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こんにちは😊
株式会社プロドウガ@YushiYamamotoです!
らくらくサイトの開発・運営を担当しながら、React.js・Next.js専門のフリーランスエンジニアとしても活動しています❗️

この記事は プロダクトの内製化やモダナイズの苦労話、成功体験、失敗談、あるあるをシェアしよう! by TRAILBLAZER Advent Calendar 2025 の参加記事です🎄

「外注から内製へ切り替えよう!」
「レガシーシステムを捨てて、モダンな技術で作り直そう!」

そんな掛け声とともにプロジェクトが始まったものの、半年後には**「モダンな技術で書かれた、誰もメンテできない巨大なスパゲッティコード」**が出来上がっていた……。
そんな経験はありませんか? 私はあります(血涙)。

今回は、内製化チームが陥りがちな**「フルスクラッチ原理主義」の失敗談と、そこから脱却するためにたどり着いた「フロントエンド(Next.js)× ノーコード(n8n)のハイブリッド戦略」**についてお話しします。

💀 失敗談:内製化=「俺たちの最強フレームワーク」を作ること?

かつて私が関わったある内製化プロジェクトでの話です。
レガシーなPHPシステムをリプレースするため、意気揚々とモダンな技術スタック(TypeScript, Go, AWS)が選定されました。

チームの士気は最高潮。「全部自分たちでコントロールできる!」と息巻いていました。
しかし、開発が進むにつれて雲行きが怪しくなります。

  • 認証基盤の実装に1ヶ月かかる(Auth0を使えばいいのに…)。
  • 管理画面のCRUDを作るだけで疲弊する(Retoolを使えばいいのに…)。
  • CSVインポート機能のバリデーションでバグが多発する。

結果、「ビジネスロジック(顧客価値)」を作る時間が全体の2割しかなく、残りの8割は「車輪の再発明(インフラや共通機能の実装)」に消えていました。

内製化の目的は「ビジネスの変化に素早く対応すること」だったはずなのに、「コードを書くこと自体」が目的化してしまっていたのです。

💡 転換点:「書かない勇気」を持つ

この失敗から学んだ教訓は一つ。
「コアバリュー(競争優位性)以外は、徹底的にコードを書くな」 ということです。

そこで私が現在採用しているのが、以下のアーキテクチャです。

  • Frontend (UI/UX): Next.js (ここは徹底的にこだわる)
  • Backend (Logic): n8n (つなぐ処理はノーコードに任せる)
  • Database: Supabase / PostgreSQL

🛠️ 成功体験:n8nを「BFF(Backend For Frontend)」にする

具体的に、どう「モダナイズ」されたのか。
例えば「お問い合わせフォームからデータを受け取り、AIで分類して、DBに保存し、Slackに通知する」という機能を実装する場合を比較します。

Before(フルスクラッチ時代)

  1. APIのエンドポイントを定義する。
  2. Controllerを書く。
  3. Service層でOpenAI APIを叩く処理を書く(エラーハンドリング含む)。
  4. Slack通知のロジックを書く。
  5. DBへのInsert処理を書く。
  6. これら全てのテストコードを書く。

👉 所要時間:3日

After(n8n活用時代)

  1. Next.jsからn8nのWebhook URLにPOSTする処理だけ書く。
  2. n8nの画面で「Webhook」「OpenAI」「Postgres」「Slack」のノードを線で繋ぐ。

👉 所要時間:30分

圧倒的な差です。
しかも、n8nのワークフローは**「処理の流れが可視化されている」ため、エンジニアではないPMやビジネスサイドのメンバーでもロジックを理解できます。
これにより、
「仕様の認識祖語」という最大の手戻り要因**も激減しました。

🤝 チーム開発における「あるある」と解決策

内製化チームでn8nのようなツールを導入すると、必ず出る懸念があります。

「ノーコードだと、バージョン管理(Git)ができないじゃん!」
「勝手に変更されて壊れるのが怖い!」

これに対する私の解(Best Practice)は以下の通りです。

  1. n8nもGit管理する: n8nのワークフローはJSONデータです。これをGitリポジトリにコミットし、CI/CDパイプラインで本番環境にデプロイする仕組みを構築します(n8n公式機能やAPIで可能です)。
  2. 「コードで書くべき部分」を見極める: 複雑な計算処理や、ミリ秒単位のパフォーマンスが求められる処理は、n8n内の「Codeノード」や、別途AWS Lambda等に切り出します。

「0か100か(全部コードか全部ノーコードか)」ではなく、「適材適所」を見極めるスキルこそが、これからの内製化チームに求められる技術力だと感じています。

まとめ

内製化やモダナイズの現場では、つい「技術的な正しさ」や「美しいコード」を追い求めてしまいがちです。
しかし、私たちのゴールは**「プロダクトの価値を最速で届けること」**です。

  • UI/UXなど、ユーザーが触れる部分は Next.js でこだわり抜く。
  • 裏側の連携や定型処理は n8n でサボる(効率化する)。

このメリハリこそが、疲弊しない内製化の鍵です。
「苦労してコードを書く」ことから卒業し、「賢くツールを使いこなす」チームへ。
2025年は、そんなモダナイズに挑戦してみてはいかがでしょうか?🚀

最後に:業務委託のご相談を承ります

私は業務委託エンジニアとしてWEB制作やシステム開発を請け負っています。最新技術を活用したレスポンシブなWebサイト制作、インタラクティブなアプリケーション開発、API連携など幅広いご要望に対応可能です。

「課題解決に向けた即戦力が欲しい」「高品質なWeb制作を依頼したい」という方は、お気軽にご相談ください。一緒にビジネスの成長を目指しましょう!

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