3
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

WordPress の全体像を理解する

3
Posted at

はじめに

この記事では、WordPress の全体像を解説します。WordPress がどのような仕組みで動いているのか、どうやってサイトを作れるのか、説明します。

WordPress とは

WordPress は、世界で最も人気のある CMS (Content Management System) です。

特徴

  • 無料で使える
  • プログラミング知識不要でサイトが作れる
  • ブログから企業サイトまで幅広く対応
  • 豊富なテーマとプラグイン
  • 世界中の Web サイトの約 43% が WordPress で作られている

HTML や CSS を書かなくても、管理画面から記事を投稿したり、デザインを変更したりできます。

静的サイトと WordPress の比較

項目 WordPress 静的サイト (HTML/CSS)
構築の難易度 簡単 難しい
更新の手軽さ ブラウザから更新 コード編集が必要
デザイン変更 テーマで一括変更 全ページ修正が必要
サーバー PHP + データベース HTML ファイルのみ
速度 やや遅い 高速
学習コスト 低い 高い

WordPress が向いているケース

  • ブログやニュースサイト
  • 頻繁に更新するサイト
  • 複数人で管理するサイト
  • プログラミングに不慣れな人

静的サイトが向いているケース

  • ほとんど更新しないサイト
  • 高速表示が最優先
  • シンプルな構成
  • 技術的なカスタマイズが必要

WordPress の構成要素

WordPress は、いくつかの要素が組み合わさって動いています。

1. WordPress 本体 (コア)

役割: サイトの基本機能を提供

  • 記事の投稿・編集
  • ユーザー管理
  • メディアのアップロード
  • コメント機能
  • 管理画面

WordPress 本体は、PHP で書かれたプログラムです。

2. テーマ

役割: サイトの見た目を決める

テーマを変更するだけで、サイトのデザインを丸ごと変えられます。

テーマの種類

  • 無料テーマ: WordPress 公式ディレクトリに数千種類
  • 有料テーマ: より洗練されたデザイン、手厚いサポート
  • カスタムテーマ: オリジナルで作成

人気のテーマ例:

  • Astra: 軽量で高速

  • GeneratePress: シンプルで柔軟

  • Lightning: 日本製で使いやすい

3. プラグイン

役割: 機能を追加する

WordPress 本体にない機能を、プラグインで追加できます。スマートフォンのアプリのようなイメージです。

主要なプラグイン例

  • Yoast SEO: SEO 対策

  • Contact Form 7: お問い合わせフォーム

  • WooCommerce: ネットショップ機能

  • Akismet: スパム対策

  • BackWPup: バックアップ

現在、6 万個以上のプラグインが公開されています。

4. データベース (MySQL)

役割: データを保存する場所

WordPress は、記事、コメント、設定などをすべてデータベースに保存します。

保存されるデータ

  • 投稿と固定ページの内容
  • ユーザー情報
  • コメント
  • サイトの設定
  • テーマとプラグインの設定

ユーザーがページにアクセスすると、WordPress がデータベースから必要な情報を取り出して、HTML を生成します。

5. Web サーバー

役割: WordPress を動かす場所

WordPress を動かすには、以下が必要です。

  • Apache または Nginx: Web サーバーソフトウェア
  • PHP: WordPress の実行環境
  • MySQL または MariaDB: データベース

多くのレンタルサーバーでは、これらがすべてセットアップ済みです。

WordPress が動く仕組み

実際にユーザーがサイトにアクセスしてから、ページが表示されるまでの流れを説明します。

ステップ 1. ユーザーのアクセス

  • ユーザーがブラウザで URL を入力
  • リクエストが Web サーバーに送信
  • Web サーバーが WordPress を起動

ステップ 2. WordPress の処理

WordPress が以下の処理を実行します。

  1. URL を解析して、どのページを表示するか判断
  2. データベースに問い合わせ
  3. 必要なデータ(記事内容、設定など)を取得
  4. テーマのテンプレートファイルを読み込み
  5. プラグインの処理を実行
  6. HTML を生成

ステップ 3. ページの表示

  • 生成された HTML がブラウザに送信
  • ブラウザが HTML、CSS、JavaScript を解釈
  • ページが画面に表示

所要時間: 通常 0.5〜2 秒程度

この処理を「動的生成」と呼びます。アクセスのたびにページを作るため、静的サイトより遅くなります。

WordPress のインストール方法

WordPress を使い始める方法は、主に 2 つあります。

方法 1. レンタルサーバーの自動インストール

多くのレンタルサーバーでは、ワンクリックで WordPress をインストールできます。

主要なレンタルサーバー

  • エックスサーバー: 国内シェア No.1、高速

  • ConoHa WING: 初心者向け、わかりやすい

  • さくらのレンタルサーバー: 老舗、安定性が高い

  • ロリポップ: 低価格、初心者に優しい

手順

  1. レンタルサーバーを契約
  2. 管理画面で「WordPress 簡単インストール」を選択
  3. サイト名、ユーザー名、パスワードを設定
  4. インストールボタンをクリック

たったこれだけで、WordPress が使える状態になります。

方法 2. WordPress.com を使う

特徴

  • サーバー不要で WordPress を利用
  • 無料プランあり
  • 管理の手間なし

無料プランの制限

  • 独自ドメインが使えない(yoursite.wordpress.com)
  • プラグインが使えない
  • 広告が表示される

有料プランの料金

  • パーソナル: 約 500 円/月(独自ドメイン)
  • プレミアム: 約 900 円/月(プラグイン使用可)
  • ビジネス: 約 2,900 円/月(すべての機能)

本格的なサイトを作るなら、レンタルサーバーの方がおすすめです。

管理画面の使い方

WordPress にログインすると、管理画面(ダッシュボード)が表示されます。

image.png

記事の投稿方法

  1. 左メニューから「投稿」→「投稿を追加」をクリック
  2. タイトルを入力
  3. 本文を入力(ブロックエディタで直感的に編集可能)
  4. カテゴリーとタグを設定
  5. 「公開」ボタンをクリック

image.png

プログラミング不要で、Word のような感覚で記事を書けます。

ブロックエディタ (Gutenberg)

WordPress 5.0 以降、ブロックエディタが標準になりました。

ブロックの例

  • 段落ブロック: 通常のテキスト
  • 見出しブロック: H2、H3 などの見出し
  • 画像ブロック: 画像の挿入
  • リストブロック: 箇条書き
  • 引用ブロック: 引用文
  • ボタンブロック: CTA ボタン
  • カラムブロック: 複数列のレイアウト

各ブロックをドラッグ&ドロップで並べ替えられます。

テーマのカスタマイズ

テーマの選び方

選定基準

  • デザインが目的に合っているか
  • レスポンシブデザイン対応(スマホ対応)
  • 読み込み速度
  • 定期的にアップデートされているか
  • レビューや評価

インストール方法

  1. 管理画面で「外観」→「テーマ」
  2. 「テーマを追加」をクリック
  3. テーマを検索またはアップロード
  4. 「インストール」→「有効化」

image.png

エディター

「外観」→「エディター」から、リアルタイムでデザインを調整できます。

カスタマイズできる項目

  • サイトのタイトルとキャッチフレーズ
  • 色の変更
  • フォントの変更
  • ヘッダーとフッターの設定
  • メニューの配置
  • ウィジェットの設定

変更をプレビューしながら調整でき、問題なければ「公開」で反映されます。

image.png

プラグインの活用

  1. 管理画面で「プラグイン」→「プラグインを追加」
  2. プラグインを検索
  3. 「今すぐインストール」→「有効化」

image.png

SEO 対策

WordPress は SEO に強いと言われていますが、適切な設定が必要です。

パーマリンク設定

「設定」→「パーマリンク設定」で URL 構造を設定します。

おすすめ: 投稿名

https://example.com/sample-post/

数字ベースや日付ベースより、わかりやすい URL になります。

メタディスクリプション

Yoast SEO などのプラグインで、各ページのメタディスクリプションを設定します。検索結果に表示される説明文です。

サイトマップの送信

Yoast SEO は自動的に XML サイトマップを生成します。これを Google Search Console に登録することで、検索エンジンがサイトを正しくクロールできます。

画像の最適化

  • ファイルサイズを圧縮(EWWW Image Optimizer などのプラグイン)
  • alt 属性を設定(画像の説明文)
  • WebP 形式の使用

パフォーマンス最適化

WordPress は動的サイトのため、最適化が重要です。

キャッシュの活用

キャッシュプラグイン(WP Rocket、W3 Total Cache など)を使うと、生成済みの HTML を保存して再利用します。

効果: ページの読み込み時間が 50〜80% 短縮

画像の遅延読み込み

ページ下部の画像を後から読み込む「Lazy Load」を有効にします。WordPress 5.5 以降は標準機能です。

不要なプラグインの削除

使っていないプラグインは、無効化だけでなく削除します。

CDN の利用

Cloudflare などの CDN を使うと、世界中のサーバーからコンテンツを配信し、表示速度が向上します。

他の CMS との比較

Wix

特徴

  • ドラッグ&ドロップで直感的
  • サーバー不要
  • デザインの自由度が高い

WordPress との違い

  • Wix: サーバー管理不要だが、カスタマイズに限界
  • WordPress: 自由度が高いが、サーバーが必要

Shopify

特徴

  • ネットショップ専用
  • 決済機能が強力
  • 在庫管理が簡単

WordPress との違い

  • Shopify: EC サイト特化
  • WordPress: WooCommerce プラグインで EC 化可能だが、専門性では劣る

Notion

特徴

  • ドキュメント管理に強い
  • チームコラボレーション
  • データベース機能

WordPress との違い

  • Notion: 内部ツール向け
  • WordPress: 公開サイト向け

まとめ

この記事では、WordPress の全体像を解説しました。

WordPress のメリット

  • プログラミング不要
  • 豊富なテーマとプラグイン
  • 無料で使える
  • 情報が豊富
  • 拡張性が高い

適用ケース

  • ブログ
  • 企業サイト
  • ポートフォリオ
  • オンラインストア
  • メディアサイト

始め方

レンタルサーバー契約 → WordPress インストール → テーマ選択 → コンテンツ作成 → 公開

この流れで、数時間でサイトを公開できます。

WordPress は、世界中で使われている実績があり、初心者から企業まで幅広く対応できる CMS です。

参考

3
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?