前回は何したっけ?
みなさん、前回は何をしたか覚えていますか?
...そうです、「Android Studioの導入」を行いましたね。
サイトからファイルをダウンロードして、ファイルを開いて、ひたすらにNextボタンとFinishボタンをクリックしました。
「いや〜、環境構築って思ってたよりも楽だったわ〜」とお思いの貴兄らに、少しだけ耳に痛い話をします。
...前回の環境構築、必要な物がまだありました!!すみません!!
Androidアプリ開発において、非常に重要な あるもの を導入しておりませんでした。そう、「Java SDK」です。
Androidアプリ開発には「Android SDK」の他に、「Java SDK」なるものが必要なんですね。
それはなぜかと申しますと、現在のAndroidアプリ開発はJavaベースで行われているからです。
つまり、前回行った「Android Studioの導入」のみではAndroidアプリが開発できない!というわけなんです。
...下調べ不足、ならびに記述不足、誠に申し訳ございませんでしたm(_ _)m
というわけで、今回は「環境構築 補完編」と題して、Java SDKのインストールを行っていきます。
Java SDKをインストールしよう!
さあ、では気を取り直して、Java SDKをインストールしていきましょう。
Java SDKのインストール方法なのですが、2つの方法があります。(あれ、どこかで見た流れ...)
- Oracleのサイトからファイルをダウンロード、そのファイルを解凍してパッケージインストーラを起動し、それを利用してインストール
- Homebrewというパッケージマネージャーを利用してインストール
今回は、「2. Homebrewというパッケージマネージャーを利用してインストール」を行います。
(...ぶっちゃけちゃうと、(1)の方法のほうが、初心者の方が直感的にインストールできるのでいいのかなと思ったのですが、これからアプリ開発を行っていきたい!という方にはぜひHomebrewの存在を知っていて欲しいのです...。私のわがままです、ハイ...。)
Homebrewってなんぞ?
...と、その前に、「Homebrew」について軽く説明をば。
Homebrewとは、コマンドライン上でパッケージの管理を行うマネージャーツールです。
...はい、いくつか分からない単語が飛び出してきましたね。解説します。
コマンドライン #とは
コマンドラインというのは、「ターミナルアプリ」と呼ばれるものにコマンドを打って、PCのファイルなどを操作するためのものです。こんな感じです。

コマンドをマスターしてしまえばいろんなことができます。...が、それは独学でマスターしてくださいw。
パッケージ #とは
パッケージというのは、開発を行うためのツール一式のようなものです。
SDK(Software Development Kit)も、広い意味で言えばパッケージのようなものです...おそらく(正解なのかは自信ないですが...)。
マネージャーツール #とは
マネージャーツールというのは、先述したパッケージを管理するためのツールです。
パッケージが更新されたり、新しいパッケージが追加されたりしたときに、それらを適用するときに使います。
...とまあ、ざっと説明しました。説明が足りないと思ったら、とりあえずその単語でググッてみてください。
本題に戻りましょう!つまり、今回の方法は「コマンドラインでコマンドを打ちながらインストール」をしていきます。
なんと、サイトにアクセスしてファイルをダウンロードしたり、クリックを何回もカチカチと行わずに済むのです!ああ素晴らしきコマンドライン!
Homebrewを導入しよう!
それでは行きましょう。まず、コマンドラインを扱うためのツールを起動させます。
Mac OS Xには、「ターミナル.app」というものがあります。これがコマンドラインを扱うためのツールです。
ターミナル.appは、アプリケーション > ユーティリティフォルダの中にあります。

※筆者は「iTerm.app」というアプリケーションを使用しています。が、使用するコマンドは一緒です。
起動しましたか?そうすると、このようなウィンドウが現れると思います(多分違う)。

では、コマンドを打っていきましょう。...でも、次に打つコマンドはちょっと長ったらしいので、Homebrewの公式サイトにあるコマンドをそのままコピペしましょう(文字ちっさくてすみません)。

こんな感じです、できましたか?
% /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
できたら、Enterキーを「ッターン!!」と打ちましょう!
私はもうすでにHomebrewをインストール済みですので、ここからは文章で説明します。
Enterキーを押してしばらくすると、「もう一度Enterキーを押してください」という指示と、「Passwordを入力してください」という指示が出力されます。パスワードはMac本体のパスワードです。PCにログインするときとかに打つアレです。それを入力しましょう。
パスワード入力に成功してまたしばらくすると、今度は「brew doctorコマンドを実行してください」との指示が出ます。その通りにbrew doctorコマンドを打ちましょう。
brew doctorコマンドは、Homebrewを使用する際に何か問題はないかを確認するためのものです。いわばHomebrewのお医者さんです。
コマンド実行後、
% brew doctor
Your system is ready to brew.
と出力されればOKです。これで、Homebrewのインストールが完了しました。
Java SDKを導入しよう!
さて、ついにJava SDKのインストールです!ここまできたらあと少し!
では、コマンドを打っていきましょう。以下のコマンドを入力してください。
% brew cask install java
すると、ドバーッといろんなものが出力されるはずです。こんな感じ。
% brew cask install java
==> Caveats
This Cask makes minor modifications to the JRE to prevent issues with
packaged applications, as discussed here:
https://bugs.eclipse.org/bugs/show_bug.cgi?id=411361
If your Java application still asks for JRE installation, you might need
to reboot or logout/login.
Installing this Cask means you have AGREED to the Oracle Binary Code
License Agreement for Java SE at
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/terms/license/index.html
==> Downloading http://download.oracle.com/otn-pub/java/jdk/8u102-b14/jdk-8u102-
Already downloaded: /Users/YellowLilyP/Library/Caches/Homebrew/Cask/java--1.8.0_102-b14.dmg
==> Verifying checksum for Cask java
==> Running installer for java; your password may be necessary.
==> Package installers may write to any location; options such as --appdir are i
Password:
==> installer: Package name is JDK 8 Update 102
==> installer: Installing at base path /
==> installer: The install was successful.
🍺 java was successfully installed!
🍺 java was successfully installed!のメッセージが出力されたあなた!おめでとうございます!Java SDKの導入成功です!お疲れ様でした!
環境構築終了!
ようやっと環境構築が終わりました...。まさかJava SDKのインストールが抜けていたとは...。
コマンドラインでの環境構築はいかがだったでしょうか。やはり少し難しかったでしょうか。
しかし、覚えてしまえばサクサクと環境構築ができるので、ぜひ覚えることを強くつよーくオススメします!w
では、満を持してついに次回からAndroidアプリを開発していきます。楽しみ。
それではみなさん、よいAndroidアプリ開発ライフを!