🎄初学者がマナビDXQに挑むマインドセット🎄

🔆Yuriyはどんな人？

デジタル人材ではない？ 創薬・予防医学・栄養学が好き！

エンジニアなどのデジタル人材とはかけ離れた職業に従事してきましたが、学生時代は情報工学や日本文学に興味を持ち、社会人になり 創薬・予防医学・栄養学(医食同源) へ興味の矛先がガラッと変わりました。どのようなチャンスに恵まれても「健康でなければ何もできない！」と痛感し、「やりたいことをバリバリこなすタフなメンタルとそれに負けない身体や頭脳を手に入れるには、何が必要なのか？」と考え抜いた結果、まずは己をよく知ること、その次にメンタル・身体・頭脳を鍛え続けられる効率のよい栄養をしっかり摂ることだと気付きました。
「栄養って…そんなこと！？」と思いますよね。生物を組成している細胞1つ1つは一定の周期で生まれ変わり、役目を果たし終えた細胞の残骸は毎日身体から排出されていて、「すべての生物は常に動的平衡を保ち、同じ身体を維持している」 そうです。摂取した食物は体内で燃やされエネルギーとなって消費されるだけではなく、分子レベルに分解されて身体中に散らばり、古くなった細胞組織を再組成するのです。1年もすれば、人間の臓器や骨もすべて分子レベルで新しい細胞に置き換わるらしいです。（分子生物学者 福岡伸一氏）

より優れた神経細胞や臓器細胞を手に入れたければ、品質の良い食物を摂取し、より効率的なエネルギー源になりうる栄養素を積極的に摂ればよいことになります。摂取する食物の質や栄養素を1年間変えてみるだけで、細胞レベルで良質な身体が手に入るなんてちょっと面白そう！という発想から、調味料はもちろん食材も厳選し、調理方法もこだわるようになりました。結果的にエンゲル係数がとても上がりましたが、それと引き換えに、以前とは比べ物にならない神経細胞と臓器細胞を手に入れられたと自負しています。
残念なことに、細胞は完璧に再組成されることはなく、その質はどんどん低下していきます。それこそが「老化」の正体のようです。「細胞レベルで良質な身体を維持するためには、何が必要なのか？」を真剣に考えてみたいと思っているところです。

🔆細胞レベルで良質な身体を手に入れてどうするの？

AIを活用して新しい世界を創生したい！

細胞レベルで良質な身体をいったい何に活かせばいいのだろうか？この身体をどのように作り上げたか、その手法を公開してもいいけれど、この身体をフル稼働させて何をどこまでできるのかを実証してみるのも面白そうだと考えるようになりました。
細胞レベルで生まれ変わっている今ならば出来るかもしれないこと…学生時代に諦めた 「AIを活用して新しい世界を創生したい！」 なんてピッタリかもしれないと考えていた折、「マナビDXクエストでDX人材を目指そう！」 というSNSの広告が目にとまりました。無料でそんなうまい話はあるわけがないと決めつけてしばらく放置していたのですが、何日経ってもやっぱり気になるし、概要をよく読むと経済通産省が主催しているらしいとわかり、「これは、よくあるうまい話ではナイかも？挑戦してみよう！」とやる気に火がつきました。
挑戦するからには、自分なりの目標を定めなければなりません。ただ漠然と学ぶのでは実証にはならないし、かといって、とんでもなく高い目標を掲げて途中で離脱したら元も子もないので、このような目標を設定してみました。

1. Pythonをマスターする
2. 同じ志を持つ仲間を作る
3. 第1タームでGold修了する＆クエストで良い成績を獲得する
　（総合10位以内に入れたら御の字）
4. 企業協働プロジェクトに参加する
　（良い実績を残せたら尚良し）

そんなこんなで、初めてのマナビDXクエストが始まりました。

🔆マナビDXクエストのカルチャーとは？

気持ちのいいマナビ合いの場がマナビDXクエストにはあります！

Pythonはもちろん、高度なデジタルスキルを持っている方々がたくさん参加していることは覚悟していましたが、飄々と何者でもない雰囲気を醸し出している方がPythonを用いたAIモデルの構築クエストでさらっと上位スコアを獲得されるのを目の当たりにして、これは…ウカウカしていたら、目標達成は夢のまた夢になると兜の緒を締め直したことを今でもよく思い出します。気さくにおしゃべりしてくれる方がとても有能で、けっして偉ぶらない…それどころか、クエストのスコアがどんどん下がっていく私に、「困っていることがあったら言って～」 とサポートまで名乗り出てくれる。そんな気持ちのいいマナビ合いの場がマナビDXクエストにはあります。

CMはスキルがありサポーティブな存在

今年から始まった制度らしいですが、コミュニティ・マスター(CM)が各チームに在籍し毎週１回は勉強会を開催してくれるので、初学者でもマナビのモチベーションを維持できました。「ここがわからない」「なんか上手くいかない」などの疑問もCMに相談すれば、アドバイスをくださいます。プレゼンテーション資料を作成する演習があるのですが、その資料の作成に抜け漏れがないか、何か変なところはないか、マンツーマンでチェックしてもらいました。もちろん、ご厚意でCMが希望者にマンツーマン・サポートの時間を設けてくださり実現したことです。CMはスキルがありサポーティブな方達なので、右も左もわからない初学者にとっては頼もしい戦力です。

初学者は自分の無知を思い知らされる！？

他にも、受講者が得意なスキルを共有する勉強会イベントが開催され、ちょっと聞くだけのつもりで参加したら、新しい扉が開いた！ くらいのマナビを得られることもあります。難解(レベルが高すぎて理解できない…)なPythonコードをひとつずつ読み解いてくださる方、新しいプレゼンテーション資料作成ツール(PowerPointではないツール)の活用方法を披露してくださる方、Excelの裏技を共有してくださる方、プレゼンテーション資料の内容を評価するようChatGPTをカスタマイズしてくださる方…いくつもの扉が開きすぎて、初学者は自分の無知を思い知らされます。

マナビDXクエストが生成AIに負けないためには？

過去の受講生(アルムナイ)からは、マナビDXクエストも年々変化しているとお聞きしました。特に生成AIの飛躍的進化は大きな変化をもたらしています。生成AIの進化は人類にとって素晴らしい飛躍ですが、生成AIに聞けば初学者でもたいていのことは乗り越えられてしまうので、マナビDXクエストのマナビ合うカルチャーが廃れてしまうのではないかという懸念があります。生成AIに読み込ませるプロンプト次第では、求める回答を得られないこともあるため、質の良いプロンプトを読み込ませることが必須スキルになることは確かなようです。受講生の中には、「プロンプトエンジニアリングもAIが対応するようになる…いや、もうなっている！」と断言する方もいます。生成AIがCMの代わりを担うようになるかもしれません。マナビ合うカルチャーが生成AIに負けないために、マナビDXクエストが今後どのような進化を遂げるのか、個人的にとても気になります。

🔆第1タームを終えて・・・

2024年11月2日に本年度の第1タームが終了しました。私が参加したコースには演習1～演習６までに２回のクエスト(コンペティション)があり、その評価スコアの合計で総合評価が確定します。

1回目のクエスト ー 構築したAIモデルの精度を競う

1回目のクエストは、Pythonを使ってAIモデルを構築し、その精度の良し悪しを競うものでした。Pythonを初めて使う人には難易度の高いお題ですが、Pythonをバリバリ使いこなせるエキスパートがマナビDXクエストに大勢参加されているので、その方々から多くのマナビを得て、夜な夜な試行錯誤を続けて寝不足になりながら(笑)、課題を提出しました。
1回目のクエストでは、構築したAIモデルの汎用性の有無が重要な評価基準になります。私が構築したAIモデルの精度は、汎用性チェック前(クエスト最終評価前)は19位でしたが、汎用性チェック後(クエスト最終評価後)では16位にランクインしました！精度スコアは汎用性チェックで0.13ほど落ちたので、汎用性があるとは言えないようですが、難易度が高いクエストで上位にランクインできたことは、ひとえにPythonエキスパートの方々のお陰です。お力添えくださったみなさま、本当にありがとうございました！

2回目のクエスト ー 意思決定者へのDX提案プレゼンテーション

さて、これで終わりではありません…２回目のクエストでは、DX提案を採用し導入するかを決める「意志決定者」へのプレゼンテーション資料を作成し、基準に則って受講者同士で評価し合います(プレゼンテーションは実施しません)。コンセプトやストーリーを振り返りながら、企業の課題やDXに求められている要件を再度棚卸するところからはじめて、Power Pointにわかりやすく落とし込む作業を進めました。こちらのクエストでも、「プレゼン資料をより良くするための工夫」を伝授してくださるCMやスキルのある受講生によるマナビ合いの精神のお陰でとても盛り上がりました。
ここからが２回目のクエストの重要ポイントで、受講生同士で提出されたプレゼンテーション資料を評価し合う作業になります。誰の資料なのか、誰が評価者なのかは一切わからないシステムになっているので、ひいきして良く評価する、故意に悪く評価するような人間らしいミスは起きません。 正当に評価してもらえることが、何よりもの安心材料です。
2回目のクエストの評価ですが、なんとか7位にランクインすることができ、朝の４時まで粘った甲斐があったと胸をなでおろしました。それでも、どうしても納得できないところばかりが目について、「もうちょっと、なんとかならないものかなぁ～」と思っていたところ、チャット仲間から「チーム内の上位者でプレゼンテーション資料を披露しながら、改善方法を一緒に考えませんか？」とお誘いがありました。他の上位者のプレゼンテーション資料を拝見し、自分のプレゼンテーション資料の未熟さを痛感させられました…このままではいけない！
非の打ちどころがない上位者の資料を参考に改善策を考え、プレゼンテーション資料の手直しを始めました。 2位を獲得された方に「資料を手直ししたいので、資料を参考にさせてください」とお願いすると、「どうぞ、使ってください！」と快諾してくださいました。またしても、気持ちのいいマナビ合いの場面に遭遇し、とても嬉しくなりました。そんな折、マナビDXクエスト事務局から「上位者の方々に振り返り会で代表プレゼンテーションをお願いします」とご連絡が届いたのです。手直ししたプレゼンテーション資料をご披露するチャンス到来です！
代表プレゼンテーションではヒヤヒヤしながらも、視聴受講生の温かい声援(チャットの声)に励まされ楽しく進めることができ、あっという間に終了しました。「あんなに時間をかけたのに、プレゼンテーションは一瞬ね…」と思いながらマイクをオフにして、「あ～、これで第1タームが終わった～」と心の底から安堵しました。

🔆目標達成はどうなったの？

1. Pythonをマスターする

第1タームでは、Google Colabを活用してPythonをコーディングしたので、まだマスターしたとは言えません。先日、ローカル環境でPythonを使用できるように、ANACONDAをインストールしてみました！ SIGNATE Cloudには様々なGymが用意されているので、Python Gymも完了してさらにマナビを深めたいと思っています。

2. 同じ志を持つ仲間を作る

第１タームではたくさんの方々とコミュニケーションをとりながら困り事を相談してきたので、マナビ合える良い仲間ができました。 先日は東京で有志オフ会が開催され、０次会では幹事をさせていただき、１次会ではオンラインでしかコミュニケーションをとったことがない方々とリアルにお話することができました。
次の目標として統計検定を考えていたところ、準１級で優秀賞を獲得された方に勉強方法を教えていただき、統計検定のメンターもお願いしました。 元来のおしゃべりな性分が功を奏して、オンラインでもたくさんの方々とコミュニケーションをとり続けたためでしょうか、第１ターム修了式でコミュニティ貢献賞を受賞しました。投票していただいた方々のおかげです。本当にありがとうございました！

3. 第1タームでGold修了する＆クエストで良い成績を獲得する

第１タームの評価結果については、先ほども少し触れましたが、Gold修了＆総合評価7位を獲得しました。10位以内に入れば御の字でしたので、本目標はコンプリートできました！

企業協働プロジェクトに参加する

SIGNATEがハブ企業の企業協働に申請して、無事に第１希望の企業協働プロジェクトに参加することになりました。 企業様とのキックオフも終わり、テーマに沿った課題の洗い出しをしているところです。完走して良い成果が出せれば嬉しいのですが、まだこれからなので、未コンプリートとしておきます。

🔆マナビDXクエスト2024で得たもの

マナビDXクエストでの経験すべてが最大のマナビ！

今回の参加に際し、「どこまでできるかわからないけど、生まれ変わったような気持ちで、明確な目標を持ってとことんやり抜こう！」 と心に決めていました。苦しみながらも、新しいマナビに触れることができ、DXの担い手になる第１関門は無事に突破できたという認識でいます。ここにたどり着くまでに様々なことがありましたが、どのような状況でも雑音に振り回されず自分のやるべきことに没頭することが大切です。 マナビDXクエストの環境は、高いモチベーションを維持してやるべきことに没頭させてくれました。上位完走できたことも含め、マナビDXクエストでの経験すべてが最大のマナビです。

どのような対応がベストプラクティス？

また同時に、様々な価値観の方がいる中でそつなく立ち回ることも大切でした。 努力・成果を心から称えてくれる方や気持ち良くマナビ合える方がほとんどでしたが、多様性を重視する時代の本質を理解されている方ばかりではありません。少し偏った価値観に出会うたびに、「どのような対応がベストプラクティスだろうか？」 と考えさせられました。静かにその場を去ったり、冷静に諭すように伝えたり、何事もなかったようにスルーしたり…色々と対応を変えてみて、偏った言動に気付きつつも受け流すことが一番良いという結論に達しました。おかげさまで、ひとまわり成長できたと思っています。

細胞レベルで良質な身体でどこまでできるか？

最終的に、「細胞レベルで良質な身体でどこまでできるか？」 を実証するという大きな成果も手に入れました。以前の私であれば、限界と決めつけて諦めたり、途中でくじけて逃げたり、他者の威圧的な態度に屈していたかもしれません。でも、「細胞レベルで良質な身体」は期待以上に応えてくれました。粘り強く対応し限界を決めないこと、雑音に振り回されず大切なことに集中すること、とことんやり抜く力を維持すること…すべてが私の新しい財産になり、まだまだ進化できると自信を与えてくれました。

🔆最後に・・・

とことん楽しんだもん勝ち！

飽くなき探求心を持って、新しいことにどんどん挑戦していけば、何歳になってものびしろのある鮮度の良い人でいられるはず。最初は辛いことがあったり、苦しかったりするかもしれないけれど、とことんやり抜くと面白さも見えてくるはず。きっかけはほんの些細なことでも、一歩動き出すと潜在意識が目を覚まし、想像以上に世界が広がる…はず！
これからもPython・Power BI・統計・生成AIのマナビをとことん楽しんで、自分の世界をもっと広げていきたい！！
マナビDXクエストは、私に新しいマインドセットを授けてくれました🎁

Thank you for everything Manabi DX Quest and all participants did for me.
Wish you Merry Christmas and (a little bit earlier...) Happy New Year