はじめに
本記事は↓のブログの要約です。
https://shinichi.noguchi.jp.net/blog/2026-07-29-mcp-2026-spec.html
AIエージェントがツールを呼び出すプロトコル「MCP」の新仕様(2026-07-28)が公開されました。初心者向けに、旧仕様との違いをポイント解説します。
変わったこと(大きい順)
1. セッションがいらなくなった
旧仕様では initialize → notifications/initialized → Mcp-Session-Id の3ステップで接続を確立していました。新仕様では全部廃止。各リクエストにクライアント情報を含める自己完結型になりました。ロードバランサーで負荷分散するときにRedisが不要になります。
2. ユーザー確認の仕組みがMRTRに
ツール実行前に「本当にやりますか?」と聞く仕組みが、双方向ストリームからリクエスト/レスポンス方式に。サーバーは input_required を返し、クライアントが答えを添えて再リクエストするだけ。どのサーバーインスタンスが受けても大丈夫です。
3. HTTPヘッダーでツール名がわかる
Mcp-Method: tools/call Mcp-Name: delete_repository のようにヘッダーで判別可能に。API GatewayやWAFで「危険なツールだけ追加認証」といった制御がJSON解析なしで組めます。
4. ツール一覧がキャッシュ可能に
ttlMs(有効期間)と cacheScope が追加され、ツール一覧の取得をキャッシュできるようになりました。プロンプトキャッシュとの相性も向上。
5. 非推奨になった機能
Roots、Sampling、Logging、HTTP+SSEトランスポートが非推奨に。ただし12か月の移行期間あり。
まとめ
MCPは「特殊な双方向プロトコル」から「普通のWeb API」に近づきました。AWSへのデプロイも通常のHTTPアプリと同じ感覚で行えます。既存サーバーの移行チェックリストは本記事で紹介しています。