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はじめに

ここ最近、世の中のAI活用推進の空気感が明らかに変わったなと感じています。
これまでは

  • PoCしてみよう
  • 生成AIで自分の業務を効率化しよう

など、効果が限定的、もしくはあまり意識しない取り組みだった気がしますが最近はAI活用を本気で成果につなげに行く取り組みに変わったように思います。

私は今年の10月からAI活用推進の部署を持つことになり、日々情報収集をしながら何をしていくのかのイメージを膨らませている最中です。
そんなタイミングでなんだかワクワクする空気感になってきたこともあり、せっかくなのでこれまでの振り返りと今後どう変化していくのかを妄想してみたいと思います。。

ここまで長かった

私はこれまで7〜8年ほど、事業会社の中で社内向けのAI活用推進に関わってきました。
その中で、常にコア業務にAIを導入することの難しさを感じていました。

PoCでは評価される。技術的にも面白いねと言われる。
それでも——

  • 現場では使われない
  • 行動は変わらない
  • 効果創出につながらない

そんな経験から、
「もしかしたら、AIは補助ツール止まりなのかもしれない……」と何度か思ったこともありました。

なぜこれまでAIは使われなかったのか

人と同じ判断をさせようとした時点で、つまずいていた

過去のとあるプロジェクトを例に挙げます。

ある業務で、これまで

  • 経験
  • ノウハウ

を持つ人たちに頼り切っていた意思決定を、

  • AIで置き換えられないか?
  • もしくは意思決定スピードを上げるサポートができないか?

というチャレンジをしました。やったことは、わりと王道です。

  • 現場の人たちの思考プロセスを徹底的にヒアリング
  • 頭の中で何を見て、どう判断しているのかを可視化・言語化
  • そのプロセスをモデルとして再現

開発には現場の人たちにもがっつり入ってもらい、

「これ、使えそうだね」

という反応ももらえました。
ここまで来るのに丸1年。じゃぁ使ってみよう!となるのか?

それが、なぜか、ナラナイのです・・・・

  • 自分が出した答えと
  • AIが出した答え

意見が違った瞬間に、
「なにか違う」
「精度悪くない?」

という反応が返ってくる。「あれ?人がやっても100%正解じゃないですよね?」と遠慮がちに言ってみても、「自分と違う答えを出すAI」への違和感は、越えられない大きな壁なのです。

  • 意思決定スピードが上がる
  • それはつまり一人が処理できる量が増える
  • そして売上や自分の評価に直結する

分かっていても、使えない、使わないのです。
このパターンはありとあらゆるところで起きます。

なぜこうなるのか?

気づいてしまえば当たり前なのですが、人は自分のやり方が好きだし、自分のやり方でやりたいのです。
これを突然変えよう!と言われても、変化への恐怖を感じるとともに自己肯定感もなくなってしまう。
自分の代わりにAIに業務させようと思ったら、自分の思い通りに自分と同じ感覚で動いて欲しくなる。
その欲求が叶わないのなら使わないという判断になるのは人としての普通の反応。

にも関わらず、「使わない」という判断が許されてしまうボトムアップの取り組みがメインとなっていること。
これでは進まないのです。

本気のAI推進に必要なのは・・・

現場を動かすために、

  • トップが旗を振り
  • 様々な機能を果たすためのプロジェクトメンバーを各組織からアサインし
  • プロジェクト全体でAI導入の目的と効果にコミットする

こうしたトップの覚悟が前提となるのです。
そのうえで、コミットした目標に向かってプロジェクトメンバーが邁進する以外にやれる方法はわかりません。

なぜ、トップのコミットが必要か?

AIに持たせる役割によって

  • 組織構造、役割の再定義が必要になる場合がある
  • ビジネスプロセスの変更が必要なる場合がある
  • プロセス変更による一時的な混乱が発生する可能性がある

など事業に直接影響が出ます。
コア業務にAIを入れる、ということはそういうことです。

これらの責任をとれるのはトップしかいないのです。

そして、今明らかに流れが変わった

人口減少による人材不足の影響もあり、市場や時代の流れは

  • 「AIを使わないことは、もう許されない」
  • 「AIを使わないと、勝てない」

という方向に変わりました。

「AIでROIを最大化する」

というフェーズに入ったと感じています。

これが意味するもの

AI活用はトップの意思決定を前提に進めるものになったということです
これまでも、トップが意思決定し投資をしてきた会社がAI導入の成功事例としては多い。

それが当たり前になるときが来たのだと思います。

やっと、これからが本当に面白くなる
今は期待しかなく、無邪気にワクワクしています。

まとめ

  • AI活用が成果につながらない最大の壁は技術ではなく人と組織
  • 今は本気で成果を出しに行く前提で、トップの意思決定が求められる時代になった
  • AI活用は本気で成果を出すフェーズに入った

これからがとても楽しみです。

データラーニングギルドとは?

データラーニングギルドは、株式会社データラーニングが運営する、
データサイエンスを中心とした学習者・現役データサイエンティスト・エンジニアのためのコミュニティです。

学びの共有・キャリア形成・横のつながりを大切にし、
勉強会、LT会、技術相談、キャリア支援、案件紹介など、
「データ領域で挑戦したい人を応援する活動」を幅広く行っています。

初心者から実務者まで、誰もが成長できる場づくりを目指しています。

🔗公式サイト:https://data-learning.com/guild

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