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Claude CodeのAgent Teamsをお試し様子見②「コードを書かせない使い方」が思ったより良かった話

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①の続きです

はじめに

いえらぶGROUPの開発部で執行役員を務めています、和田です。わだけんです。

前回の記事では、Agent Teamsに5エージェント体制でChrome拡張を作らせてみて、「人間のチーム開発で起きるのと同じ問題が再現された」という話を書きました。

今回はその続きで、コードを一切書かせずにAgent Teamsを使ってみたら、①とはだいぶ違う手応えがあったのでその話です。

①で「まずはRead-onlyタスクから始めたほうがいい」って自分で書いておいて、実は最初にやったのが実装だったという。順番が逆でしたね(笑)。


何をやったか

自社SaaSプロダクトの新機能について、要件定義のディスカッションをAgent Teamsにやらせてみました。既存画面にウィジェットを追加するPoC仕様を固めるフェーズです。

agent-teamsを使って、以下のエージェントでディスカッションを行いながら、
要件定義を進めてください。

・プロダクトのPdM
・現場の営業担当(機能利用ユーザー)
・実現可能性を回答できるプロフェッショナルエンジニア

ポイントは「作って」じゃなくて「議論して」と指示していること。今回は全員が考える人で、コードを書く人がいない。

加えて、Team Leadがバックグラウンドで2つの調査エージェントを走らせて、既存画面の構造と構想ドキュメントの調査を並行で進めました。調査とディスカッションが同時並行で進む、というのは人間のミーティングではなかなかない形ですね。


6ラウンド・約3分半で仕様合意まで到達した

ディスカッションは6ラウンドに分かれて進行しました。

まずPdMが営業に「一番時間がかかっている業務は?」と聞いて現場課題を洗い出し、それを受けて機能候補を3案提示。エンジニアがバックグラウンド調査の結果を踏まえて実現可能性を回答する。

面白かったのは営業ペルソナの発言のリアルさで。

「サマリーは正直「箇条書き」で十分です。長文は読まない。パッと見て分かるのが大事。」

この一言でエンジニアが「それならLLM不要、ルールベースでPoCは回せる」と判断して方針が固まりました。

UI/UXの表示位置検討では、ある案に対して「クリックしないと思います」と一刀両断されたのも笑いました。忙しい現場の人は能動的に情報を取りに行く余裕がない。画面を開いた瞬間に解決されるのが正解、と。

最終的に機能スコープ、実装方式、表示位置、アーキテクチャ、ロードマップ、成功指標まで合意に至りました。人間でやったら、スケジュール調整だけで2〜3日、ミーティング60分、議事録まとめに追加のやりとりで1〜2週間コースのやつです。


①と②を並べてみて思ったこと

出力が「コード」か「合意」かで全然違う

① Chrome拡張開発 ② 要件定義ディスカッション
出力 コード(ファイル群) 合意(仕様書)
発生した問題 インターフェース不整合6件 ほぼなし
理由 各エージェントが独立してファイルを書いた 全エージェントが同じ議論に参加していた

①ではエージェントが独立して成果物を作ったから噛み合わない部分が出た。②では同じ議論の中で発言したから、その場でフィードバックが反映されて認識のズレが蓄積しなかった。

①は「人間チーム開発の問題が再現された」、②は「人間チームの議論プロセスが再現された」。同じAgent Teamsでも使い方で全く違う結果になるんだなと。

「並列処理」より「異なる視点の交差」に価値があった

②では並列性はバックグラウンド調査の部分だけで、ディスカッション自体は逐次的に進行しています。でもそれでいい。

PdMは事業価値の視点で優先順位を語り、営業は「長文は読まない」「クリックしないと思います」という現場のリアルを突きつけ、エンジニアは既存コードベースの制約から実現可能性を答える。

自分一人で要件を考えると、どうしてもエンジニア寄りかマネジメント寄りに偏るので、強制的に視点が切り替わる仕組みとして想定外に良く機能しました。PdMの帽子、営業の帽子、エンジニアの帽子を自分で被り替えるのって結構大変なので。

たたき台としての「壁打ち感」

もちろんAgent Teamsの出力をそのまま実装に突っ込むわけではなくて、人間がレビューして「ここは違う」「これは足りない」を判断する必要はあります。

ただ、出力を読んで「ここは違うな」と思える時点で、自分の中にある程度の判断基準ができているということなんですよね。レビューする行為自体が、自分の思考を整理するプロセスにもなっている。

なんというか、壁打ち感がすごい。


まとめにならないまとめ

Agent Teamsが 「並列処理ツール」と「チーム思考シミュレーター」の二面性引き出せるかもというのは気づきとしては面白いですね。業務的に使えるかの要検証です。

「作らせる」と問題が再現される。「考えさせる」と議論が再現される。自分は最初「速く作るためのもの」だと思っていたんですが、「考えるためのもの」としてもかなり使えるなという感触を得ています。

引き続きジタバタしていきます。

おわり。


CM

こんな感じで新しい技術をガシガシ試しながら不動産テックを作っている組織です。
一緒にいじり倒してくれる方、常に募集してます。

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