最近、Amazon ConnectとService Cloudを連携させて利用する形での提案活動が多いので、改めて対応手順を整理してみました。
改めて設定する方は、参考にして下さい。
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Amazon Connectの準備(ここは、当たり前の個所ですね)
インスタンス作成: Amazon Connectコンソールでインスタンスを作成する。
キューとルーティング: 必要なキューを作成し、問い合わせのルーティングフローを設定する。
エージェント設定: エージェント用のユーザーアカウントを作成し、適切な権限を付与する。 -
Salesforce Service Cloudの準備
オムニチャネルの有効化: Service Cloudでオムニチャネルを有効にし、ルーティング構成を設定する。
エージェント設定: Salesforce内でエージェントを設定し、スキルや利用可能な時間を定義する。 -
Amazon Connect CTI Adapterのインストール
Salesforce AppExchangeから「Amazon Connect CTI Adapter」をインストールする。
必要な権限を持つSalesforceユーザーにインストールを割り当てる。
※他のコンタクトセンターソリューション(Genesys等)は、CRMと連携するには有償のツールですが、Amazon Connectは、こういったCTI Adapterといった連携ツールが無償で用意されているのは、良いですね。 -
認証と接続設定
IAMロール作成: Amazon Connect用に適切なアクセス権を持つIAMロールを設定する。
(これ、意外に忘れそうなので要注意)
OAuth設定: Salesforce内でAmazon Connectとの連携を許可するOAuth接続を作成する。
(ここは、環境によりますね)
API設定: Amazon ConnectとSalesforce間でデータを同期するためのAPIを有効化する。 -
カスタムコンソールの設定
Salesforceコンソール内でAmazon Connectのウィジェットを表示するためのレイアウトを調整する。
CTIパネルをカスタマイズして、通話情報やエージェントステータスを表示させる。
(CCPをカスタマイズしたものもキチンと対応してくれるのは、有難い) -
統合テスト
通話ルーティング確認: SalesforceからAmazon Connectを介した通話ルーティングを確認する。
データ同期確認: 通話履歴や顧客情報が両システムで正確に同期されるか確認する。
留意点
セキュリティ: IAMロールやOAuth設定で最小権限の原則を守る。
テスト環境: 本番環境の前にテスト環境で十分な検証を行う。