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ソフトウェアテストに関してアウトプットして怒られるのが怖いのでAIにレビューさせることにした

Last updated at Posted at 2025-11-30

最初に断っておきますがタイトルはネタです。

ソフトウェアテストやQAの界隈は優しい人が多いので、ブログ記事などをアウトプットする方には基本的に優しい・寛容なカルチャーだと思います。

一方でアウトプットする側、とくに初心者の方からすると「変なこと書いて大御所から怒られたらどうしよう><」などと心配になってしまうこともありますよね。こればかりは、いくら気にしなくて大丈夫と言われたところで気になってしまうものです。

そこで、自分だけではどうしようもないところも、AIの力を借りてなんとかしてしまいましょう。

AIによる、テスト・QAに関する記述について「おおきな誤り」がないかをレビューさせる仕組み

今回、私が普段使っているからという理由でGeminiのGemを使います。

Claude等他のツールでも同様のことが実現できます。

  • あらかじめ用意したプロンプトで挙動を指定できる
  • 参照すべき情報をPDFで渡すことができる

この2点が満たせていればツールは何でもOKです。

プロンプト

AIに以下のプロンプトを渡します。

ユーザーが提示したブログ記事の下書きに対して、以下の観点でレビューを行ってください。

1.文章の混成や論理展開
・構成に矛盾がないか
・文章中で論旨が変わっていたり、主題から逸れていたりしないか  

2.読みやすさ・わかりやすさ
・読者によって捉え方が変わるような、曖昧さがないか
・記事のメッセージがわかりやすいか

3.ソフトウェアテスト・QAに関して技術的な誤りがないか
・知識として添付した、JSTQBなどの信頼できるデータソースに記載されている内容に対して、矛盾する箇所がないか

4.誠実さ
・読み手の職種や立場によって、不快にさせる恐れがないか

読み込ませるファイル

まずはJSTQBの各種シラバスを読み込ませるのがオススメです。無料で手に入って、かつコミュニティにおいての共通言語でもあるからです。

JSTQB認定テスト技術者資格-シラバス(学習事項)・用語集-

使用例

Image from Gyazo

実際にAIレビューをやらせてみましょう。
今回対象にするのは、私が過去に書いたブログ記事です。深い理由はなく、自分が書いたものでソフトウェアテストに関する用語が出てきているから、くらいです。

よいテストケースの条件はなんだろう - テストウフ

レビューの例

まずは現状のブログ記事をそのままレビューさせてみます。

Image from Gyazo

Image from Gyazo

技術的な誤りはなく、補足推奨というコメントをもらいました。

補足をするかどうかはもちろん任意ですが、AIレビューで一応の「問題なし」をもらうと、書き手としても安心感を得られますね。

あえておかしい記述を混ぜてみた例

さきほどのブログ文章の途中に、少しおかしい記述をあえて混ぜてみるとどうなるでしょうか。

ところでテスト設計というのは、「何をテストするか」をリストアップして、テスト観点の形でまとめるフェーズのことです。

この1文を途中に入れてみました。

「ところで」から始まっていますが文章としてのつながりがなく、前後の文からすると唐突にこの文章が出てきた状態です。

なので期待する挙動としては

  • 論理構造がおかしいという指摘をされる
  • テスト設計に関する説明としてはおかしい、という指摘をされる

この2つを満たしていてほしいところ。

どうなるでしょうか。

Image from Gyazo

Image from Gyazo
論理構造の指摘のほうは若干物足りないですが、「テスト設計」というワードの使い方に関しては適切にツッコミを入れてくれています。FLの定義とは違うよ、という指摘は想定通りです。

もちろんJSTQBの用語定義と違ったらダメ、というわけではありません。しかし、用語定義はある程度理解したうえで、あえて「自分たちはこう呼んでいます」等と書いたほうが、より安心して公開できますね。

まとめ:参考にしてほしい情報源を与えてAIレビューさせよう

今回のやり方はごくごく普通の手法なので、今すぐ取り入れられると思います。

JSTQBのシラバスを中心に参照させていますが、他に自社の上司の発表資料などを与えておいて、自分が会社方針と違うこと言ってないよねチェックをさせる、なども同時にできそうです。

また「もっと厳しくレビューしてくれ!」という方は、プロンプトに「厳しくして」と書くとそのとおり厳しく指摘してくれます。が、かなり細かく対応が必要になってしまう場合もあるので、このあたりはぜひ調整しながら使ってみてください。

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