自分で書いた記事を簡略に書いただけという記事です.
○ docmute
の仕様
-
子ファイルの
\begin{document}
から\end{documetn}
の間を\input{file name}
で挿入することが出来る.(プリアンブルは無視される) -
子ファイルは同じフォルダにある必要がある.
○ 親ファイルと子ファイルの取り込むパッケージ
どちらも同じパッケージを取り込んでいるのが望ましい.これらのパッケージをまとめてtexファイル
に保存し\input{hoge}
しても良いが,プロジェクトごとに同じパッケージをまとめたtexファイル
をそれぞれのフォルダに入れておく必要が出てくる.
それを避けるためにstyファイル
にしておき,\usepackage{hoge}
にする.これをTeX ツリーのローカルに保存することで,どのプロジェクトでも同じパッケージを使うことが出来る.
○ 親ファイルの例
mypackage.sty
には必要なパッケージが入っている.
master.tex
\documentclass[a4paper,10pt,uplatex]{jsarticle}
\usepackage{docmute}
\usepackage{mypackage}
\begin{document}
\input{MainBody1}
\input{MainBody2}
\input{MainBody3}
...
\input{MainBodyN}
\end{document}
○ 子ファイルの例
MainBody1.tex
\documentclass[a4paper,10pt,uplatex]{jsarticle}
\usepackage{mypackage}
\begin{document}
hogehogehogehoge
\end{document}
子ファイルには行番号を表示するパッケージなど,編集段階では欲しいけれど提出段階では必要のないパッケージを含んでコンパイルすることが出来る.
○ メリット
- 子ファイルを単独でコンパイルすることもできる.
- プリアンブルの内容を子ファイルと親ファイルで少しだけ変更することが出来る.
- パッケージをプロジェクトの外に出しているため,複数のプロジェクトに対して対応することが出来る.
これは,パッケージを\input
で取り込んだり,subfiles.sty
を用いたりすることでは出来ないだろう.