「大石泉すきポーカー」の役判定プログラムをPythonで書きました

概要

• よ一ど ♀(@yo_do_53)さんが、診断メーカーで「大石泉すき」診断を作る
  • 「大石泉すき」の5種類の文字から重複順列がランダムに取り出される
  • 「大石泉すき」と並ぶ確率は1 / (5 ** 5) = 1 / 3125
• 桜花(@ikmesyk3)さんが、↑の並びをポーカーに見立てた「大石泉すきポーカー」を提案
• 私が、その役判定プログラムを書く　←New！

先にソースコードを載せておきます

Wandboxへのリンク

import itertools
import collections
from typing import List

def judge_hand(name : str) -> str:
    """手役を判定する

    Parameters
    ----------
    name : str
        「大石泉すき」から重複を許して5文字取って並べたもの

    Returns
    -------
    str
        判定された役
    """

    # 各文字をバラす
    name_char = list(name)

    # 各文字の出現回数を数え、出現回数部分だけ抽出したもの。
    # 例：「大大すすき」→[2, 2, 1]
    char_count = collections.Counter(name_char).values()

    # 手役の判定処理
    if name == '大石泉すき':
        # 説明不要
        return 'ロイヤルストレートフラッシュ'
    elif len(set(name_char)) == 1:
        # uniq処理を施して1つしか残らない＝ファイブカード
        return 'ファイブカード'
    elif 4 in char_count:
        # ある文字が4つある＝フォーカード
        return 'フォーカード'
    elif len(char_count) == 5:
        # 5種類ある＝元の文字列が5文字なので各文字ある＝ストレートフラッシュ
        return 'ストレートフラッシュ'
    elif 2 in char_count and 3 in char_count:
        # 出現回数に「2」と「3」がある＝フルハウス
        return 'フルハウス'
    elif 'すき' in name:
        # すき
        return 'すき'
    elif 3 in char_count:
        # 出現回数に「3」がある＝スリーカード
        return 'スリーカード'
    elif 2 in char_count and len(char_count) == 3:
        # 出現回数が3文字分あって「2」が含まれる＝消去法からツーペア
        return 'ツーペア'
    return 'ブタ'

# メインルーチン
if __name__ == '__main__':
    # 使用する文字の種類
    chars = '大石泉すき'

    # itertools.productを利用して、重複順列を作り出し、1セットづつname_charに取り出す
    for name_char in itertools.product(chars, repeat=5):
        # name_charの全文字を結合したものをnameとする
        name = ''.join(name_char)
      
        # 判定を行い、結果を表示する
        print(f"{name}　{judge_hand(name)}")

result1.txt

大大大大大　ファイブカード
大大大大石　フォーカード
大大大大泉　フォーカード
(中略)
大石泉すす　ブタ
大石泉すき　ロイヤルストレートフラッシュ
大石泉き大　ブタ
(中略)
きききき泉　フォーカード
ききききす　フォーカード
ききききき　ファイブカード

ポイント

• 文字列(str型)に対してlist()を適用すると、1文字づつにバラけます
  • 例：list('大石泉すき')　　# => ['大', '石', '泉', 'す', 'き']
• collections.Counter()を使えば、配列の各要素における個数を数えられます
  • 例：[0, 1, 1, 2, 2, 2, 3]　　# => {0 => 1, 1 => 2, 2 => 3, 3 => 1}
• set()を使えば重複した文字を実質取り除けます。リストに戻したければlist()で更に囲みます
  • 例：set([0, 1, 1, 2, 2, 2, 3])　　# => {0, 1, 2, 3}
• itertools.product()を使えば、重複順列を自動で生成してくれます
  • 本来itertools.product([0, 1, 2], repeat=5)のように使いますが、Pythonはstr型もイテレーション可能なので……

おまけ：確率を計算

後ろの部分をちょいちょいと書き換えるだけでOKです。

Wandboxへのリンク

if __name__ == '__main__':
    # 使用する文字の種類
    chars = '大石泉すき'

    # itertools.productを利用して、重複順列を作り出し、1セットづつname_charに取り出す
    temp = []
    for name_char in itertools.product(chars, repeat=5):
        # name_charの全文字を結合したものをnameとする
        name = ''.join(name_char)
      
        # 判定を行い、結果を格納する
        temp.append(judge_hand(name))

    # カウントした結果を表示する
    from pprint import pprint
    pprint(collections.Counter(temp))

result2.txt

Counter({'ブタ': 984,
         'ツーペア': 765,
         'スリーカード': 516,
         'すき': 435,
         'フルハウス': 200,
         'ストレートフラッシュ': 119,
         'フォーカード': 100,
         'ファイブカード': 5,
         'ロイヤルストレートフラッシュ': 1})