#1:CML無償版でCCNP学習環境を作る
はじめに
CCNP (ENCOR/ENARSI)取得に向けて勉強している中で、学習効率を高めるためにアウトプット手段のひとつとして、ブログを書こうと思い立ちました。
ネットワーク業務と並行で、記事作成する時間がたっぷりあるわけでないので、備忘録として気楽に書いていこうかな、と。
今回、CCNP勉強する中で、packet tracerでは対応していない機能が多く、代わりのツールを探していたところ、Cisco公式のCisco Modeling Labs (CML) があることを発見!しかも昨年2024年に無償版がリリース!
「とりあえずCMLを動かしてみよう」ってことで、導入から最初のリンクアップまでサクッと記事にします。
学習環境の準備
無償版のCML入手~環境構築
無償版のCMLの詳しい構築手順は以下の記事がわかりやすく紹介されており、参考にさせていただきました。
CML-Free 公式ガイド
Cisco Modeling Labs (CML)を使ってネットワークを学ぼう!(基礎編)
CMLを始めよう!
無料で始めるVMware Workstation!インストール手順と使い勝手
【Cisco Modeling Labs 2.9】環境構築ガイド
CMLで使えるOS種類
IOL (IOS on Linux)
- Cisco IOS XE17 リリースノート
- ISR4000,ASR1000,Catalyst8000シリーズに相当。
※主要なL3機能はカバー!(大変助かる!もし対応不可の機能見つかれば、それも記事にします)
# 実際のバージョン情報
R1#show version
Cisco IOS Software [IOSXE], Linux Software (X86_64BI_LINUX-ADVENTERPRISEK9-M),
Version 17.15.1, RELEASE SOFTWARE (fc4)
IOL-L2 (Layer 2 IOL)
- L2機能(スイッチング)に特化
- VLAN、STP、EtherChannelなど
# 実際のバージョン情報
SW1#show version
Cisco IOS Software [IOSXE], Linux Software (X86_64BI_LINUX_L2-ADVENTERPRISEK9-M),
Version 17.15.1, RELEASE SOFTWARE (fc4)
まずは2台でお試し
CMLの操作に慣れるため、まずは超シンプルな2台構成でリンクアップの確認をやってみました。
トポロジ図
設定投入
R1の設定
enable
configure terminal
hostname R1
interface Ethernet0/0
ip address 192.168.12.1 255.255.255.0
no shutdown
end
copy running-config startup-config
R2の設定
enable
configure terminal
hostname R2
interface Ethernet0/0
ip address 192.168.12.2 255.255.255.0
no shutdown
end
copy running-config startup-config
動作確認
R1側で確認
show ip interface brief
ping 192.168.12.2
R2側でも確認
show ip interface brief
ping 192.168.12.1
確認点
- 設定したIFが up/up になっていること
- ping疎通が通ること
最初はこのシンプルな構成で、CMLの基本操作(ノード作成、配線、起動、コンフィグ投入)から慣れていって、だんだんと他のこともやっていきます。
設定は必ず保存
copy running-config startup-config
もしくは
write memory