最近、長期インターンとは別に、サマーインターンにも参加しています。
その影響で、個人開発の進みは少しゆっくりになっているのですが、
そのぶん、普段とは違う環境で得られる気づきもあります。今回はその中でも、特に印象に残ったことを書いてみたいと思います。
それは、ワークのフィードバックの中で言われた、
「あなたの職業倫理観は素晴らしい」
という言葉についてです。
🤔 最初は、正直よく分かりませんでした
サマーインターンでは、チームでアルゴリズムの開発を行うワークがありました。
その中では、「AIを使ってもよい」という方針が示されていました。
ただし、どこまでAIに依存するかは個人に委ねられていて、
一方で、依存しすぎるとプログラムの品質という観点では評価が下がる、という前提もありました。
つまり、
- AIは使ってよい
- でも使い方は自由
- ただし、品質に責任を持つのは自分たち
という、かなり今っぽい設定だったと思います。
自分はその中で、これまで個人開発でも大事にしてきた
「なぜ動くのかを理解したい」
という感覚を優先して取り組んでいました。
AIをまったく使わない、ということではありません。
でも、分からないまま丸ごと任せるのではなく、少なくとも自分で筋道を追える状態でいたい、という気持ちはかなり強かったです。
それが自分の中では、ある種の意地とか、プライドとか、
もしかしたら少し不器用なこだわりなのではないか、と思っていたところもありました。
💬 フィードバックで言われたこと
最終的に、ワークの結果としてはプログラムの品質面でも良い評価をもらえました。
それに加えて、個人のフィードバックの時間に、社員の方から
「あなたの職業倫理観は素晴らしい」
と言ってもらいました。
そのときの自分は、正直「職業倫理観って何だろう」と思っていました。
聞いたことがないわけではないのですが、自分の中にある感覚とその言葉が、まだ結びついていなかったのです。
だから、その場ではうれしさより先に、少し不思議さのほうが大きかったです。
📌 言葉の意味が分かったとき、少し救われました
あとから調べてみると、職業倫理観というのは、
その仕事に対してどう向き合うか、どんな責任感や軸を持っているか、ということに近い言葉でした。
それを見たとき、少し感動しました。
ああ、自分が今まで大事にしていたものって、
ただの意地とか、頑固さとか、AIへの変な反発心だけではなかったのだな、と思えたからです。
これまで自分の中では、
「AIに任せすぎるのは、自分から淘汰されにいっているようで嫌だ」
という感覚がどこかにありました。
でもその感覚を、きれいに言葉にすることはできていませんでした。
だから少し極端なこだわりなのではないか、と自分でも思っていました。
ただ今回、「職業倫理観」という言葉をもらって、その意味を知ったことで、
それは単なるわがままではなくて、
エンジニアという職と、今のAIの発展の状況を踏まえたうえで、自分なりに取るべきスタンスを取ろうとしていた結果だったのかもしれない
と思えました。
🧑💻 自分が大事にしたいのは、「理解を手放さないこと」です
AIが強くなっている今、何かを作るうえでAIを使うこと自体は、もうかなり自然なことだと思います。
むしろ、使わないほうが不自然な場面も増えています。
だから、自分が言いたいのは「AIを使うな」という話ではありません。
そうではなくて、
何をAIに任せて、何を自分の理解と責任の範囲に残すのか
そこにその人のスタンスが出るのではないか、ということです。
もちろん、これはあくまで今の自分のスタンスの話であって、
全員にとっての正解がこれだと言いたいわけではありません。
AIをどう使うか、どこまで任せるかには、その人なりの考え方ややり方があると思っています。
そのうえで、自分はやはり、少なくとも
- なぜこのコードで動くのか
- どこに危うさがあるのか
- どこを自分が説明できるのか
みたいなところは、自分の中に残しておきたいです。
それは効率が悪い場面もあるかもしれません。
AIにもっと任せたほうが速いことも、たぶんたくさんあります。
でも、自分はそこを全部手放したくありません。
そこを手放した瞬間に、自分がエンジニアとして立っている感覚まで薄くなってしまう気がするからです。
🌱 それを見抜いてくれたことが、うれしかったです
今回もうひとつ印象に残ったのは、
そのフィードバックをくれた社員の方のことです。
自分では、ただなんとなく守っていた感覚だったものを、
「それは職業倫理観の良さだ」と言葉にして返してくれました。
それはすごいことだと思います。
表面的な成果だけではなくて、その人が何を大事にして取り組んでいるかまで見ていた、ということだからです。
単純に「人を見る力がある人だな」と思いましたし、
その言葉のおかげで、自分自身への理解も一段深まった気がしています。
📝 おわりに
今はAIの使い方ひとつ取っても、人によってスタンスがかなり分かれる時代だと思います。
だからこそ、
ただ便利だから使う、ただ速いから任せる、だけではなくて、
自分は何を大事にしたいのか を持っておくことが大切なのではないかと感じています。
今回、自分はフィードバックを通して、
その軸のひとつが「職業倫理観」という言葉で表せるものなのだと知りました。
それだけでも、このインターンに参加した意味はかなり大きかったと思います。
一方で、自分はまだエンジニアとして十分にできているとは全然思っていません。
むしろ、圧倒的に足りていないのは基礎力と経験則だと感じています。
だからこそ、こういうスタンスや姿勢の話だけで満足するのではなく、実際に手を動かして、理解して、経験を積んでいくことが必要だと思っています。
たぶんこれからも、自分はAIを使います。
でも同時に、理解すること、説明できること、責任を持てることは、できるだけ手放したくありません。
それが今の自分にとっての、エンジニアとしてのスタンスなのだと思います。