デバイスに空き領域がありません
ある事情でUbuntu24.04上でbuildrootを使ってLinuxカーネルをビルド中のところ、以下のようなエラーが出てビルドがエラー停止した。
しまった。ディスクの空き容量を意識していなかった(仮想マシンインストール時にも)。で、仮想メディアマネージャーでサイズを拡張できるという情報を仕入れた。一旦、仮想マシンを電源オフ。メディアマネージャーでサイズを確認すると、25GBしか確保されていなかった。よって、以下の画面で100GBへ拡張する。
と、仮想マシンを起動するとUbuntuデスクトップのログイン画面が出る前にフリーズ。再び、電源オフして、再起動するとgdm.serviceが起動できないとのエラー。
このエラーについてもググると、ディスクの空き容量不足が原因だった、という記事を見かけた。その方は、不要なファイルを消しまくって容量を確保したら、解決できた、とのこと。確かに、自分もビルド中に生成された大量のオブジェクトにより空き容量が不足していた。それがUbuntu(GNOME)の起動にも影響したらしい。
従って、UbuntuのGUI起動は無理なので、CUIモードで起動できるという情報を知る。Ubuntu「起動」の開始直後に「Ctrl + Alt + F2」キーを押下。
GNOMEでログインしていたときと同じようにログイン。「df -h」コマンドでディスク容量を確認。確かに使用率100%だ。
メディアマネージャーでサイズを100GBに変更したが、まだUbuntuには認識されていないようだ。とりあえず不要なファイルを消しまくって、数%の空き容量確保してUbuntuをリブート。すると以下の表示でフリーズ。
これまたググると、GNOMEが表示できないならgdm3(Gnome Display Manager)をインストールするといいと言う情報を見つける。
$ sudo apt-get install gdm2
$ sudo systemctl reboot
何とかGUIでログインし、デスクトップが表示できるようになった。
Ubuntu Desktopでディスク容量を拡張
GUIでログインすると早速、ディスク使用量アナライザーが「空き容量が少なくなりました」と表示してくれる。lsblkコマンドで容量を確認すると、sdaは100GBを表示しているではないか。が、sda2は23.9GBなので残りが未割当領域になっているということ。
fdiskコマンドでsda2領域を拡張する。一旦、"d"コマンドでsda2を削除(ちょっと不安)。
"n"コマンドでsda2へパーティションを作成。
"w"コマンドで変更内容を書き込む。
最後は、resize2fsでsda2のファイルシステムサイズを変更する。「df -h」の表示でsda2のサイズが98GBになったことが分かる。
これでビルドが継続できる状態に復旧
以上、仮想マシンのディスク容量を増やす手順の備忘録でした。