オーナーズストア リニューアルの担当をしております、株式会社イルグルムの永橋です。
現在、EC-CUBE 3.nのリリースと合わせてオーナーズストアのリニューアルを進めており、
要件を決めていくにあたり、
ユーザ様の声や要望を考慮した上できちんと進めていこうということで、
UXを意識した進め方を実施しています。
(次期バージョン説明でも一部お伝えしている内容です。スライド28枚目参照)
UXを考えていく中で、どういったツールをどの順序で使ったか簡単にお話したいと思います。
オーナーズストアに関わらず、
ショップオーナーの方々も自社のショップを日々変えていく時の参考になるかと思います。
実施内容について
今回、各ツールについての使用方法の説明などは省略します。
(どれもネットで検索すればわかりやすい説明がたくさんあるので)
実施順序
以下順序でUXを考えていき、そこから要件を作っていっています。
- ユーザインタビュー
- 共感マップ
- カスタマージャーニーマップ
- ペルソナ作成
- インセプションデッキ
- USM(ユーザーストーリーマッピング)
1.ユーザインタビュー
まず、ユーザがオーナーズストアに対して、
日々どのように感じたり、困ったり、どのような使い方をしてくれているか知る必要があります。
そのため、ユーザインタビューという手法を使うことにより、
サービス提供側では気づくことのできないことを知ることができます。
ポイント
- 実際に会って話すことがおすすめ
会って話すことにより、温度感や質問の回答によってより突っ込んで質問することが可能だからです。
また、質問の意図がうまく伝わっていない時に修正できたりします。 - インタビュースクリプトは事前に用意しておくべし
- なぜ?等の聞き方を行い、出来る限り誘導しないことを心がける。
参考書籍/サイト
ポイントで上げた内容の他にも色々とおすすめ情報が載っていますので、詳細は書籍を参考にしてください。
インタビュー前に最低限こちらを読んでおくことをおすすめします。
マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書
もし、時間に余裕があればこちらも良いかと思います。
ユーザインタビュー用のものではないですが、インタビューにあたっての心構えを学ぶことができます。
読み方としては、ユーザインタビューでは関係ないところもあるので、関係がありそうな箇所だけ読んでいく形で良いと思います。
インタビューの教科書
2.共感マップ
ユーザインタビューでヒアリングした内容について、
印象的だった内容を主に画像のような形の箇所に記載し、
内容を整理します。
画像参照
3.カスタマージャーニーマップ
ユーザインタビュー、共感マップを持ってまずは、As-Isを行い、その後To-Beを行いました。
ポイント
- As-Isのユーザのモチベーションを書くことにより、どこを上げればよいか(To-Be)を考えやすくなります
- 業務改善が多い場合は、サービスブループリントを検討してみるのもありです。要参照
4.ペルソナ
こちらは、よく聞くものだと思いますので、
今回は割愛します。
ポイント
- この後作成する、インセプションデッキやUSMで何を優先するか?を考える時にすごく役立ちます。
- 細かく作る場合もありますが、今回は簡易的なものをまずは作成し、USMを作っていく上で状況に応じてより具体的な人物像を作っていく形をとりました。
5.インセプションデッキ
インセプションデッキは、プロジェクトの全体像を端的に伝えるためのドキュメントです。
画像用参照
ポイント
- リーダーである私自身の考えもぶれないようにするためでもありますし、
また今回開発チームが遠隔地ですので、これを共有することにより、プロジェクトの方向性を統一できると思います。 - やらないことを決める、トレードオフスライダーが、私的には良いポイントでした。
参考書籍/サイト
- アジャイルサムライ
- 後はネットで検索すれば、たくさんの資料がSlideShareに上がっています。
6.USM(ユーザーストーリーマッピング)
今までの整理を元に、ユーザの行動を書き出し、機能等を考えていきまました。
ポイント
- カスタマージャーニーマップでのモチベーショングラフと見比べることにより、どこを改善スべきか考えやすくなります。
- ここでも、ペルソナを意識しながら何が必要か考えます。
- USMを作りながら、インセプションデッキとペルソナの修正をいったりきたりしながら作ることにより、それぞれがより具体的に考えることができます。
参考書籍/サイト
- ユーザーストーリーマッピング 他にも良い書籍があるかもしれないですが、会社にあったため私はこれを読みました。
以上が、オーナーズストアリニューアルへ向けて進めている内容です。
よりより物が作れるようこれからも頑張っていきたいと思います。