はじめに
2026年2月19日(日本時間2月20日)、Google DeepMind が Gemini 3.1 Pro を発表・グローバルロールアウト開始しました。
現時点ではPreviewステータス(GA=一般提供は近日予定)。AI Studio・Antigravity・Vertex AI から今すぐ試せます。
「また新しいモデルか…」と思っているあなた、今回は違います。
自分はフルスタックエンジニア兼10言語メディア(JapanLifeStart.com)運営者として、コーディング・記事執筆・多言語コンテンツ生成・ビジネス分析と幅広く使い倒した結果、率直に言います。
「少なくとも私のユースケースでは、もう全部これでいい」
何がどう変わったのか、GPT-5.2・Claude 4.6 との実ベンチマークデータを交えて解説します。
ベンチマーク比較(2026年2月現在)
| ベンチマーク | Gemini 3.1 Pro | GPT-5.2 | Claude Opus 4.6 | Claude Sonnet 4.6 |
|---|---|---|---|---|
| ARC-AGI-2(新論理パターン) | 77.1% | — | ~68.8% | — |
| ARC-AGI-1 | — | 90%超(業界初) | — | — |
| GPQA Diamond(科学推論) | — | 93.2% | — | — |
| AIME 2025(数学) | — | 100%(満点) | — | — |
| SWE-bench(コード) | ~65% | ~70% | 80.9% | — |
| Aider Polyglot(多言語コード) | — | 82〜85% | 89.4% | — |
| OSWorld(PC操作自動化) | — | — | — | 72.5% |
| Artificial Analysis 総合 | 🥇 1位(2位に4pt差) | 🥉 3位 | 🥈 2位 | — |
Artificial Analysis Intelligence Index にてGemini 3.1 ProはClaude Opus 4.6を4ポイント上回り総合1位を獲得。かつClaude Opus 4.6の半額以下のコストで動作します。
スペック&料金
| 項目 | Gemini 3.1 Pro | GPT-5.2 | Claude Opus 4.6 | Claude Sonnet 4.6 |
|---|---|---|---|---|
| リリース日 | 2026.02.19 | 2025.12.11 | 2026.02.05 | 2026.02.17 |
| コンテキスト長 | 1M tokens | 400K tokens | 1M tokens(beta) | 1M tokens(beta) |
| 最大出力 | 非公開 | 128K tokens | 128K tokens | — |
| 料金 input /1M | Preview中(要確認) | $1.75 | $10 | $3 |
| 料金 output /1M | Preview中(要確認) | 非公開 | $37.50 | $15 |
| Multimodal | ◎ テキスト/音声/画像/動画/PDF/コードリポジトリ | ○ | ○ | ○ |
| ステータス | Preview | GA | GA | GA |
Claude Opus 4.6はコンテキスト200K超えから追加課金が発生します。1Mトークンのフル活用はbeta扱いで料金が大幅に跳ね上がるため注意が必要です。
1. コーディング:Next.js App Router の設計を「理解している」
試したプロンプト
Next.js 15 App Router + TypeScript + Tailwind CSS + Prisma で、
ユーザー認証済みのダッシュボードページを作ってください。
- Server Componentでデータ取得
- Server Actionsでフォーム処理
- Zodでバリデーション
- `"use client"` は最小限に
Gemini 3.1 Proの出力チェック結果
-
"use client"を付けるべき箇所だけに正確に限定 ✅ -
app/api/を使わずに Server Actions で完結 ✅ - Zodバリデーション+エラーハンドリングが適切 ✅
- import順序が自然に整理(ESLintルールを暗黙的に遵守) ✅
以前のGeminiはPages Router時代の書き方(getServerSideProps等)を混ぜてくることがありましたが、今回は最初からApp Router前提で出力されました。1Mトークンのコンテキストウィンドウにより、リポジトリ全体を読ませて「このファイルと整合性を取って実装して」という使い方が現実的になっています。
3モデルのコーディング比較
| 観点 | Gemini 3.1 Pro | GPT-5.2 | Claude Opus 4.6 |
|---|---|---|---|
| App Router理解度 | ◎ | ○(時々Pages Router混入) | ◎ |
| コード生成速度 | ○ | ◎(30〜40%速い) | △(重い) |
| SWE-bench実力 | △(~65%) | ○(~70%) | ◎(80.9%) |
| 多ファイル整合性 | ◎(1Mトークン) | ○(400K) | ◎(1M beta) |
| デバッグ精度 | ○ | ○ | ◎(89%) |
| コスト | Preview中 | 最安($1.75/1M) | 高価($10/1M) |
コーディング単体の純粋な実力ならClaude Opus 4.6が上です。ただしコストが10倍近く違うため、Next.js+多言語+長文コンテキストをセットで使う用途ではGemini 3.1 Proが総合的に最適解です。
2. 多言語コンテンツ生成:10言語同時生成が実用レベルに到達
JapanLifeStart.comでは日本語・英語・中国語(繁体字)・韓国語・タガログ語・ベトナム語・ポルトガル語・スペイン語・インドネシア語・フランス語(※10言語目として追加予定) の10言語でコンテンツを展開しています。この翻訳・ローカライズが最大のボトルネックでした。
試したプロンプト
以下の日本語記事(SIMカード比較)を
英語・中国語(繁体字)・韓国語・タガログ語・ベトナム語・
ポルトガル語・スペイン語・インドネシア語・フランス語
の各言語に翻訳してください。
直訳ではなく、各国ユーザーが自然に読めるようローカライズしてください。
Before / After 比較
| 言語 | Gemini 3 Pro | Gemini 3.1 Pro | GPT-5.2 | Claude Sonnet 4.6 |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 中国語(繁体字) | △(硬い) | ◎(台湾/香港向け口語表現が的確) | ○(簡体字混入あり) | ○ |
| 韓国語 | ○ | ◎(敬語レベルが自然) | ○ | ○ |
| タガログ語 | △(誤訳あり) | ◎(大幅改善) | △ | △ |
| ベトナム語 | △(機械的) | ◎(自然) | △ | ○ |
| インドネシア語 | ○ | ◎(口語表現が的確) | ○ | ○ |
| ポルトガル語 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| スペイン語 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| フランス語 | ○ | ○ | ○ | ○ |
東南アジア言語(タガログ語・ベトナム語・インドネシア語)と繁体字での品質向上が他モデルとの最大の差別化ポイントです。特に繁体字は簡体字と字形が異なるだけでなく語彙・表現のローカライズが必要で、Gemini 3.1 Proが台湾・香港向けの口語表現を自然に使えている点は実務上かなり重要です。
ネイティブスピーカーによるレビューでも修正工数が体感で約40〜50%削減。多言語コンテンツ生成においては、現時点でGemini 3.1 Pro以外の選択肢はありません。
3. 長文コンテキスト:リポジトリ丸ごと「一気読み」
試したこと
Next.jsプロジェクトの主要ファイル群(約50ファイル・合計約15万トークン)を一度に渡し、技術的負債の分析を依頼しました。
結果
- 「この Server Action は Prisma を直接呼び出しているが、Repository パターンを採用している他ファイルと設計が不一致」というファイルをまたいだ矛盾を発見
-
lib/api/とlib/utils/の責務混在を複数指摘 -
NEXT_PUBLIC_プレフィックスが不要なキーに付いているセキュリティリスクを指摘 - ファイルをまたいだ型定義の重複を3件検出
1Mトークン全域にわたって最後のファイルまで正確に参照されていました。GPT-5.2の400K上限と比べると、大規模プロジェクトでの差は歴然です。以前のモデルで10万トークン超えると起きていた「途中で忘れる」現象が完全に解消されています。
4. 推論・ビジネス分析:ROI計算も任せられる
ARC-AGI-2スコア77.1%(Gemini 3 Pro比2倍以上)が示す推論性能向上は、複数変数が絡むビジネス分析で特に体感できます。
試したプロンプト
SIMカードアフィリエイトのLP改善を検討しています。
月間PV: 30,000 / 現在CVR: 2% / 平均単価: 3,000円
施策A:ページ速度改善(LCP 4s→1.5s)費用:20万円
施策B:LP全面リデザイン 費用:50万円
ROIを試算し、10言語サイトとして優先度を付けてください。
出力の質
- Core Web Vitals改善によるCVR向上率の業界統計を引用した数値試算
- A・BそれぞれのROI・回収期間・リスクを表形式で整理
- 「施策Aを先に実施して言語別CVRデータを取り、変化を確認してから施策Bの判断を」という段階的アプローチ
- 言語別のコンバージョン差異まで考慮した分析を追加出力(GPT-5.2との最大の差)
GPT-5.2も同タスクで高精度でしたが、「10言語サイト」という文脈をより深く理解した回答はGemini 3.1 Proの方が的確でした。
5. Gemini 3.1 Proの注目新機能
コードベースのアニメーション生成
テキストプロンプトからウェブサイト対応のアニメーションSVGを直接生成します。ピクセルではなく純粋なコードで構築されるため、あらゆるスケールで鮮明に表示でき、従来の動画と比べてファイルサイズも極小です。LP制作やアイキャッチ素材の生成に活用できます。
複雑なシステム統合・コード生成
発表デモでは国際宇宙ステーションの軌道をリアルタイムで可視化するダッシュボードを、テレメトリストリームの設定込みで構築していました。複雑なAPIとユーザーフレンドリーなUIの橋渡しを1プロンプトで完結させる能力は、フルスタック開発の文脈で特に有効です。
6. 正直な懸念点
| 懸念点 | 詳細 |
|---|---|
| コーディング純粋実力 | SWE-bench ~65%。Claude Opus 4.6の80.9%には及ばない |
| Preview安定性 | まれにレスポンスが途切れる。GA後に改善見込み |
| 料金未確定 | GA後の正式料金次第でコスト効率の評価が変わる |
| ハルシネーション | マイナーOSSのAPIで存在しないメソッドを生成するケースあり |
| 出力の一貫性 | 同プロンプトでも出力にばらつき。temperatureを下げると改善 |
私のAIスタック(2026年2月・確定版)
コーディング補助(Cursor / Antigravity) → Gemini 3.1 Pro ★
10言語翻訳・ローカライズ → Gemini 3.1 Pro ★ 圧倒的優位
長文アーキテクチャ分析(大規模リポジトリ) → Gemini 3.1 Pro ★
ビジネス分析・ROI試算 → Gemini 3.1 Pro ★
複雑なエージェントタスク(長期継続) → Claude Opus 4.6
CI上のLLMコードレビュー(大量バッチ) → Claude Sonnet 4.6($3/1Mのコスパ)
純粋な数学・アルゴリズム推論 → GPT-5.2(AIME満点・GPQA 93.2%)
高速レスポンス / 大量並列処理 → Gemini Flash
最終結論:「全部これ」にしていい?
| ユースケース | 推奨モデル | 理由 |
|---|---|---|
| 多言語コンテンツ生成(3言語以上) | ✅ Gemini 3.1 Pro | 繁体字・東南アジア言語の品質が他モデルと別格 |
| Next.js フルスタック開発 | ✅ Gemini 3.1 Pro | App Router理解度×1Mトークンの組み合わせ |
| コーディング品質(純粋評価) | Claude Opus 4.6 | SWE-bench 80.9%・Aider 89.4% |
| 純粋な推論・数学 | GPT-5.2 | ARC-AGI-1 90%超・AIME満点 |
| CI自動レビュー(コスト重視) | Claude Sonnet 4.6 | $3/1Mの圧倒的コスパ |
| GA後の再評価 | ⚠️ 要確認 | 正式料金発表後にコスト効率を再試算 |
Artificial Analysis総合1位・ARC-AGI-2スコア77.1%というスペックは、実際の業務で確かに体感できる差でした。 特に多言語 × フルスタック開発 × 長文コンテキストが軸のワークフローでは、現時点で最右翼のモデルです。GA後の料金が適正であれば、ワークフローの中心に据える価値が十分にあります。
試したことがある方、体験談をコメント欄でぜひ教えてください!
おわりに
株式会社プロドウガ代表の山本です。
現在、フルスタックエンジニア・AIアーキテクトとして、今回ご紹介したような 「LLMを組み込んだ業務パイプラインの構築」や「AI駆動開発(Vibe Coding)による開発フローのアップデート」 を支援しています。
- 得意領域: Next.js (App Router) / TypeScript / n8nを活用した自律型AIエージェント構築
- 稼働可能枠: 月60時間(週15時間程度)の技術顧問・アーキテクト枠にて稼働可能です。
生成AIの導入や、開発チームの生産性向上(イネーブルメント)に関する課題がございましたら、ポートフォリオサイト よりお気軽にご相談ください!
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