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15分で可用性・耐久性の高い静的WEBサイトを立ち上げる(独自ドメイン)

Last updated at Posted at 2021-03-26

こんにちは WEB開発チームの山川です!

今日は簡単に、かつ、可用性に優れた静的WEBサイトを立ち上げる方法を説明しようと思います。
プログラム書くの苦手なんだよな~って人でも簡単にできると思うので、そういった方もぜひ読んでみてください!

#こんな人はぜひ読んでみて
独自ドメインの静的WEBサイト急いで作りたいけど
・サーバーの設定(OS/MWのインストール)・管理をしたくない。
・プログラム・コマンド操作が苦手。
・可用性・耐久性を高くしたい!けど、アクセスが少ないときは安くしておきたい(スケーラビリティ)

という方はぜひご覧ください!

#事前準備
・ドメインの取得(今回はお名前.com)
・AWSアカウント

#どうやって作るのか
今回の記事の肝ですが、AWSの『Amazon S3』を使うことで実現します。
『Amazon S3』はAWSが提供しているオブジェクトストレージで、高い耐久性(99.999999999%)とスケーラビリティが魅力です。

#手順
15分以内目指してスタート:timer:!!
##1.S3にバケットを作る
1.1. まず検索画面にて「S3」と検索しS3を選びます。
1.png

1.2.「バケットの作成」を押下します。
2.png

1.3. バケット名を入力します。
インターネットに公開する必要がありますが、この時点では「パブリックアクセスをすべてブロック」のチェックはつけた状態とします。

※注意 : 独自ドメインを設定する予定の人は、ドメイン名をバケット名としてください。例えば「yamakawasota~~~.jp」というバケット名などです。後で、Route53のホストゾーン設定のときに連携できなくなってしまいます。

3.png

1.4. このまま作成します。

##2.ファイルをアップロードする
2.1. 作成したバケット名を押下します。
20200419135936.png

2.2. 「概要」タブの「アップロード」を押下します。
4.png

2.3. 静的ファイル(html)をアップロードします。
5.png

##3.ブロックパブリックアクセスを設定する
3.1. 「アクセス権限」タブを開き、「ブロックパブリックアクセス」を押下します。

「編集」から、チェックボックスを外します。
6.png

3.2. 「確認」と入力を求められるので、入力します。

 

##4.バケットポリシーを設定する
4.1. 「アクセス権限」タブを開き、「バケットポリシー」を押下します。
7.png

4.2. 下記のポリシーを入力します。※バケット名のところは自分のバケット名に直してください。

{
   "Version":"2012-10-17",
   "Statement":[{
    "Sid":"PublicReadForGetBucketObjects",
         "Effect":"Allow",
      "Principal": "*",
       "Action":["s3:GetObject"],
       "Resource":["arn:aws:s3:::バケット名/*"
       ]
     }
   ]
 }

##5.Webサイトホスティング機能をONにする
5.1. 「プロパティ」タブから「Static website hosting」を押下します。
8.png

5.2. 「このバケットを使用してウェブサイトをホストする」にチェックをつけて「インデックスドキュメント」にindex.htmlと入力します。
68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e61702d6e6f727468656173742d312e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f313232333335352f33343537373730392d36336133.png

##6.確認
6.1. 手順2でアップロードしたindex.htmlを押下します。
10.png

6.2. オブジェクト URLを押下します。
11.png

6.3. サイトが表示されたら、公開完了です!

ここまでで大体、7分〜10分ぐらい:timer:

ただ、そのままでは、URLが「~s3-website-ap-northeast-1.amazonaws.com」みたいな感じになっているので、独自ドメインにしたいと思います。

##7.Route53側の設定
7.1. 「ホストゾーンの作成」を押下します。
以下の内容で設定し、「作成」を押下します。

項目名 設定値
ドメイン名 取得したドメイン名(サブドメインを設定する場合はここでサブドメインを設定)
コメント 未入力でOK
タイプ パブリックホストゾーン

12.png

7.2. 「レコードセットの作成」を押下します。
以下の設定を行い「作成」を押下します。

項目名 設定値
名前 サブドメインを設定しない場合は未入力でOK
タイプ A - IPv4 アドレス
エイリアス はい(Yes)
エイリアス先 カーソルを合わると「S3ウェブサイトホスティング」にS3のバケット名が表示されていますので選択
その他の設定項目もデフォルトのままとします。

※注意 : バケット名がお名前.comで取得したドメイン名と一致しない場合は、選択対象に出てきません。 バケット名はお名前.comで取得したドメイン名にする必要があります。

##8.お名前.com側の設定
8.1. 「ドメイン」タブを選択して、サイドバーから「ネームサーバーの変更」を選択します。

8.2. ネームサーバーの設定を選択します。

8.3. 「ネームサーバーの選択」から「その他」を選びます。
13.png
8.4. 「その他のネームサーバーを使う」にチェックをつけて、Route53の画面に戻り、NSレコードの値をコピーします。
sss.jpg

8.5. お名前.com側にすべてのネームサーバーをコピーしたら「確認」を押下し完了です。

※注意 : ネームサーバーの末尾についているドット(.)は消さないとエラーになります。

8.6. これで登録は完了です!

ここまでの作業で15分ぐらい:timer:!!

少しタイムラグはありますが、アクセスすると繋がります。

#おわりに
『Amazon S3』を使ったWEBサイトを作る方法を説明しました。
芸能人とかが、謝罪文書(PDF)をインターネットに公開したりするときに、アクセスが集中してダウンしたとかいう話もあるので、そんなものは、『Amazon S3』にPDFをアップしてしまえばすぐに、高い耐久性・可用性を実現できちゃいます!
使わない場合は月100円程度でおさまるのでいいですが、従量課金で金額は上がるため、金額を抑えたい場合は、制御をかけた方がいいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 

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