この記事は playpark Blog からの転載です。
この記事で分かること
- 2人チームが受託開発にClaude Codeを投入した背景と判断基準
- 並列開発ワークフローの設計思想
- AIコーディング支援を受託開発で使う際の線引き
背景: 手が足りない、でも納期は動かない
2人チームで採用管理システムの受託開発を請けた。仕様は固まっていたが、実装・テスト・レビュー・パフォーマンス最適化まで含めると、通常なら2-3週間の工数。納期は1週間。
「人を増やす」は現実的ではなかった。採用コスト・オンボーディング期間を考えると、短期の受託案件にはフィットしない。
そこで検討したのが、Claude Codeを「開発プロセス全体を加速するペアプロ相手」として投入するアプローチだった。
仮説
- 仮説1: ファイル依存が独立したタスクに分解すれば、worktreeで真の並列実装が可能
- 仮説2: コードレビュー・テスト生成をClaude Codeに任せることで、品質を妥協せずに速度を出せる
検証設計
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検証対象 | 採用管理システムの受託開発(Next.js + Prisma + Neon) |
| 測定方法 | PR数・コミット数・テストカバレッジ・パフォーマンス指標 |
| 成功基準 | 1週間以内に納品、テスト・パフォーマンス改善を含む |
ワークフロー設計
Issue → Claude Codeで並列タスク分解
↓
Git worktreeで作業ディレクトリを分離
↓
各worktreeでClaude Codeが並列実装
↓
マージブランチで統合 + レビュー
worktreeを選んだ理由は、ブランチ切り替えでは作業ディレクトリが1つのままでシリアル実行になるため。物理的にディレクトリを分離することで、各Claude Codeセッションが干渉せずに動ける。
結果
| 仮説 | 結果 | 判定 |
|---|---|---|
| 並列実装で速度が出る | 1Issue = 設計〜PR完了まで約2時間 | ○ |
| 品質を妥協しない | テスト20ファイル、パフォーマンス改善4件完了 | ○ |
5日間で48PR、80コミット超。テストカバレッジを維持しながらパフォーマンス最適化(バンドルサイズ190MB削減、セッション応答383ms → 100ms以下)も完了した。
ただし、すべてがスムーズだったわけではない。ビジネスロジックの判断(招待制 vs オープン登録など)やセキュリティ周りの認証コードは、Claude Codeの出力をそのまま使わず人間がレビュー・修正した。
結論: どう判断すべきか
Claude Codeを受託開発に投入する判断基準として、以下が見えてきた。
向いているケース:
- 仕様が明確で、ファイル単位で独立したタスクに分解できる
- テスト・レビュー・リファクタリングなど「やるべきだが時間がない」作業が多い
- CLAUDE.mdなどコンテキスト情報を整備できる
向いていないケース:
- 要件が曖昧で、対話しながら固めていく初期フェーズ
- ビジネスドメインの深い理解が必要な設計判断
さらに深掘りしたい方へ
この記事ではClaude Codeを受託開発に投入した背景と判断基準を解説しました。
【Claude Code】受託開発を1週間で完了させた開発プロセスの全貌 ではさらに:
- 5日間の開発タイムラインとフェーズごとの詳細な作業内容
- コードレビュー・テスト生成・パフォーマンス最適化の具体的な手法
- 半年間の実案件運用で見えたうまくいくパターンと注意点
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