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シングルタスク・マルチタスク・タスクスイッチングの違いは何なのだろうか (職業プログラマの生産性の話)

Last updated at Posted at 2024-02-05

まとめ

  • 純粋な意味で言うマルチタスクは人間の誰にもできないし、極めて効率が悪い。超人を夢見た空想である。
  • タスクスイッチングにメリットがあればそうすれば良いし、デメリットが大きいようであれば避ければ良い。
  • 「タスクスイッチングしながら、シングルタスクでタスクを各個撃破する」という仕事法もある。

人間はシングルタスク

人間はそもそもシングルタスクしか出来ないらしい。
なので仕事は各個撃破、シングルタスクで臨むべきという。自分もそれに賛成する。

だがシングルタスクとマルチタスクの違いはたまによく分からない時がある。

たとえばタスクAをしている最中に、緊急でタスクBをする必要が生じ、そのタスクBにシングルタスクで専念する。
そしてタスクBを終えてタスクAに戻りしばらくすると、今度はタスクCが現れて、またそれに専念する。

このようにタスクスイッチングを頻繁におこないながら、それぞれシングルタスクで当たるのは、果たして「シングルタスク」なのだろうか。

最悪のマルチタスク

かつて自分は、最悪のマルチタスクをしようとしていた時があった。

なんとなく「いつでもPCを開き続けて、作業をし続ける人」になりたくて、自分の脳をマルチタスク化に慣らそうとチャレンジしたことがあった。

たとえばPCで作業をしながら人と話す。電車の中でもPCを開く。
それを開発者同士のランチでもやってひんしゅくを買ったことがあった。

今思えばあの時は、複数のことを同時にやっているつもりでいて、その実、なにひとつ進んでいなかったのだ。
シングルタスクでそれぞれに当たれば100%ずつの力が発揮していただろうに、無謀なマルチタスクをしようとすることによって、それぞれの能率・効果を10%以下に落としていたのではないだろうか。

そのぐらいに生産性は下がっていたと思う。
(幸いに、なんの得もない「マルチタスクもどき」はその後、すぐにやめたのだが)

頻繁なタスクスイッチングは是か非か

それでは頻繁なタスクスイッチングは是なのだろうか非なのだろうか。

プログラミングの仕事であれば、基本的にはある程度の集中時間を確保して、開発に集中するのが良いと言われる。

だが、迅速なレスポンスがチームやクライアント、プロジェクト全体の利益にもなる場合もあるということだ。
自分が速く反応すればするほど、周りの人は「待ち状態」をすぐに解消できて、タスクスイッチングのコストを減らすことが出来る。

なのでここも塩梅だと思う。

素早いレスポンスとタスクスイッチングに利益があるようならばそうしたら良いし、そうでないならば控えれば良い。
さすがに1分に1度タスクスイッチングしていては集中力の必要な仕事が成り立たないだろうし、逆に1週間に1度しか返信が返ってこないメンバーとはやりづらいだろう。

タスクスイッチング + シングルタスクの威力

自分の実感としては、目の前に現れたタスクに一瞬で反応して、次々に片付けていくのも良いと感じている。
なぜなら素早く臨時タスクを片付けるということは、すなわち素早くそれを解消して、メインのタスクに戻れるということでもあるからだ。

素早いレスポンスは時に、むしろ、自分のシングルタスクを助けてくれると思う。
誰だって、山程の些末なタスクが意識に残った状態では、足を取られてしまうだろう。

参考文献

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

image

Deep Work

「大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法」

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世界一流エンジニアの思考法

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