あなたのPDFが答えを知っている:ChatGPT 「AskYourPDF」の魅力について
皆さん、こんにちは。
今回は、ChatGPTの最新情報をご紹介します。3月23日にChatGPTは大規模なアップデートを行い、数々の新機能を追加しました。その中でも特に注目すべきプラグインの一つが「AskYourPDF」です。
このプラグインは、PDFファイルから必要な情報を抽出し、質問に答えるという革新的なツールです。
「AskYourPDF」の特徴と機能
「AskYourPDF」はPDFドキュメントから情報を抽出する手助けとなるツールです。ユーザーはPDFのURLリンクまたはドキュメントID(doc_id)を提供し、そのPDFの内容をデータベースに保存します。保存後、ユーザーの質問に対してPDFの内容をスキャンし、必要な情報を提供します。
このプラグインは以下の2つの主要な機能を提供します:
・PDFのダウンロードと保存: ユーザーがPDFのURLを提供すると、そのURLからPDFをダウンロードし、ベクトルデータベースに保存します。
・ドキュメントのクエリ実行: ユーザーがdoc_idとクエリ(質問)を提供すると、そのドキュメントをデータベースから取得し、クエリに対する答えを見つけるためにドキュメントをスキャンします。
これらの機能は、ユーザーがPDFドキュメント内の特定の情報を探している場合に特に役立ちます。また、答えを提供する際に、該当する情報が見つかったページ番号も提示します。
プラグを設定し、ChatGPTで聞いてみると下記のように回答が返ってきます。
実際の使用例
AskYourPDFを使用すると、ユーザーは画像のように読み込み、回答を得ることができます。さらに、決算書などの数値情報も表形式でまとめることが可能です。
例えば、三菱ケミカルの決算公示の資料は下記URLのようにあるとします。
https://www.mcgc.com/company/pdf/public-notice_mcc_2022.pdf
これを「AskYourPDF」のプラグを選択したChatGPTに読み込ませると下記のようになります。
上記状態になりましたら準備完了です。
あとは、必要な情報を表にしてほしいと下記のように問い合わせると表にまとめてくれます。
ただし、文書として認識されない場合や複数の情報を読み込ませる場合は、誤った数値を生成する可能性もあるため、読み込んだ数値の正確さには注意が必要です。
またDX白書2023のように長文な記事でも下記のように読み込んでくれます
https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/gmcbt8000000botk-att/000108041.pdf
DX取り組み状況について日本と米国の調査について教えてと聞くと下記のようにまとめてくれたりもします。
「AskYourPDF」の使い方
23年5月30日現在は有料プランに加入する必要があります。
① ChatGPT4 のPluginsを選択します。
③「AskYourPDF」の「install」を選択します。
⑥ChatGPTのコメント欄に読み込ませたいPDFのURLを入力し、質問していきます。
「AskYourPDF」の可能性
「AskYourPDF」の応用例は無数にあります。資料の情報を要約したり、資料の数値情報を表にまとめたり、必要な情報を抽出したりと、あなたの作業をより効率的かつ効果的にすることが可能です。
たとえば、長いレポートや論文を読む必要がある場合、重要なポイントを見つけるのに時間を費やす代わりに、「AskYourPDF」を使って特定の情報をすばやく見つけることができます。また、ビジネスや学術研究で大量の数値データを扱う場合には、このプラグインはその情報をすばやく整理し、使いやすい形にまとめてくれます。
最後に
「AskYourPDF」は、ChatGPTの新しい機能の中でも特に強力なツールで、私たちの仕事や学習を効率的にするための新たな方法を提供します。しかし、その機能を最大限に活用するためには、その使い方を理解し、正しく操作することが重要です。
ChatGPTと「AskYourPDF」を使って、作業時間を短縮し、より多くのことを達成しましょう。これからもChatGPTの最新情報をお伝えしていきますので、お楽しみに!
おすすめ書籍
ChatGPTの使い方、使われ方などわかりやすくまとめられているのでご興味があればぜひ読んでみてください。