本記事はBIPROGY/UAL社内AWSコミュニティ「BIPROGY AWS Ambassador」の定期投稿企画第1回目の記事です。
他の記事はBIPROGY_AWS_Ambassadorタグ、あるいは弊社のOrganizationページからご覧ください。
1. はじめに
発表から既に4ヶ月近くが経ちましたが、今年度の2025 Japan AWS Jr. Championsに選出されました!
Japan AWS Jr. Championsとは、AWSを積極的に学び、アウトプットを通して周囲に影響を与えている社会人1~3年目の若手エンジニアが表彰され、コミュニティを形成するプログラムです。
表彰されて終わりではなく、選出者が1年間コミュニティ活動を行うことが大きなポイントです。
私は3期になりますが、年々選出者や外部への露出も増えていることから非常に注目されているプログラムと言えます。
本記事では、Jr. Championsに選出されるまでにやったことと、ここまでのJr. Championsとしての活動を振り返って感じたメリットや注意点について共有します。
この記事が今後Jr. Championsを目指す若手エンジニアの方にとって参考となれば幸いです。
2. 選出されるまでにやったこと
前提
まず、Jr. Championsには応募条件があります。
詳細は上記の記事をご覧ください。また、これまで毎年応募条件が少しずつ変わる傾向にあるので、応募条件が公開されたら必ず確認することをオススメします。
以下は2025年度の条件の中で大事なポイントを簡単にまとめたものです。
- 社会人歴1~3年目であること
- 一度に選出されるのは1社あたり2名まで
- 以下の認定資格を応募期限までに取得し、かつ有効であること
- AWS Certified Cloud Practitioner
- AWS Certified AI Practitioner
- その他、任意のAWS認定資格を2つ以上
- AWSに関する活動をエントリーシートに記載すること
- 以下を必ず記載
- AWSを学び始めたきっかけ
- Jr. Championsの活動を通じて達成したいこと
- Contributionカテゴリー
- Challenge:AWSに関して実践してきたチャレンジ
- Influence:周囲に与えた影響
- Output:アウトプットを通じた周囲への貢献
- 2024年度に行った活動が対象
- 以下を必ず記載
応募条件を揃え2025年3月末までにエントリーし、AWS内での選考を経て2025年6月に選出者発表というスケジュールでした。
もし社内で2名を超える応募希望者がいる場合は、事前に社内での選考も必要になると思います。
実際の活動紹介
前提が長くなりましたが、以下に私がやってきたこととして
i. 資格取得
ii. AWSに関する活動
の2つについて紹介したいと思います。
i. 資格取得
私の場合は必須であるFoundational資格を2つと、SAA、DVA、SOAの3つを取得しました。
短期集中が苦手なので、毎日業後に1時間ほど勉強をしてじっくり取得していきました。
AWSの認定資格は2025年時点で取得から3年間有効なので、前もって取得できていると焦らずに済みます。後回しにして後悔しないよう計画的に受験しましょう。
ちなみに2025年度の選出者の中にはもちろんAll Cert(全資格取得)の方も少なからずいますが、そうではない方も多くいます。取得数が少ないからといって焦る必要は全くないです。
ii. AWSに関する活動
私は2024年度の1年間で以下を行ってきました。
- 定期的な部内勉強会開催・運営
- 部内で開催されるAWSアップデート共有会での発表
- 複数回の社内外LT登壇
- 研修やセミナー等への積極的な参加
- 研修プログラムの作成
- 案件での対応
これらの中には業務の一環で行ったものもありますが、そうではない活動にも自分から手を挙げて参加してきました。
特にLT登壇を初めて行ったことなど、今振り返ればこれらの経験は現在の活動にも活きていると感じています。
Jr. Championsになることが目的となって渋々活動するのは本末転倒ですが、Jr. Championsを目標にしてモチベーションを高めることは良い効果があるのではないかと思います。
また、私の場合は社内の先輩Jr. Championsからイベントに招待していただいたりもしました。後述しますがJr. Championsでは外部向けにも様々なイベントを開催していますので、もし機会があれば積極的に利用していただければと思います。
3. 現時点での活動の所感
Jr. Championsはコミュニティであり、この4ヶ月弱の間でも多くの勉強会、セミナーなどのイベントが開催されてきました。記事公開時点でも複数の企画が並行して進行しています。
企画・運営を行うのはもちろんJr. Championsです。また、どの企画に参加するのかも個人の自由です。
ここでは現時点で私が感じている良い点と気を付けるべき点について書きます。
「実際Jr. Championsってどんなことしているの?」と気になっている方はぜひ読んでみてください。
良い点・魅力
率直に言うと、とても楽しく充実しています。
このように感じるポイントはいくつかあるのですが、ここではその中から3つに絞って紹介します。
i. コミュニティ活動の企画・参加
何といってもこれです。先述の通り常に多くの企画が並列に走っています。
これまでに私が運営あるいは参加したものの例だけでも以下があります。
- Qiitaリレー
- 各Jr. Championが毎日交代でQiitaに記事を投稿する企画
- Jr. ChampionsのOrganizationで読めます!
- LT大会
- 大小問わず様々な規模で開催される
- Jr. Champions以外の方を招待することも多い
- もくもく会
- 各自がテーマを決め、学習→成果をアウトプット→参加者に共有までを通して行う企画
- 2日/週で1ヶ月程行うのを1回とし、これまでに2回実施
- 学生向けセッション
- 某専門学校の学生向けにAWSを知り、これからのキャリアについて考えていただくセミナーを実施
- ライブデモ、パネルディスカッションでJr. Championsが登壇
- Builder Cards大会
- Jr. Championsと招待した方を合わせてBuilder Cardsをプレーする企画
個人だけではなかなかできないようなことも、Jr. Championsという同じ立場にいるメンバーがいることで実行するハードルがぐっと下がります。
またAWSの方のバックアップがあるため、クオリティも担保されていて参加するたびに良い経験が得られます。
上記のように企画はJr. Champions内で開催されるものと外部を巻き込んで開催されるものがあり、多方面に影響を与えていることが分かります。
社内に展開することで、私だけでなく特に若手の後輩の成長を促せることなども嬉しいポイントです。
ii. 横のつながり
同じ年代、同じモチベーション、そしてAWSエンジニアという共通点を持った113人が集まっているコミュニティなので、幅広く交流を得られるところがとてもありがたいです。
単純に友達ができますし、個人間の交流がイベント開催のきっかけになるというのも実際にあります。
エンジニアとしてのキャリアにおいてネットワークは大事だそうですが、こういう面でもJr. Championsはとても良い環境だと思います。
iii. インプット・アウトプットの循環
各企画で多くの人が頻繁にアウトプットを行っている状態ですが、例えば勉強会に聴講側で参加するなど、インプットも多くできます。
皆さんそれぞれ得意な分野があるので、イベントでは自分の知らない知識が溢れていていつも新鮮に感じられます。
このように皆さんがインプットとアウトプットを交互に行い、スキルを高めあえるところも大きなメリットかと思います。
特にそのサイクルが早いというのが、Jr. Championnsならではと言えるでしょう。
↑昨年度のJr. Champions同士が意気投合しお互いの会社のエンジニアを招待して開催されたLT会の写真です。Amazon Comprehendについて話しました。
注意点
良いところも多くありますが、その恩恵を享受するために気を付けなければならない点もあります。
まず、Jr. Championsとして活動できる期間は選出から1年間限りです。再選出はありません。またどの企画、どのイベントに参加するかについて指示は一部を除き基本的にありません。ほとんどが自分次第です。そのため、自分がどう動くかによって得られるものの量は変わります。
過去にはあまりこの環境を活かしきれなかったという方もいると聞いています。1年限りの期間で積極的に動くことがJr. Championsの効果を高めるカギです。
また、自分の裁量で活動できる一方で、会社の代表として選出されているという意識も必要かと思います。
あくまでもAWSと各企業のアライアンスの中で行われる活動なので、完全に自由ではありませんし、一定の責任感も求められます。
4. おわりに
本記事では昨年度どのようなことを行ってきたか、Jr. Championsに選出され数ヶ月経った今どう感じているかを振り返ってみました。いかがだったでしょうか。
多くの経験や交流が得られる環境なので、Jr. Championsを目指している方は頑張ってほしいですし、そうでない方もぜひJr. Championsを目指してほしいと思っています。
もし選出が叶わなかったとしても、それまでに積み上げた経験は無駄にならないと思うので、目標に向かっていろいろなことにチャレンジしてみてください。
またJr. Championsとしての活動はまだまだ続きますが、選出前も含め私が行ってきたことはAWSの方、上司、先輩方のサポートなしには実現できませんでした。心より感謝しています。
本記事は以上です。任期を終えた時に1年間の総括としてまた何かしら記事にできればなと考えています。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
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