はじめに
2022年末のChatGPT公開以降、AI業界は生成AI一色となり、その勢いは今なお衰えることなく着実に進化を続けています。これは単なるバズワードではなく、真に世の中に革新をもたらす技術であることを示しています。SAP社も「SAP Business AI」としてさまざまな製品・サービスを展開しており、その中核となるのが「Joule」です。本シリーズでは、このJouleについて理解しておくべき基本的な知識をまとめていきます。記事は順次リリースしていきますので、ぜひお付き合いください。
また、リリースした記事の数が多くなってきたため、皆様にご参照いただけそうな記事を整理し、このまとめページを作成しました。情報検索の際にお役立てください。
SAP Jouleとは
SAP Jouleとは、SAP社が提唱するAI アシスタントの総称(ブランド)です。マイクロソフトのCopilotに近い概念と考えていただけるとわかりやすいと思います。機能ではなく総称であるため、さまざまなSAP社の製品に組み込まれるAIアシスタントは基本的にはJouleと呼ばれることになり、アプリケーションの横などに出現し、ユーザの業務の実施(システム操作)をサポートします。
「Joule」はSAP社の製品に横断的に組み込まれることが発表されています。その領域は非常に幅広いため、数回の記事に分けて、詳細を深掘りしていきます。