フリーランスエンジニアの時給に対して社員換算の年収価値は何円なのか計算してみた
概要
フリーランスエンジニアの時給が何円の場合に、年収価値は何円になるのかを計算したい。
ここで言う年収価値とは、フリーランスの時給を社員年収に換算するならば、何円の価値があるかということだ。
計算してみた感想
どんなシナリオを描くかによってかなり結果額が違ってくる。
時給が税込6000円の場合、だいたい538万円 から961万円ぐらいの価値がありそうだ。
一概には言えないが、やはり一般論通り「社員に比べて3分の2程度の価値」というのが実態なのではないかと思った。
( 718万円程度 )
その理由は
- 社員ならば会社が負担する社会保険料の15%程度を自分でまかなう必要がある
- 特別休暇、福利厚生がない
- 仕事が途切れる場合がある
- 消費税の支払いがある ( 時給を税抜金額で試算する場合は無視して良いが、税込で計算する場合は考慮が必要 )
時給6000円の場合の年収価値
前提
以下全てのシナリオにおいて
- 時給は税込額とする
- 社員に比べて、社会保険料の負担が15%多いものとする ( 年金は社員相当分を自分で積み立てるものとする )
- 細かな所得税率などの計算はしないものとする
- ITエンジニアはほとんど経費がかからない場合が多いため、経費は無視するものとする
- 事業税の支払いはないものとする
- 1日の稼働時間は8時間とする
楽観的なシナリオ
このシナリオでは、フリーランス時給が税込6000円の場合に、社員換算で年収961万円程度の価値がある
- 仕事は1日も途切れないものとする
- 消費税はみなし仕入れ率を考慮して5%の負担とする
- カレンダー通りに休日を取り、祝日は休むものとする ( 年間平日247日 )
- 社員と比べると年末年始休暇・有給休暇などの特別休暇はないが、その違いは無視するものとする
計算式
6000*8*247*(105/110)*(85/100) = 9619527.27273
悲観的なシナリオ
このシナリオでは、フリーランス時給が税込6000円の場合に、社員換算で年収767万円程度の価値がある
- 年に平均で1ヶ月ほど仕事が途切れるものとする
- 消費税は預かり分のまま10%納めるものとする
- 休日祝日に加えて、社員同等の特別休暇の日数分だけ休むものとする ( ここでは年間20日間とする )
計算式
6000*8*(247-20-20)*(100/110)*(85/100) = 7677818.18182
一般論によるシナリオ (妥当そうなパターン)
このシナリオでは、フリーランス時給が税込6000円の場合に、社員換算で年収718万円程度の価値がある
- 消費税を預かり分のまま10%納めるものとする
- カレンダー通りに休日を取り、祝日は休むものとする ( 年間平日247日 )
- フリーランスの収入は社員に比べて3分の2の価値とする (ここに特別休暇・福利厚生・仕事が途切れた場合など全てが含まれるものとする )
計算式
6000*8*247*(100/110)*2/3 = 7185454.54545
一般論によるシナリオ (悲観的なパターン)
このシナリオでは、フリーランス時給が税込6000円の場合に、社員換算で年収538万円程度の価値がある
- 消費税を預かり分のまま10%納めるものとする
- カレンダー通りに休日を取り、祝日は休むものとする ( 年間平日247日 )
- フリーランスの収入は社員に比べて2分の1の価値とする (ここに特別休暇・福利厚生・仕事が途切れた場合など全てが含まれるものとする )
計算式
6000*8*247*(100/110)*1/2 = 5389090.90909
他の時給で計算する
上に書いた計算式で時給部分を変えてGoogleに入力するなどすればOK
税込の時給額*8*247*(100/110)*2/3
以下は、社員に比べて3分の2の価値とした時の例。
たとえば年収価値を1000万円にしようと思ったら、税込時給は8500円程度は稼ぐ必要がありそうだ。
時給 税込3000円の場合
年収価値 359万円程度
時給 税込4000円の場合
年収価値 479万円程度
時給 税込5000円の場合
年収価値 598万円程度
時給 税込6000円の場合
年収価値 718万円程度
時給 税込7000円の場合
年収価値 838万円程度
時給 税込8000円の場合
年収価値 958万円程度
時給 税込9000円の場合
年収価値 1077万円程度
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