この記事は playpark Blog からの転載です。
この記事で分かること
- 効率化の仕事をしている人間が「無駄なアプリ」を作った背景
- 非生産的なプロジェクトが技術学習に効く理由
- 「生産性」との距離の取り方
背景: 生産性と幸せは結びつかない
業務改善・自動化・最適化。そういう仕事を続けてきて、ある違和感に気づいた。
自分が幸せを感じる瞬間は、すべて非生産的だった。
子供と遊ぶ、旅行する、焚き火をする。どれも効率とは正反対。ROIはマイナス無限大。なのに、そこにこそ愛着がある。
仮説
- 仮説1: 非生産的なものを「全力で」作ることで、生産性の呪縛から解放される
- 仮説2: ビジネスロジックのない開発は、純粋な技術学習に最適
検証: クリックカウンターを本気で作る
「クリックしたら数が増えるだけ」のアプリ カゾエルくん を作った。
何も解決しない。何も効率化しない。ただ数が増える。
技術選定はRust(フロントエンド: Yew、バックエンド: Rocket)。ちょうどRustを学びたかったので、シンプルなテーマで全スタックを試すことにした。
| 検証項目 | 期待 | 結果 |
|---|---|---|
| 技術学習効果 | ビジネスロジックなしで集中できる | ◎ 所有権・ライフタイムの理解が加速 |
| 心理的効果 | 生産性プレッシャーからの解放 | ◎ 「何の役にも立たない」が逆に楽しい |
| 運用コスト | 無料で動かしたい | ◎ 4サービス組み合わせで月0円 |
結果から得た判断材料
「失敗コストゼロ」の環境は学習速度を劇的に上げる。
仕事のプロジェクトでは「バグ=損害」だが、クリックカウンターなら「バグ=学び」で済む。この安心感の差は、想像以上に大きかった。
もうひとつ。効率化は手段であって目的ではない。 効率化で生まれた時間を何に使うか。その「何か」が効率的である必要はない。
結論: どう判断すべきか
技術学習やモチベーション回復のために「非生産的なプロジェクト」を持つことは、長期的には生産的だと考えている。
ポイントは「技術的には本気で作る」こと。テーマは無駄でも、実装は手を抜かない。それが学びの質を担保する。
さらに深掘りしたい方へ
この記事では「なぜ非生産的なアプリを作ったか」の背景と検証結果を紹介しました。
【実験】効率化エンジニアが「無駄」を選ぶ理由 - 非生産的なものを作って気づいたこと ではさらに:
- yaoyorozチームの活動と「不思議なものを作る」というコンセプト
- Rust(Yew + Rocket)フルスタック構成の技術記事への導線
- 運用コストゼロを実現した具体的なサービス構成
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