※関西型言語が実務の中で役に立った話です。
※今回はノンフィクションです。
社内用システムを作るチーム1に異動したワイ
ワイ「今日は社内用のWebシステムの改修をして行くでぇ〜」
ワイ「ほな、後輩くんが作ったタスク一覧リストから」
ワイ「タスクを見つけていこか」
ワイ「どれどれ・・・」
タスク一覧
- 社員一覧ページで毎回リロードが走るのが面倒臭い
ワイ「社員一覧ページで・・・」
ワイ「毎回リロードが走るのが面倒臭い・・・」
ワイ「うーん、よう分からんな」
ワイ「よう分からんけど、なんとなく適当に『社員一覧ページ』を修正してみよかな」
ワイ「いや、でも・・・修正内容が間違ってて、手戻りが発生したら嫌やしなぁ」
ワイ「せや！」
ワイ「ワイの得意なワイ記法で、タスク内容のすり合わせをしてみよか！」
ワイの送った内容
ワイ「後輩くん」
ワイ「このタスク、こんな認識で合っとるかい？」
ワイの書いたユーザーストーリー
ユーザー「なんか、猛烈に社員の一覧を見たいで！」
ユーザー「せやから『社員一覧』ページに移動や！ポチッ！」ページ『社員リストを読み込み中・・・』
ページ『ほい、社員の一覧を表示したで！』ユーザー「読み込みにけっこう時間がかかったな」
ユーザー「よーし、ほな次は別のページを見てみるで！」〜10秒ほど他のページを閲覧〜
ユーザー「次はまた『社員一覧』ページに戻るで！ポチッ！」
ページ『社員リストを読み込み中・・・』
ページ『ほい、社員の一覧を表示したで！』ユーザー「あれ、また読み込みに時間がかかっとる」
ユーザー「ちょっと別のページを見てから『社員一覧』に戻っただけなのに」
ユーザー「こんなに待たされるんかいな・・・」
ユーザー「これ、キャッシュしておいて、サクッと表示してくれんかな・・・」
ユーザー「社員一覧の中身なんて、1日に何回も変わるものでもないんやから・・・」
満足ワイ
ワイ「よーし、これで・・・」
ワイ「ワイはこういう理解をして実装に臨もうとしてまっせ〜」
ワイ「っていうことが可視化できたから」
ワイ「もしなんか誤解が生じてるなら、ツッコんでもらえるはずやろ」
ワイ「ワイ記法が得意なワイならではのやり方や！」
後輩くんからの返信
後輩くん「だいたい認識あってますね〜」
後輩くん「僕もちょっと具体例を書きますね〜」
後輩くんの書いたユーザーストーリー
【具体例】
ユーザー「社員一覧ページを見てみよか」（一覧ロード中．．．）
ユーザー「まずは A さんや（ポチ）」
ユーザー「ふむふむ、A さんはTOEICで700点も取ってるんやな、すごいなぁ」
ユーザー「じゃぁブラウザバックして、Bさんを探そか」（一覧ロード中．．．）
ユーザー「（ロード長いな．．．）」
ユーザー「じゃぁBさん（ポチ）」
ユーザー「BさんはQiitaやnoteなど、アウトプットを頻繁にしとるんやな」
ユーザー「じゃぁ次にCさんに行こうか」（ブラウザバック）
（一覧ロード中．．．）ユーザー「また読み込んどるんか！」
ユーザー「何回待たすねん！」
理解ワイ
ワイ「ふむふむ、なるほどな」
ワイ「よーく分かったで」
ワイ「つまり、問題は・・・」
- 「社員一覧ページ」と「社員詳細ページ」は、行き来しながら閲覧することが多い
- その度に長時間のローディングが起こると、ユーザー体験が悪い
ワイ「↑こういうことやな！」
ワイ「せやから、解決策は・・・」
- APIからの取得データをキャッシュして、高速に表示されるようにする
ワイ「↑これやな！」
理解した上でストーリーを修正
ワイ「よっしゃ、ワイの書いたストーリーも修正してみよ！」
ワイ「カタカタカタカタ・・・ッターーン！」
ワイ「できたで！」
ワイ「後輩くんに確認や！」
ワイの書いたユーザーストーリー（修正版）
〜（省略）〜
ページ『社員リストを読み込み中・・・』
ページ『ほい、社員の一覧を表示したで！』ユーザー「読み込みにけっこう時間がかかったな」
ユーザー「よーし、ほな『片岡 俊行』（社長）の詳細ページを見てみるで！ポチッ！」
ユーザー「なるほどな、なんの資格も持ってないんやな」
ユーザー「次は、また『社員一覧』ページに戻るで！」
ユーザー「ブラウザバックや！ポチッ！」ページ『社員リストを読み込み中・・・』
ページ『ほい、社員の一覧を表示したで！』ユーザー「あれ、また読み込みに時間がかかっとる」
ユーザー「詳細ページを見てから『社員一覧』に戻っただけなのに」
ユーザー「こんなに待たされるんかいな・・・」
〜（省略）〜
ワイ「送信、と」
ワイ「おっ、後輩くんからお返事や」
後輩くん「タスクの認識あってます！」
分かりやすかった
ワイ「ユーザーさんの体験がどんな風に損なわれているのか・・・」
ワイ「そういうのを表現するのにワイ記法を使うの、悪くないかもな」
ワイ「っていうか後輩くん、ワイ記法メチャクチャうまいな！」
ワイ「できるんなら初めからこれくらい書いておいて欲しいわ！」
まとめ
- ワイ記法、ユーザー体験を可視化するのに向いてそう
- 「こちらは、こんな理解をしましたよ〜」ということが可視化される
- それが合っているにしろ間違っているにしろ、可視化されることで議論が一歩前に進む
ワイ「↑こんな感じやな」
ワイ「これ、Gitで管理したら、修正した時の差分も見れて」
ワイ「履歴も残せて、いい感じかもな」
ワイ「今度またやってみよ！」
〜おしまい〜
おまけ
-
「コーポレートエンジニアリングチーム」という名前のチームです。 ↩