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スループットキャパシティ変更時の落とし穴!SVM個数制限にご注意を!~Amazon FSx for NetApp ONTAP~

Last updated at Posted at 2023-01-30

はじめに

こんにちは。ネットアップ合同会社 Specialist SEの月岡です。
皆さん、Amazon FSx for NetApp ONTAP(以降、FSxN)使ってますか?

SMB/NFS/iSCSIのマルチプロトコルに対応し、NetAppストレージの機能を利用できるということで利用ケースは様々かなと思います。
そんなFSxNですが、AWSが提供するファーストパーティーサービスなので、もちろん容量やパフォーマンスを動的に変更することができます。
今回は、スループットキャパシティを変更する際の注意事項をまとめたいと思います。

そもそもスループットキャパシティって?

簡単に言うと、FSxNが一定時間内にどれくらいのデータ容量を転送処理できるのかということです。
スループットキャパシティが及ぼすパフォーマンスへの影響は、AWS公式マニュアルにも記載がありますのでご参考までに。
https://docs.aws.amazon.com/fsx/latest/ONTAPGuide/performance.html
image.png

スループットキャパシティに紐づく制限を確認してみる

AWS公式マニュアルからFSxNの制限事項を確認してみます。

なるほど、スループットキャパシティは最小128MBps、最大2,048MBpsです。
(一部リージョンでは最大4,096MBps)
image.png

ここで既に皆さんお気付きかと思います。
「Maximum number of SVMs」の欄にスループットキャパシティの記載があります!

そうです。
これは、スループットキャパシティの容量に応じたSVMの個数制限があるという意味です。

SVMについては、以下のAWS公式マニュアルをご参考までにどうぞ。

SVMの個数上限について検証してみる

前置きが長くなりましたが、スループットキャパシティとSVMの個数上限の関係について検証してみました。
(キャプチャデータが昨年のものですが、ご容赦ください)

FSxNのファイルシステムを作成

  • スループットキャパシティ「128MBps」のFSxNを作成します。
    image.png

  • SVMを6台作成(SVM1~SVM6)します。
    image.png

7台以上のSVMを作成しようとするとエラーが表示

  • スループットキャパシティが「128MBps」ですので、7台以上はSVMを作成できません。
  • マネジメントコンソールで作成しようとすると、以下のキャプチャ画面が表示されます。
    image.png

スループットキャパシティを「512MBps」に変更し、7台以上のSVMを作成

  • 7台以上のSVMを作成するためには、スループットキャパシティが「512MBps以上」である必要があります。

  • 今回は、スループットキャパシティを「512MBps」に変更しました。
    image.png

  • 7台以上のSVMを作成してみます。
    image.png
    問題なく、7台目のSVM7を作成することができました。

SVMが7台以上ある環境でスループットキャパシティを「256MBps以下」にできるのか

  • スループットキャパシティが「256MBps以下」である場合、SVMは6つまでが制限です。
  • マネジメントコンソールからFSxNのスループットキャパシティを変更しようとすると、以下のキャプチャ画面が表示されます。
    image.png
    やはり、スループットキャパシティに紐づくSVMの個数制限に抵触して、変更することができませんでした。

まとめ

FSxNのスループットキャパシティを変更する際は、スループットキャパシティに紐づくSVMの個数制限があることに注意が必要です。
SVMが7台以上必要な場合は、スループットキャパシティが512MBps以上で構築する必要があります。
また、SVMを7台以上運用している環境では、スループットキャパシティを256MBps以下に変更することはできません。

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