u-blox 社の2周波の受信機F9Pにスペアナ機能があるので試してみました。
RTKLIBの作者の方の記事にインスパイアされました。
以下、u-blox 社の提供するu-center には詳しいことを前提に書きます。
- 方法は簡単:F9P受信機をPCとUSBで接続し、u-center で見れます
- ハマりポイント:古いu-center (ver 19)と購入時のFW(HPG1.12)では動きません
Spectrum Analyzer
UBX-MON-SPANメッセージで出力しているようです。
(1) UBX-MON-SPANメッセージを出力するように設定する。これは、Configuration View を起動して、 MSG で 0A-31 MON-SPAN を USBから出力するようにコマンドをSend します
(2) Message View を立ち上げて、UBX-MON-SPANを開くと見えます。
(3) RFの情報を他にも出しています。Jamming indicator も。
動作環境についてのメモ
動作環境
古いu-center だとスペアナ機能の選択ができません。また、受信機の方は、FWVER=HPG1.12だとスペアナ出力のデータをpoll できませんでした。私は以下のversion で動作しました。
Windows ソフト: u-center ver 20.06.01
受信機F9P: FWVER=HPG 1.13, MOD=ZED-F9P
Version 確認
u-center でUBX-MON-VER メッセージをpoll すれば良いです。Message View から可能です。
FW update(必要なら)
HPG1.12 からHPG1.13にupdate しました。
- FWをサイトからダウンロード (u-blox社のページのSupport からたどれます)
- u-center を起動。 "Tools" --> "Firmware Update..." を起動
- ダウンロードしたFWを選択する。
- あとは緑のGoボタンを押すだけ。baudrate 9600 ですが、あっという間に終わりました。あと、Goを押す前は普通に受信機は動いている状態で停止させる特別な操作は行いませんでした。
- 以下の画面になりました。
雑感
これまでGPS受信機のRFの情報はなかなか手に入りませんでしたが、ここで手軽に取得できるようになったので、アプリの開発が進むのではと思います。また、GPSのJamming indicator は今後の自動車やドローンなどの自動化において大きなリスクとなることが認知されていて、そこに適切に対応した機能追加だと思います。これをユーザが使いこなして、より良い未来が訪れるのでしょう。