LoginSignup
96
100

More than 3 years have passed since last update.

15分で可用性・耐久性の高い静的WEBサイトを立ち上げる(独自ドメイン)

Last updated at Posted at 2021-03-26

こんにちは WEB開発チームの山川です!

今日は簡単に、かつ、可用性に優れた静的WEBサイトを立ち上げる方法を説明しようと思います。
プログラム書くの苦手なんだよな~って人でも簡単にできると思うので、そういった方もぜひ読んでみてください!

こんな人はぜひ読んでみて

独自ドメインの静的WEBサイト急いで作りたいけど
・サーバーの設定(OS/MWのインストール)・管理をしたくない。
・プログラム・コマンド操作が苦手。
・可用性・耐久性を高くしたい!けど、アクセスが少ないときは安くしておきたい(スケーラビリティ)

という方はぜひご覧ください!

事前準備

・ドメインの取得(今回はお名前.com)
・AWSアカウント

どうやって作るのか

今回の記事の肝ですが、AWSの『Amazon S3』を使うことで実現します。
『Amazon S3』はAWSが提供しているオブジェクトストレージで、高い耐久性(99.999999999%)とスケーラビリティが魅力です。

手順

15分以内目指してスタート:timer:!!

1.S3にバケットを作る

1.1. まず検索画面にて「S3」と検索しS3を選びます。
1.png

1.2.「バケットの作成」を押下します。
2.png

1.3. バケット名を入力します。
インターネットに公開する必要がありますが、この時点では「パブリックアクセスをすべてブロック」のチェックはつけた状態とします。


※注意 : 独自ドメインを設定する予定の人は、ドメイン名をバケット名としてください。例えば「yamakawasota~~~.jp」というバケット名などです。後で、Route53のホストゾーン設定のときに連携できなくなってしまいます。

3.png

1.4. このまま作成します。

2.ファイルをアップロードする

2.1. 作成したバケット名を押下します。
20200419135936.png

2.2. 「概要」タブの「アップロード」を押下します。
4.png

2.3. 静的ファイル(html)をアップロードします。
5.png

3.ブロックパブリックアクセスを設定する

3.1. 「アクセス権限」タブを開き、「ブロックパブリックアクセス」を押下します。

「編集」から、チェックボックスを外します。
6.png

3.2. 「確認」と入力を求められるので、入力します。

 

4.バケットポリシーを設定する

4.1. 「アクセス権限」タブを開き、「バケットポリシー」を押下します。
7.png

4.2. 下記のポリシーを入力します。※バケット名のところは自分のバケット名に直してください。

{
   "Version":"2012-10-17",
   "Statement":[{
    "Sid":"PublicReadForGetBucketObjects",
         "Effect":"Allow",
      "Principal": "*",
       "Action":["s3:GetObject"],
       "Resource":["arn:aws:s3:::バケット名/*"
       ]
     }
   ]
 }

5.Webサイトホスティング機能をONにする

5.1. 「プロパティ」タブから「Static website hosting」を押下します。
8.png

5.2. 「このバケットを使用してウェブサイトをホストする」にチェックをつけて「インデックスドキュメント」にindex.htmlと入力します。
68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e61702d6e6f727468656173742d312e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f313232333335352f33343537373730392d36336133.png

6.確認

6.1. 手順2でアップロードしたindex.htmlを押下します。
10.png

6.2. オブジェクト URLを押下します。
11.png

6.3. サイトが表示されたら、公開完了です!

ここまでで大体、7分〜10分ぐらい:timer:

ただ、そのままでは、URLが「~s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com」みたいな感じになっているので、独自ドメインにしたいと思います。

7.Route53側の設定

7.1. 「ホストゾーンの作成」を押下します。

以下の内容で設定し、「作成」を押下します。

項目名 設定値
ドメイン名 取得したドメイン名(サブドメインを設定する場合はここでサブドメインを設定)
コメント 未入力でOK
タイプ パブリックホストゾーン

12.png

7.2. 「レコードセットの作成」を押下します。

以下の設定を行い「作成」を押下します。

項目名 設定値
名前 サブドメインを設定しない場合は未入力でOK
タイプ A - IPv4 アドレス
エイリアス はい(Yes)
エイリアス先 カーソルを合わると「S3ウェブサイトホスティング」にS3のバケット名が表示されていますので選択

その他の設定項目もデフォルトのままとします。

※注意 : バケット名がお名前.comで取得したドメイン名と一致しない場合は、選択対象に出てきません。 バケット名はお名前.comで取得したドメイン名にする必要があります。

8.お名前.com側の設定

8.1. 「ドメイン」タブを選択して、サイドバーから「ネームサーバーの変更」を選択します。

8.2. ネームサーバーの設定を選択します。

8.3. 「ネームサーバーの選択」から「その他」を選びます。
13.png
8.4. 「その他のネームサーバーを使う」にチェックをつけて、Route53の画面に戻り、NSレコードの値をコピーします。
sss.jpg

8.5. お名前.com側にすべてのネームサーバーをコピーしたら「確認」を押下し完了です。

※注意 : ネームサーバーの末尾についているドット(.)は消さないとエラーになります。

8.6. これで登録は完了です!

ここまでの作業で15分ぐらい:timer:!!

少しタイムラグはありますが、アクセスすると繋がります。

おわりに

『Amazon S3』を使ったWEBサイトを作る方法を説明しました。
芸能人とかが、謝罪文書(PDF)をインターネットに公開したりするときに、アクセスが集中してダウンしたとかいう話もあるので、そんなものは、『Amazon S3』にPDFをアップしてしまえばすぐに、高い耐久性・可用性を実現できちゃいます!
使わない場合は月100円程度でおさまるのでいいですが、従量課金で金額は上がるため、金額を抑えたい場合は、制御をかけた方がいいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 

96
100
4

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
96
100