はじめに
株式会社トラストバンクでふるさとチョイスのバックエンドエンジニアをしている間中です。
この記事はトラストバンク Advent Calendar 2025の5日目の記事です。
トラストバンクでは育児分制度という制度があり、技術本を購入して自己研鑽することができます!
育児分制度とは
◆業務遂行する上で、会社が必要と認めた「書籍」や「映像コンテンツ」購入(ビジネス書、電子書籍や定期購読含む)、セミナー・勉強会・研修・カンファレンスへの参加、定額制サービスの利用料 等に係る費用を会社が負担します。(年間10万円まで)
2025年に5冊の技術本を読んだので、おすすめ順に紹介していきたいと思います!
対象者
この記事は下記のような人を対象にしています。
- PHPエンジニア
- 実装だけでは物足りなくなり、設計力を上げたい
- 技術力アップのために読みたい本を探している
結論
- 初心者マークを外したいPHPer→「TECHNICAL MASTER はじめてのPHP エンジニア入門編」
- テストを知りたい→「単体テストの考え方/使い方」
- 設計力アップしたい→「オブジェクト設計スタイルガイド」「Web API: The Good Parts」
【おすすめ度★★★】TECHNICAL MASTER はじめてのPHP エンジニア入門編
そろそろ初心者マークを外したいPHPerに最適な技術書です。
詳細な感想はこちらをご覧ください。
下記のような技術者におすすめです。
- PHPer歴1~3年程度で、そろそろ初心者マークを外したい人
- 中級バックエンドエンジニアで初めてPHPに触れる人
PHPの専門書というよりは、WEBアプリケーションを開発するにあたり、バックエンドエンジニアとして知るべき知識が(良い意味で)浅く広くカバーされています。
「はじめに」で下記のとおり書かれており、まさにその通りの良著だと思いました!
本書を読めば開発に関して全てがわかるということを目指したわけではなく、開発を行うためにそのような分野があるのかを知り、現時点で何を知らないのかを知っていただくのが目標となります。
どの分野に詳しく、どの分野の知識が足りてないのかをセルフチェックできる良著だと感じました。
自分は「設計」関連の知識が足りていないことがわかったので、これ以降は設計関連の技術本を読むようになりました。
【おすすめ度★★★】単体テストの考え方/使い方
同僚からおすすめされて読みました。
詳細な感想はこちらをご覧ください。
下記のような技術者におすすめです。
- 中級エンジニア
- テスト設計に悩んでいる
- 単体テストと統合テストの違いがよくわからない人
「なぜテストが必要なのか」「どのような実装をすればテストしやすくなるのか」が具体例とともに解説されていて、テスト初心者にとって良い入門書でした!
ぼんやりと聞いたことがあった、下記の用語に詳しくなりました。
- 単体テストと統合テスト
- 古典派とロンドン派
- AAAパターン
- モック
ちょうど実務でテスト実装をし始めた頃に読んだので、理解した内容を即業務に活かせていい感じでした!
チームメンバーにもおすすめして読んでもらえたので、共通言語が増えたのも良かったです!
【おすすめ度★★】オブジェクト設計スタイルガイド
PHPerKaigi2025で紹介されていたので読みました。
詳細な感想はこちらをご覧ください。
下記のような技術者におすすめです。
- 中級エンジニア
- 言われたコードは書けるようになったが、設計がさっぱりなエンジニア
- エンティティとかバリューオブジェクトについて知りたい人
下記の用語について深く理解できます。
- コントローラ
- アプリケーションサービス
- ライトモデルリポジトリ/インターフェース
- エンティティ(具象的)
- バリューオブジェクト(具象的)
- イベントリスナ
- リードモデル/クエリサービス
- リードモデルリポジトリ
この本を読む方に最もお伝えしたいことは「この本は最後の章を最初に読め!」ということです。
オライリー本の傾向なのかわかりませんが、最も大事な要約が最後のまとめの章に書かれています。
これを先に読むだけで、各章の内容がスルスル理解できるようになるはずです。
【おすすめ度★★】Web API: The Good Parts
業務内容がAPIの設計に差し掛かったあたりで読んだ本です。
詳細な感想はこちらをご覧ください。
下記のような技術者におすすめです。
- 駆け出しエンジニア
- プログラミング初学者
- 初めてAPI設計する人
「とりあえずAPIって何?」という状態から抜け出せる1冊。
ベテランエンジニアは大体読んだことあるので、彼/彼女らの使ってる単語の意味がわかるようになるだけでも前進だと思います!
ただし、この一冊だけで「API完全に理解した」とはならないので要注意。
あくまで最初の一歩を踏み出したい人向けです。
巻末付録の「WEB APIチェックリスト」が結構役に立ちそうだと感じました。
【おすすめ度★】マスタリングAPIアーキテクチャ
サブタイトルの「モノリシックからマイクロサービスへとアーキテクチャを進化させるための実践的手法」に惹かれて読んでみました。
詳細な感想はこちらをご覧ください。
下記のような技術者におすすめです。
- API設計に興味のある駆け出しエンジニア
- 実装だけでは物足りなくなってきた中級エンジニア
- チームリーダーをやっているけど知識不足を感じるエンジニア
残念ながら「この本でモノリスをマイクロサービス化するノウハウをマスターした!」にはならないです。
ただし、マイクロサービス化するために勉強すべき項目が浅く広く知れるので、入門書としては良いかと思います。
内容的にもSREやアーキテクトに必要な知識が多く、担当レベルのバックエンドエンジニアである自分が読むには少しハードルが高かったかも...
また、これもオライリー本の特徴かもしれませんが、「最終章のまとめを最初に読んだ方が理解度が上がる」ということをお伝えしておきます。
おわりに
2025年に読んだ技術本を振り返りました。
改めて、育自分制度を活用してこれだけの技術書を読むことができて大感謝です!
来年もどんどん技術書を読み、業務に活かすことで専門性を高めていこうと思います。
トラストバンク Advent Calendar 2025では、まだまだ記事を公開予定ですので、お楽しみに。
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