プロジェクトマネージャーという立場で仕事をしていると、
計画、進捗、課題、リスク…
日々追いかけるべきものはたくさんあります。

でも実際にプロジェクトを動かしているのは、「人」です。
そして、人が本気になる瞬間というのは、管理の枠を超えたところで起きている——
そんな実感を、ここ最近あらためて強く持っています。

その思いを強く後押ししてくれたのが、
映画『グレイテスト・ショーマン』の楽曲「This Is Me」のワークショップセッション映像でした。

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“予定調和じゃない”チームのエネルギー

この映像は、まだ映画制作の初期段階に行われたワークショップの記録です。

歌い手のキアラ・セトルは、最初は譜面を持って後ろに立っていて、どこか遠慮しているようにも見えます。
でも、曲が進むにつれて少しずつ前に出ていき、
やがてマイクを握り、魂をぶつけるように「This Is Me」を歌い出す。

その瞬間、スタジオ全体の空気が変わったのが画面越しにもはっきり伝わってきました。
チームが一気に“ひとつの方向”を向くような、あの感覚。

あれは、準備された演出ではなく、誰かの本気が自然に場の空気を変えた瞬間でした。

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あの空気を、どうすれば日常のプロジェクトに取り込めるか？

あのセッションを観ながら、自分の現場に思いを重ねました。

たとえば、レビューの場。
たとえば、ふとした1on1の会話。
そこで誰かが勇気を出して何かを言ったとき、
その想いが“場の空気ごと”変えていくような瞬間って、確かにあるんですよね。

あのセッションのような大きな感動まではいかなくても、
誰かが本気を出したくなる空気、出しても受け止めてもらえる空気を、
日々の小さなやりとりの中でつくっていけたら——
そう思いました。

あれを「目指す」というより、
あの空気のつくり方を、自分の仕事にも少しずつ“取り込んで”いきたいと思ったんです。

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技術と並んで、「空気を扱う力」も実践の中で磨きたい

プロジェクトマネジメントには、たくさんの技術があります。
WBS、バーンダウンチャート、リスクログ……どれも大切な道具です。

でもそれだけでは動かないのが、チーム。
人と人のあいだに流れる空気や、信頼や、ちょっとした安心感。
そういう目に見えない要素が、実は大きな推進力になります。

あのセッションを観て、それを“思い出した”という感覚でした。

これからも、進捗を回しつつ、課題を潰しつつ、
「空気を扱う力」も、現場の実践の中で磨いていきたい。
そう思わせてくれた、とても大切な映像です。

まだ観たことのない方には、ぜひ一度おすすめしたいと思います。
たった5分ですが、プロジェクトマネジメントの“軸”に関わるヒントが、きっと見つかるはずです。

［「This Is Me」のワークショップセッション］（https://youtu.be/g91RzJqMNhU?si=CS7RZOj1MltcBeCq）