受験に至る経緯
今期受験しようとチケットを購入し、仮日程を登録しておいた「ISTQB Test Analyst」試験。準備が整ったら受験するつもりだったが、リスケしようとしたら無料リスケ期限（72時間）が過ぎており、翌日試験を受けるしかなくなった。
普段はISTQBの試験を受けるとき、シラバスをすべて読み、サンプル問題も一通り解いてから臨んでいる。しかし、今回はシラバスのセクション2/6を読んでいる途中で、サンプル問題も5/40問しか解いていない状態。どうやっても翌日までに間に合いそうになかった。
そこで、以前作成した ChatGPTの新機能「プロジェクト」 を利用した学習のみで挑むことにした。
ISTQB対策プロジェクトの作成手順
ISTQB試験対策のためにプロジェクトを作成する手順は以下の通り。
- ChatGPTのサイドメニューにある「Projects」の「+」アイコンをクリックし、新規プロジェクトを作成。
- プロジェクト名「ISTQB Test Analyst Coach」を設定し、プロジェクトを作成。
- ISTQBの公式ページ（Certified Tester Advanced Level Test Analyst (CTAL-TA)）からシラバスとサンプル問題のPDFをダウンロードし、プロジェクトにアップロード。
- 「Instructions」にプロジェクトの指示・目的を入力。
インストラクションの例
Help the user pass the ISTQB Test Analyst exam while referring to the attached official documents.
これで、ISTQBの学習専用のプロジェクトが完成。
活用事例
プロジェクトは目的ごとにスレッドを作成し、名前をつけて保存しておくことができる。今回はシラバス学習用スレッドとサンプル問題演習スレッドを作成。
シラバス勉強スレッド
新規チャットでシラバス学習用のスレッドを作成し、「ISTQB CTAL-TA Study Guide」などの名前をつけて管理。
スレッド作成プロンプト例
Let's start the Syllabus Reading & Study Thread! I want to go through the ISTQB CTAL-TA syllabus step by step.
Guide me through it, provide summaries, and highlight key exam points.
実際に使って感じたメリット
- シラバスの内容を要約してくれるので、読むべき文字数が圧倒的に少なくなり、時短に貢献。
- 要約されることで重要ポイントが整理され、かえって理解しやすくなった。
- 試験の設問の意図や「〇〇と書いてあったらXXを選ぶべし」などの試験用Tipsも提示してくれた。
- シラバスの記述が分かりにくい場合や、実務との乖離について質問すると、一般的な専門知識を背景にしっかり解説してくれた。
- 各セクションの最後にサンプル問題を一問ずつ提示してくれたため、短時間で要点を押さえながら演習できた。
📸 ChatGPTによるシラバス要約の例
📸 **ChatGPTによる試験用Tipsの例
「シナリオが"time constraintsや"vague requirements"に言及していたら"exploratory testing"を選んでおけばOK。」という実践的なアドバイス。なるほど😏📝
サンプル問題勉強スレッド
もう一つ、サンプル問題の出題、解答チェック、解説用のスレッドを作成。
スレッド作成プロンプト例
In this thread, provide me with each ISTQB CTAL-TA sample question, check my answers, and track my progress.
活用ポイント
- サンプル問題の出題と答え合わせができる。順番に一問ずつ出題してもらうこともできるし、頼めばランダム出題も可能。
- 気になる点はなんでも質問して理解を深められる。
📸 ChatGPTによるサンプル問題の出題例。
試験の結果と所感
試験会場に向かう時間も使い、ギリギリChatGPTが用意してくれた要約を一通り済ませることができた。そのおかげで、シラバスをすべて読み、サンプル問題をすべて解いたときのように「一通り準備した」という実感を持って試験に臨めた。
結果は…
✅ 合格ライン：65%
✅ 得点率：77.8%🏆🎯
短期間での対策だったが、結果としては「まずまずのスコア」。今回は成り行きで超時短モードになったが、ChatGPTの活用でここまでの点数を取れたのは十分な成果だった。
まとめ
今回の試験対策はISTQB CTAL-TAに限らず、シラバスとサンプル問題が公開されている資格試験なら同じ方法で応用できるはず。
特に、
✅ 短期間で効率的に試験対策したい人
✅ 試験勉強を計画的に進めたい人
✅ GPTsを使用しているが継続的タスクの履歴データ管理に課題を感じている人
にはおすすめの方法。
勉強効率化のライフハックツールとして、今後も活用していきたい🔥