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LLM時代、ダッシュボードは不要になるのか?~「会話」と「可視化」を行き来する分析UIを考える~

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はじめに

ここ1~2年で、ChatGPT、Claude、Geminiなど、LLMを利用したデータ分析ツールが急速に普及してきました。

CSVをアップロードして質問すれば、

  • 売上の傾向を要約してくれる
  • 異常値を指摘してくれる
  • SQLを書いてくれる
  • グラフを生成してくれる

このようなことが簡単にできるようになっています。

すると自然に、

「もうダッシュボードは必要なくなるのでは?」

という疑問が出てきます。

私もそういう考えが頭をよぎりました。

しかし、研究向けのデータ分析ツールを作る中で、少し違う考えを持つようになりました。

私が思うのは、

ダッシュボードは無くなるのではなく、その役割が変わる

ということです。


Tableauが昔から提唱していた「Visual Analysis」

実は、この考え方自体は新しいものではありません。

Tableauは以前から

Cycle of Visual Analysis

という考え方を提唱しています。

分析とは、

質問

↓

可視化

↓

新しい疑問

↓

別の可視化

↓

また質問

というループを繰り返す活動である、というものです。

参考:

つまり、

分析とは最初から最後まで一本道ではなく、探索を繰り返すプロセス

なのです。


LLMはこのループをどう変えるのか

以前は、

人

↓

ダッシュボード

↓

人

という流れでした。

しかしLLMが登場したことで、

人

↓

LLM

↓

ダッシュボード

↓

LLM

↓

人

という流れになるのではないかと考えています。

つまり、

LLMが分析のナビゲーターになる

というイメージです。


ソフトウェアベンダーも同じ方向を向いている

実際に各社の取り組みを見ると、この方向性を感じます。

Tableau

Tableauは近年、

Agentic Analytics

という考え方を発表しています。

AIエージェントが分析を支援しながらも、

最終的には人が可視化を確認し、意思決定を行うという考え方です。

参考


ThoughtSpot

ThoughtSpotも、

チャットによる質問だけではなく、

質問によってダッシュボード全体を更新していく

「Conversational Analytics」

を強く打ち出しています。

参考


研究でも同じ方向が議論されている

最近では、

Data-to-Dashboard

という論文も公開されています。

LLMが

  • 分析
  • 可視化生成
  • 評価

を繰り返しながら、

最終的には人が確認する、

という構成になっています。

また、

CHI 2026で発表された

Hey Dashboard!

では、

LLMがユーザーとの会話に応じて

ダッシュボード上のグラフをハイライトしたり、

必要な可視化へ誘導するインターフェースが提案されています。


「チャット」と「可視化」のループ

私は今後の分析UIは、

このような流れになるのではないかと思っています。

「異常はありますか?」

↓

LLM
「あります」

↓

該当グラフを表示

↓

「この期間だけ見せて」

↓

ズーム

↓

「前年と比較して」

↓

比較グラフ表示

↓

「原因は?」

↓

LLMが仮説を提示

↓

関連グラフを追加

重要なのは、

チャットだけでは終わらないことです。

逆に、

ダッシュボードだけを眺めるわけでもありません。

会話と可視化を何度も往復しながら分析を進める

ようになるのではないでしょうか。


私が作っている研究向けツールでも感じたこと

私は現在、

ピッチ検出アルゴリズムを比較するツールを開発しています。

仮にLLMが、

「基本周波数は220Hzです」

と答えたとしても、

私はすぐには納得できません。

次に見たいのは、

  • FFT
  • 周期性評価
  • YIN
  • 自作アルゴリズム

などの可視化です。

そこで初めて、

「なるほど、この区間では確かに220Hzだ」

と判断できます。

つまり、

LLMは

結論

を提示してくれます。

ダッシュボードは

根拠

を示してくれます。

この二つは競合するものではなく、

役割が異なるのだと思います。


おわりに

以前は、

「ダッシュボードで分析する」

という考え方でした。

現在は、

「LLMに分析してもらう」

という考え方が急速に広がっています。

しかし、その先にあるのは、

どちらか一方ではなく、

LLMとダッシュボードを行き来する分析体験

なのではないでしょうか。

分析者は、

LLMに質問し、

可視化で確認し、

さらに質問する。

そんな「会話と可視化のループ」が、

これからのデータ分析UIの中心になっていくのではないかと考えています。


参考資料

おわりに

データ分析用よUIの勉強でもしようかと思った時にふと感じた事を、少し深堀してみてLLMに記事を書かせてみました。
喋ってダッシュボードが出てくるとか昔映画で見た世界な気がしますね。

普段は、下のような記事書いています。よろしくお願いいたします。

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