#はじめに
Bitcoin Coreを利用する際に、mainnetへの接続かtestnetへの接続を設定するためにはbitcoin.confファイルを作成し、設定内容を記述する必要があります。
以下mainnetとtestnetそれぞれに接続するための記述例を書きました。
#mainnetとtestnetの違い
mainnetとは実際に送金を行うことができるネットワークで、testnetとは開発や実験のために使われるネットワークのことです。mainnetで取引されるビットコインには価値がありますが、testnetでのそれには価値がありません。
その他の違いとしては、ビットコインアドレスや秘密鍵の形式が少し異なっており、また標準のトランザクションのチェック等でいくつかの制限が緩和されています。
#mainnetへの接続方法
はじめにbitcoin.confというファイルを以下のディレクトリに作成します。OSごとにデータの保存先が異なることに注意してください。
- Mac OS X: ~/Library/Application Support/Bitcoin/
- Linux: ~/.bitcoin/
- Windows: C:\Users\Username\Appdate\Roaming\Bitcoin
bitcoin.conf内の内容は以下になります。
mainnet=1 # mainnetを利用する
txindex=1 # indexを作成して全てのトランザクションIDを参照可能にする
server=1 # JSON RPCサーバとしてコマンドを受け付ける
rest=1 # REST インターフェースを有効にする
rpcuser= "Username" # JSON RPCのためのユーザ名
rpcpassword= "Password" # JSON RPCのためのパスワード
rpcport=8332 # JSON RPC用ポート番号
#testnetへの接続方法
mainnetと同様に、bitcoin.confを指定ディレクトリ内に作成し、以下の記述をします。
testnet=3 # testnetを利用する
txindex=1 # indexを作成して全てのトランザクションIDを参照可能にする
server=1 # JSON RPCサーバとしてコマンドを受け付ける
rest=1 # REST インターフェースを有効にする
rpcuser= "Username" # JSON RPCのためのユーザ名
rpcpassword= "Password" # JSON RPCのためのパスワード
rpcport=18332 # JSON RPC用ポート番号
mainnetとtestnetで大きく異なる部分は、一行目と最後の行のみです。特に最後の行のポート番号の指定はmainnetとtestnetで異なるため注意してください。
#参考文献