前回の続きです。
機能戦略
事業戦略を作った後は、機能戦略を作ります。
機能戦略では、以下のような機能部分の戦略を作っていきます。
- マーケティング戦略
- ブランド戦略
- 研究開発(R&D)戦略
- 人事戦略
- 生産・オペレーション戦略
- IT戦略
- サプライチェーン戦略
ちなみに、どの機能戦略を検討して進めるかは進める事業において取捨選択する事になります。また、限られた経営リソースに基づきフェーズによってもどこから進めるかは重要なポイントになります。
例えば、製造業なら生産戦略は重要な要素になります。
サービス業なら、IT戦略やオペレーション戦略
スタートアップなら最初は、マーケティング戦略やR&Dになります。
このように、リソースの効率的配分が重要になるので前回までに立てた事業戦略をベースに
どの機能戦略を優先的に立てるかについて検討していきます。
ちなみに、IT戦略では以下のような事を検討していきます。
全社戦略・事業戦略との整合性確保
- DXの推進方針
- ITによる業務効率化の範囲と優先順位
- デジタル化による新規事業機会の特定
システムアーキテクチャの設計
- 基幹システムの構成
- クラウド活用方針
- セキュリティ対策
- システム間連携の設計
データ戦略
- データガバナンスの方針
- データ収集・分析基盤の整備
- AIやBIツールの活用計画
IT投資計画
- システム更新・刷新の計画
- 新規IT投資の優先順位付け
- 投資対効果(ROI)の評価基準
運用体制の設計
- 内製/外注の方針決定
- IT人材の育成計画
- ベンダーマネジメント方針
- システム保守・運用体制
リスク管理
- 事業継続計画(BCP)
- 情報セキュリティ対策
- コンプライアンス対応
変革マネジメント
- ユーザー部門との連携方針
- IT活用促進のための教育計画
- デジタル文化醸成の施策
こうやってみると、IT戦略1つとってもやる事多いですよね、そして、これもまた、現在の自社の状態によって、今必要な計画は何かを見極めて、資源配分していかなければいけません。
私の考えは、機能戦略で最初にやるべき事は、どの業種であってもマーケティング戦略を一番に据えた方が良いと考えてます。そして、ブランディング戦略ですね。マーケティングとブランディングは対です。
そしてこのスピードをあげるために、IT戦略を交えて事業を展開していくのが今の時代に必須な選択だと考えてます。