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Qiita全国学生対抗戦Advent Calendar 2024

Day 9

俺流、新しいライブラリのキャッチアップ手順

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はじめに

研究室に配属されて3年目になり,教える立場になることが増えてきました.その中で,どのように技術的なキャッチアップをしているか,ということを聞かれたのですが,無意識にできるようになってきた部分も大きく,うまく言語化できませんでした.
少し時間ができたので,この部分を言語化してまとめてみようと思います.

今回は,ライブラリのキャッチアップ手順に焦点を当てたいと思います.技術的なキャッチアップにはいくつかのフェーズがあると思いますが,それら全てについて述べようとすると中途半端になると考えられるためです.

また,私の普段利用している言語はPython & 他の言語も必要に応じて使うといった感じなので,言語によっては状況が異なるかもしれません.

対象

本記事では以下の人に向けた記事となります.

  • 実現したいことが決まっている
  • ライブラリの仕様を理解して比較検討したい

翻って,以下の人には向かない記事です.

  • 何か便利なライブラリを知りたい
  • とにかく動くことを目指して実装したい

また,「はじめに」にもあったように,「もし後輩にどのようにすればライブラリを使いこなせるようになるか,と訊かれたら」という前提で書いており,あくまで個人的な意見であることはご承知おき下さい.

1. 公式ドキュメントを確認する

まずは何と言ってもこれです.公式ドキュメントです.ただし,もちろん技術ブログにも良い点があるのは断っておきます.(後ほど言及します)

しつこく言いますが「ライブラリを使いこなせるようになりたい!」と考えるのであれば,絶対に公式ドキュメントを読んで下さい.
何故ここまでおススメするかというと,「最新の」「正確な」情報を手に入れるのに最適だからです.(もちろん,最新で正確でない公式ドキュメントもありますが,その数は少ないと思います)
ライブラリの中には指定通りの使い方をしなければ,一見動いているように見えて意図した動作に実はなっていないというものもあります.
そうした事態を避けるためにも1次情報を参照するべきです.

公式ドキュメント読むように言うと,こんな意見も耳にします.

  • 公式ドキュメントを読むにはスキルが足りないから
    • その言語を読むことができれば十分です
    • 心理的なハードルを超えさえすれば簡単に読めます
  • 公式ドキュメントは長くて……
    • 昔はどうだったか分かりませんが,少なくとも最近はQuick Startやそれに類する項目が用意されています
    • 文章量だけで見ればブログよりも短いことも多いです
  • 英語が……
    • 翻訳ツールを使って下さい
    • (私の場合は)段々と英語のまま読めるようになります

1つ1つクリアしていけば,思っているほどは難しくないはずです.

最後に,公式ドキュメントを読む時のちょっとした注意点ですが,自身で利用している環境でのライブラリのバージョンはしっかり確認しておきたいです.(n敗)

2. 実装してみる

ドキュメントやブログを読むだけで満足する人も多いですが,使いこなしたければ実装しながら理解を進めるべきだと考えています.
というのも,理解が間違っていた場合に修正が容易であるだけでなく,環境依存のエラーが発生した場合の対処ができるようになるという利点もあります.

また,ライブラリ自体が抱えるバグに気づくこともあります.ある機能が達成したいことに必要なのに,そのライブラリではバグを解決できていない……(これにある程度実装を進めてから気付くと悲惨なことに……)

3. 実装例を確認する

先に公式ドキュメントがどうとか強調をしていましたが,実装例を確認するのは同様に重要な作業です.
ブログやLLMを活用することで,公式ドキュメントだけでは分からなかった活用方法や効率的な実装方法を知ることができます.

英語の学習に例えるなら,公式ドキュメントは単語や英文法を学び,ブログは英会話を学ぶという感じでしょうか.どちらが欠けても上手くはならない,そんな感じで捉えています.

4. アウトプットする

最後に,アウトプットの機会を作って下さい.本当にどんなものでも良いです.
例えば,チームメンバに学んだことを共有するであったり,ブログを書いてみるであったり,何か動くものを作ってみるであったり.ハードルは少し高いかもしれませんが,アウトプットをした後の理解度は,しない場合と比べて大きく変わっているはずです.

最後に

いかがでしたでしょうか?
考えているところをそのままに書き出してみましたが,共感いただけるところもあれば,そうでないところも多かったと思います.
あくまで,一個人の意見と思って頂ければ.

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