はじめに
学生の頃と比べて、社会人は周りの人の話を聞くことの重要度が高くなります。
学生の頃は勉強で分からない箇所があっても、教科書やネットで調べることにより必要な情報を手に入れることができました。
一方で社会人の場合、仕事をするうえで必要な情報を現場の一部の人だけが知っていたり、文章化されていなかったりするため、必要な情報を手に入れるために人の話を聞く必要が出てきます。
そのため、人の話をしっかり聞けるかどうかというのは、仕事のパフォーマンス・評価に直結します。
今回は人の話を聞く際に大事なこと・意識すべきことについて、筆者が仕事の現場で言われたことや考えたことをベースに記していきたいと思います。
メモを取りながら聞く
まずは最も大切なことですが、メモを取りながら聞きましょう。
日常の何気ない会話でメモを取りながら話を聞いている人はいないと思います。
そもそも聞いた内容を正確に全て覚えておく必要がないですし、普通に話していれば内容は頭に入ってきますよね。
一方で仕事において話を聞く場合、以下のことを要求されます。
- 聞いた内容を正確に覚えておく
- 聞いた内容を時間が経っても思い出せる
(1ヶ月以上前に聞いた内容が必要になることも……。)
これらを自分の記憶だけでカバーするのは多くの人にとってはかなり難しいです。
一方でメモを取っておけば後で見返すことにより、そのとき聞いた内容を思い出せます。
最後に疑問点を質問する
相手から説明を受ける際、必要な情報を全て話してもらえるとは限りません。
相手が必要な情報を伝え忘れることもありますし、ベースとなる情報をこちらが知っている前提で説明をされる場合もあります。
そういった場合は分からない箇所を覚えておき(メモしておき)、相手の話が終わった後でその疑問点をしっかり質問しましょう。
……とはいえ、話を聞いた直後の内容を整理できていない段階では、何を質問していいのか分からないことも多いはずです。
少しして話の内容を整理したり作業を開始してから、これを聞いておけばよかった……!となることも少なくありません。
これに関しては、何を理解すべきかを意識しながら聞くとよいです。
例えば作業指示を受ける場合であれば、具体的にどのような作業を行えばよいのかを意識して聞くとよいです。
話を聞いた後で行うであろう作業の具体的な手順をイメージしておき、作業を実施する上で分からない手順はないか、不足している情報はないかを考えながら話を聞くと、不足している情報や質問すべき内容を見つけやすくなります。
遮らずに最後まで話を聞く
先ほど疑問点は質問すべきと書きましたが、相手の説明がすべて終わってから、あるいは話がひと段落ついてから質問をしましょう。
これは聞いている側のあなたではなく、話してくれる側の相手のことを考えてのことです。
話の途中で割り込んで質問をしまうと、多くの場合は相手にストレスを与えてしまいます。
また話がそれてしまうことにより、話そうと思っていた内容を相手が見失ってしまうことにも繋がります。
こういったことを続けていると、あなたに対して話や説明をしたくないと相手に思われてしまうことになり、自分の仕事や評価に影響を及ぼしてしまうことにも繋がります。
疑問点等があっても途中で遮らず、一旦最後まで話を聞きましょう。