって都合のいい(=説得材料になる)データを集めよう」と考えるのも全然アリだと思うんです。
もちろん、企画とQAは対立構造ではありません。
QAしか持ってないデータ、QAだからこそ拾える観点。
そういうものをちゃんと見せてあげれば、「仮説が変わる → アクションが変わる」みたいな良い循環が生まれるかもしれません。
いわば「より質の高い仮説」を導き出すための連携の1つだと思います。
QAも“提案する側”になっていこう
これまでQAって、どっちかというと「出てきたものを検証する側」って見られがちだったと思います。
でも今は、QAからも提案していいし、むしろ提案できる立場にどんどんなっていくべき。
「見てる景色を見に行くんじゃなくて、自分たちが見てる景色を見せてあげる」
ただの品質チェック係じゃなくて、“データを元にした提案ができるチーム”として、もっと存在感を出していきたいですね。
おわりに
QAって、ただのチェック担当じゃない。
見方を変えれば、「一番プロダクト全体を俯瞰できるポジション」でもあります。
だからこそ、
- QAだけが見てるデータを積極的に活かす
- 仮説に別の角度から補足を入れる
- 時には新しい仮説を提示する
みたいな動きを意識するだけで、プロダクトの質もチームの議論もグッと良くなると思います。
ということで、これからもQAの“視点”と“データ”を武器に、より良いプロダクトづくりに関わっていきましょう!