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Cisco Network Sketcher + config_converterを試す 番外編:実際に使ってみた

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Last updated at Posted at 2026-09-02

本記事は、以下の記事の番外編です。

Network SketcherおよびCisco Extensionの導入方法は第1回、config_converterの実行方法と構成図の生成結果は第2回を参照してください。

1 はじめに

前回までの記事で、Network Sketcherとconfig_converterを使って、サンプルコンフィグから各種構成図を生成してみました。
今回は、実環境データを使ってネットワーク構成図を生成したときの筆者のやり方や、作業中に発生した事象などを紹介していこうと思います。

本記事に記載されているネットワーク構成図や情報は、説明のために示している仮のものになります。筆者の実環境とは関係ありません。

2 マスターデータ作成~修正まで

修正方法については 公式Wiki(User_Guide(Offline_Edition)[JP])にも記載がありますが、ここでは筆者が実際に作業した順序、やり方を紹介します。

この記事では、入力規則などの詳細な修正方法は取り扱いません。詳しくは公式Wikiを参照してください。

マスターデータ作成

マスターデータの作成は、前回までの記事を参照してください。
基本的には、config_converterで読み込むコンフィグデータを、実環境のコンフィグデータに置き換えるだけです。

L1構成図、L1 Tableシートの修正

config_converterを使ってマスターデータを作成すると、前回の検証と同様にダミーオブジェクトが大量に作られました。
まずは、これらを整理するためにL1構成図から修正をしていきます。

Network Sketcherのマスターパネルから、L1 Diagramの中からPer Areaをクリックし、エリアごとのL1構成図を生成します。

05.png

筆者の環境では、1つのネットワークが複数のエリアへ分割されて出力されたため、不要なスライドを削除して1つの構成図へまとめました。

L1構成図をPer Areaで出力すると、エリアごとにスライドが分かれて出力されます。

本来、こんな構成なのに

22.png

各ネットワーク機器がダミーオブジェクトと接続され、それぞれ別エリアに分割された

23.png

正しいネットワーク構成図にオブジェクトを配置しなおし、エリア名の変更(segment_01からoffice_Aにするなど)、オブジェクト名の変更(Dummyをホスト名にする、など)、物理配線の修正をします。
また、Internet接続などの拠点外オブジェクトを置きたい場合は、エリア枠外に配置します。

24.png

修正が終わったL1構成図ファイルを、Network Sketcherのメインパネルへドラッグします。

25.png

すると、スケッチパネルが開くので、修正を反映するマスターファイルをドラッグします。

26.png

構成図またはデバイスファイルからマスターファイルを修正する場合、マスターファイルは自動でバックアップされるため、修正前のバックアップ作業は不要です。

次に、マスターパネルからL1構成図を再生成し、正しく修正されているか確認します。

構成図とデバイスファイルの再生成については、マスターファイルのように自動バックアップされないので、必要に応じて再生成する前にバックアップをしてください。

構成図に問題がなければ、次にデバイスファイルを生成します。

デバイスファイルのL1 Tableシートを確認し、必要に応じてインターフェース名などを修正します。

(前回のサンプルコンフィグで生成したデバイスファイル)
29.png

インターフェース名には入力規則がありますので、公式Wikiを確認してください。

特にL1構成図の修正の際、新たに作成したオブジェクトや追加した配線の接続インターフェース名は自動で割り振られていたので(筆者の環境では、GigabitEthernet 9/1など)、よく確認してください。

L1 Tableの修正ができるのは、背景色が白になっているセルの情報のみです。公式でも青色セルは編集不可とされていますので注意してください。ホスト名などを変更したい場合は、構成図から修正が必要です。

筆者は、拠点外オブジェクトのインターフェース名が不明な場合、Dummy X(Xは任意の数字)として統一しました。

デバイスファイルの編集が終わったら、デバイスファイルをメインパネルへドラッグします。

27.png

デバイスパネルが立ち上がるので、反映したいマスターファイルをドラッグします。

28.png

マスターパネルが立ち上がったら、デバイスファイルを再生成し、修正箇所が反映されているか確認します。

このタイミングで、L1 Tableシートにある[dst] Device Nameや、[dst] Port Nameも修正されます。前述のとおり青色セルは編集不可とされているため、直接接続先のインターフェース名を修正しないように注意してください。

L2 Tableシートの修正

L2の修正は、PowerPointではなく、デバイスファイルから行います。

まず、L1修正済みで再生成されたデバイスファイルのL2 Tableシートを開きます。

ここで、PortchannelやVLANインターフェースの追加、編集などを行います。SVIの追加をする際は行の挿入で追加していきます。

各列にどんな情報を入れるかは、公式Wikiを参照してください。

Port ModeがRouted(L3)になったポートはL3 Tableシートに表示され、IPアドレスなどの情報を入力できるようになります。

ただし、L2 Tableシートを編集しただけではL3 Tableシートには自動反映されません。
そのため、L2 Tableシートの修正後はデバイスファイルからマスターファイルを更新し、その後あらためてデバイスファイルを生成する必要があります。

デバイスファイルを再生成し、L2 Tableシートが反映されていること、L3 TableシートにPort ModeがRouted(L3)になっているポートが全て表示されていることを確認します。

L3 Tableシートの修正

L3の修正も、L2と同様にデバイスファイルから行います。

L3 Tableシートでは、各インターフェースにIPアドレス情報を入力していきます。

例のごとく、入力規則がありますので注意してください。

L3 Tableシートの修正が終わったら、再度デバイスファイルからマスターファイルを更新します。

その後、L1/L2/L3構成図を生成して内容を確認し、おかしな点があれば前述の手順を繰り返して修正します。

デバイスファイルにはAttributeというシートもあります。

ここでは各ネットワーク機器のカテゴリ(L2 Switch、L3 Switch、Routerなど)や構成図の表示に関する情報を編集できますが、今回の検証では特に利用しなかったため、筆者は編集していません。

3 WayPointが2個までしか表示されなかった事象

構成図の修正を進める中で、筆者の環境ではWayPoint(エリア外に配置したオブジェクト)に関する事象が発生しました。

今回紹介する内容は、検証時点で筆者が確認した内容です。
バージョンによっては、発生しない可能性があります。

内容

まず、WayPointが2個の構成図でマスターファイルを作成、修正していきました。

18.png

その後、WayPointを2個追加したL1構成図でマスターファイルを更新しました。

19.png

その後、更新したマスターファイルでL1構成図を再生成すると、WayPointが2個しか表示されませんでした。また、何回か更新を試しましたが、いずれもWayPointは2個まで、しかも表示されるWayPointは毎回一定ではありませんでした。
ただし、デバイスファイル上ではWayPointが4個正しく記載されていました。

WAN1とWAN2だったり、

20.png

WAN2とWAN3だったり

21.png

対応方法

L1構成図からマスターファイルを更新する方法では4個のWayPointを維持できなかったため、不足しているWayPointをadd waypointコマンドで追加しました。

WAN3をWAN2の右に追加

python -m network_sketcher.py add waypoint 'WAN3' 'WAN2' 'RIGHT' --master [master file path]

WAN4をWAN3の右に追加

python -m network_sketcher.py add waypoint 'WAN4' 'WAN3' 'RIGHT' --master [master file path]

コマンド追加後、デバイスファイルを確認すると、追加したWayPointはAttributeシートには登録されていましたが、L1 Tableシートには記載されていませんでした。
そのため、追加したWayPointと既存ネットワーク機器の接続をadd l1_linkコマンドで追加しました。

L3SW(GigabitEthernet 0/3)とWAN3の接続を追加

python -m network_sketcher.py add l1_link 'L3SW' 'WAN3' 'GigabitEthernet 0/3' 'Dummy 0' --master [master file path]

L3SW(GigabitEthernet 0/4)とWAN4の接続を追加

python -m network_sketcher.py add l1_link 'L3SW' 'WAN4' 'GigabitEthernet 0/4' 'Dummy 0' --master [master file path]

add l1_linkコマンド実行後にL1構成図を再生成すると、4個のWayPointが正しく表示されました。また、再生成したデバイスファイルのL1 Tableシートにも、4個のWayPointが正しく記載されていました。

結果

コマンドで追加した結果、期待した構成図とデバイスファイルを生成することができました。

コマンドで修正したマスターファイルを、再度WayPointが4個存在するL1構成図から更新すると、WayPointが2個しか表示されない事象が再発しました。

そのため、WayPoint追加後はL1構成図からの更新を避けるか、再追加できるように使用したコマンドをテキストファイルなどへ残しておくと安心です。

なお、デバイスファイルからマスターファイルを更新した場合、本事象は再発しませんでした。その後にL1構成図を生成しても、4個のWayPointが正しく表示されました。

まとめ

筆者の検証環境では、4個のWayPointを配置した状態でL1構成図からマスターファイルを更新すると、WayPointが2個までしか表示されない事象を確認しました。

また、どのWayPointが残るかは一定ではありませんでした。

原因は確認できていませんが、L1構成図およびDevice Fileの修正を先に完了させ、最後にadd waypointでWayPointを追加する運用が扱いやすいと感じました。

追記(2026年9月4日)

本記事で紹介した、L1構成図からマスターファイルを更新した際にWayPointが2個までしか表示されなかった事象について、修正版がリリースされました。

本記事の内容は、検証時点の結果および当時実施した対応方法として残しています。使用するバージョンによっては、本事象が発生しない可能性があります。

内容をご確認いただき、対応いただいたことに感謝申し上げます。

参考URL

ライセンス

本記事で利用しているNetwork SketcherおよびNetwork Sketcher Cisco Extensionは、Apache License 2.0で公開されています。

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