以前にほぼ同じことを書いてます1が,変わったことといえば
- いろいろ最新バージョン。
- VTKはPythonでは使えないのでビルドしない。(以前はムダなことをしていた1)
- WindowsではConcurrencyのほうか速い2ようなので,Intel TBBは使わない。(以前はムダなことをしていた2)
- XIMEAカメラは本家の用意してくれているXiApiPythonを使う方が便利そうなのでビルドしない。(以前はムダなことをしていた3)
- 以前はビルドにPython2系が必要だったがいつの間にかPython3だけでビルドできるようになっていた。
-
stringutils.cpp
にあったウムラウト記号がUTF-8コード表記になった(Ü→\xc3\x9c)のでコードの修正が不要になった。
環境
- Windows10 (64bit)
- Visual Studio 2017 Community
- Python 3.5.4
- OpenCV 3.4.0
- Eigen 3.3.4
- Qt 5.10.0
OpenCVのビルド
準備
-
Python3+NumPy,Visual Studio,CMakeをインストール。
-
GitHubからOpenCVのソースをZipでダウンロード(opencv, opencv_contrib)。それぞれ
C:\opencv\source
,C:\opencv\opencv_contrib
に展開。 -
Eigenのlatest stable releaseをダウンロード。
C:\opencv\dev\eigen
に展開。 -
Qtをインストール。コンポーネントの選択ではQt>Qt 5.10.0>MSVC 2017 64-bitのみを選択しインストールする。
-
以下のようにパスを通す。
環境変数のパスを設定 C:\opencv C:\opencv\dev\eigen C:\Qt\5.10.0\msvc2017_64\bin
ビルド
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CMakeを起動.source
C:\opencv\source
,buildC:\opencv\build
としてConfigureをクリック。 -
以下の設定が完了するまでConfigureを何度か押して赤い項目をなくす。
以下チェックを入れる WITH_OPENGL WITH_QT 以下チェックを外す WITH_CUDA WITH_CUFFT Name Value CMAKE_INSTALL_PREFIX C:/opencv/install
OPENCV_EXTRA_MODULES_PATH C:/opencv/opencv_contrib/modules
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赤い項目がなければGenerate→Open Projectをクリック。Visual Studioでプロジェクトを開く。
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Visual Studioでプロジェクトが開かれたら,構成
Release
,プラットフォームx64
とし,”ALL_BUILD”を右クリック→ビルド。エラーがなければ”INSTALL”を右クリック→ビルド。 -
C:\Python35\Lib\site-packages
内に「cv2.cp35-win_amd64.pyd」ができる。 -
C:\opencv\install\bin
にパスを通す。 -
以上。
注意点
CMakeを起動する前にQTのパスは通しておく。くらいです。
以前よりすごく簡単になりました。