目次

HTTP通信とは
HTTPメソッドとは
使用頻度別HTTPメソッド

HTTP通信とは

「Hyper Text Transfer Protocol」の略で直訳すると「"ハイパーテキスト"をやり取りする"決まり事"」です。
この通信の登場人物は「クライアント」と「サーバー」という二人で、クライアントがサーバーに要求(リクエスト)してサーバーが要求に応じてファイル等を返す(レスポンス)というやり取りが行われるのが特徴です。
Webサイトではこのルールで通信が行われています。
この「クライアント」というのがWebサイトに訪れる我々(ユーザ)で、「サーバー」はそこからきた要求がどんな情報が欲しいのか判断する必要があります。
その判断材料となるのがHTTPメソッドというものがあり、よく知られているものにGET/POSTメソッドがあります。
この記事はバックエンドエンジニアとして数ヵ月の私が、GET/POST以外のメソッドがどんな時に使えば便利で適切なのかまとめるためのものです。同じような初学者の方等のお役に立てれば幸いです。補足や間違い等あれば指摘していただけると幸いです。

HTTPメソッドとは

HTTPメソッドは決まったURLに対して適切なメソッドでリクエストすることによって
サーバー上のデータを取得したり更新したりすることができます。

例えば私がいちばん最初に執筆した記事にアクセスをしたい場合は、
https://qiita.com/Y_M27/items/d4e7a7c6ef022ae6d655というURLに
GETメソッドでリクエストを送信することによって
ページ内のテキスト情報や、画像などの情報が送られてきて
ブラウザがその情報を元にページを表示する、という流れになっています。

使用頻度別HTTPメソッド

HTTPメソッドは9つあり、用途ごとにまとめていきます。

☆☆☆基本のメソッド！この二つがあれば大体のものはつくれる

GET ...**"情報が欲しい"**リクエスト
最も使われるメソッドで、画像やページを表示するHTMLなどサーバー上に保存されているデータを要求する際に
私用します。ブラウザのアドレスバーに入力したURLは自動でGETメソッドとしてリクエストされます。
POST ...**"情報を作製・更新したい"**リクエスト
利用している私たち側からサーバーの情報に何か手を加えたいときに使用するメソッドです。
例えば記事を新規作成したり、編集したり、削除したりとサーバー上のデータに変更を及ぼすことができるメソッドです。

☆☆少し複雑！情報の更新をより細かく設定したい場合(POSTで代用できる)

PUT ...**"URLを決めて情報を作成・更新したい"**リクエスト
内容はほとんどPOSTと同じですが、例えば新規記事を作製した場合、記事タイトルがその記事のURLになるタイプ
例: https://hoge.com/article/<記事のタイトル>
のようなページを作る際にPOSTと明示的に分けて使われます。
PATCH ...**"差分だけを更新したい"**リクエスト
記事のタイトルだけ更新、カテゴリだけ更新、、のような情報を丸々上書きするのではなく、
どこをどう修正するかの指示をサーバーに送るメソッドです。
DELETE ...**"情報を削除したい"**リクエスト
名の通り指定したデータを削除するように要求するメソッドです。

☆使用頻度低め！特殊なケースのリクエスト

CONNECT ...**"認証したい"**リクエスト
SSL(暗号化)を使った通信を行うhttps通信を行う際、最初にサーバーとのトンネルをつくるリクエスト。
通信内容が暗号化されてしまうとサーバー側も内容を除くことができないのでやり取りが成立しません。
そのため最初に認証を行うことによって、その中でhttpの通信ができるということになっています。
OPTION ...**"URLが対応しているメソッド一覧が欲しい"**リクエスト
URLに対応するメソッドはサーバー側で設定をします。同じURLでもGETとPOST二つから
リクエストを送ることもできる場合があります。そのURLがどのメソッドに対応しているかを
要求するメソッドです。
HEAD ...**"情報を削除したい"**リクエスト
GETメソッドとほぼ同じで、HEADはヘッダー情報だけ(中身の画像等はない)を取得するメソッド。
GETメソッドだと大きなデータが返ってきてネットワークの帯域を圧迫してしまう場合、このメソッドを使えば
帯域を圧迫せずにどんなデータが返ってくるかという”メタ情報”は得ることができる。
TRACE ...**"リクエストをオウム返ししてほしい"**リクエスト
ループバックといいテスト用のメソッドで、自分あてにリクエストメッセージを返すものです。

参考文献

『Webを支える技術』山本陽平[著]