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Kony FabricのIntegration Serviceの紹介

Last updated at Posted at 2020-05-08

#目次
1.Integration Serviceの概要とユースケース
2.サポートされているエンドポイント
3.Integration Serviceの構成
4.Integration Serviceの管理
5.Integration Serviceの接続テスト

#1.Integration Serviceの概要とユースケース
概要
Integration Serviceは、外部システムまたはデータソースとのアプリケーションの相互作用を表すアプリケーションコンポーネントである。
構成は必要に応じて
サービスタイプ、エンドポイントURL、サービスID、タイプ (HTTP / HTTPS)、リクエストパラメーター、レスポンスパラメーター、プリプロセッサーとポストプロセッサー、および認証資格情報にすることが可能。

ユースケース
ユーザーがトップニュース、科学、技術、スポーツ、気象条件などのさまざまなカテゴリのニュースヘッドラインを閲覧できるようにするアプリを開発する場合、
Kony FabricのIntegration Serviceを使用して、ニュースAPIや天気APIからデータを取得する必要があり、これにより、アプリのフロントエンドに同じデータが入力される。
#2.サポートされているエンドポイント
Kony Integration Serviceは、XML、JSON、JavaScript、データベース、SalesforceなどのWebサービスへのバックエンド接続をサポートする。
KonyのIntegration Serviceは、次のエンドポイントへの接続をサポートしている。

エンドポイント 説明
XML XMLは、HTTPプロトコルを介してXMLエンドポイントを使用して外部データソースと通信する。
SOAP Simple Object Access Protocol(略SOAP)は、WSDLを使用してSOAPベースのwebサービスの機能を記述するメッセージングプロトコルである。
※WSDLとはWebサービスを外部のソフトウェアから接続・利用するための仕様(インターフェース)を記述することができる言語。
JSON JavaScriptObjectNotation(JSON)はHTTPプロトコルを介して外部データソースと通信し、JSON形式でレスポンスを返す。
Java カスタムJavaコードを使用してRESTful APIをサポートしないソフトウェアアプリケーションに対応する。
JavaScript プレーンなJavaScriptサービスをKony Fabricのアプリケーションに統合する。
API Proxy APIプロキシは、中間変換なしで(実際のリクエストとレスポンスに影響を与えることなく)リクエストとレスポンスを転送する。
Mock Data Kony Mock Data機能は、アプリが接続するバックエンドサービスを活用する準備ができていない場合、アプリの開発を継続するのに役立つ。
RAML RESTful API Modeling Language(RAML)は、RESTful APIを記述するためのYAMLベースの言語である。
※YAMLとは、構造化データやオブジェクトを文字列に直列化するためのデータ形式の一種。
Kony SAP Gateway Kony SAP Gatewayは、サポートされているHTTPメソッドを介して外部SAPサービスと通信する。
MuleSoft MuleSoft(Anypoint Platform™)は、アプリ開発者がカスタムAPIを設計し、Mule Enterprise Service Busランタイム(ESB)にデプロイするのに役立つプラットフォームである。
AWS API Gateway AWS API Gatewayは、Amazon Web ServicesのAPI Gatewayサービスで設定とデプロイされたサービスに接続する。
Database Kony Fabricデータベースを使用すると、エンドポイントとして独自のデータベースに接続することができる。 Kony Fabric Consoleによりデータベースを構成することで、テーブル内のデータに対して作成、読み取り、更新、削除(CRUD)操作を実行し、ストアドプロシージャ、関数、ビューを呼び出すことが可能となる。
MongoDB Kony Fabric MongoDBデータベースを使用すると、エンドポイントとして独自のMongoDBデータベースに接続することができる。 MongoDBを構成することで、MongoDBのコレクションとドキュメントに対して作成、読み取り、更新、削除(CRUD)操作を実行が可能となる。
Salesforce Salesforceは、プロトコル固有のアダプターを使用して外部システムに接続し、そのデータにアクセスする。
IBM MQ IBM MQサーバー(ver.9.0.0)は、複数のプラットフォームにわたって多様なアプリケーションとビジネスデータの統合を簡素化し、加速させるメッセージングミドルウェアである。
Konyは、IBM MQサービスを使用してメッセージ配信を保護し、データ損失のリスクを低減する。
SAP JCo Kony Fabricでは、カスタムSAPコネクタを使用して外部SAPサービスにアクセスして使用することができる。
SAPサービスを定義するには、必要なBusiness Application Programming Interface(BAPI)関数をロードする必要がある。 BAPIファイルには、SAPのメソッドと機能が含まれている。
Open API(Swagger) Swaggerは、RESTful APIの設計、構築、文書化、使用を支援するツールの大規模なエコシステムに支えられたオープンAPI仕様フレームワークである。

#3.Integration Serviceの構成
1.アプリケーションを作成した後、KonyFabricConsoleにて、
Configure Servicesタブで、Integrationタブをクリックする。Integrationページが表示され、
既存のIntegration Service(存在する場合)が一覧表示される。
図51.png
 2. CONFIGURE NEWをクリックして、Integration Serviceを作成する。
 以下の詳細がIntegration Service Designerに表示される。
図52.png
Integrationページでは、エンドポイントに対し次のセクションが表示される。

No セクション 説明
1 Add 以下を追加できる:
新しいサービスの追加,既存の使用,新しい操作の追加
2 Clone 既存のサービスを複製できる。複製されたサービスに加えられた変更は、元のサービスには影響しない。
3 SampleCode 動的コードは、サービスの構成に基づいて生成される。 SDKでこのコードを使用できる。
4 Unlink アプリのIntegration Serviceセクションからサービスを削除できる。
サービスのリンクが解除されると、特定のアプリとの関連付けが解除される。
5 Deletebutton サービスを削除できる。
6 Searchbutton サービスと操作を検索できる。
7 Service Section サービスの展開ボタンまたは折りたたみボタンをクリックして、サービスの操作を表示または非表示にすることができる。
8 Show/Hide Button ツリーの表示または非表示を許可する。
ツリーセクションを非表示にすると、サービス定義または操作の詳細に右側のペインが使用される。
9 Service Definition Tab サービスの定義を構成できる。
10 OperationsList Tab Service Definition Tabで詳細を保存した後にのみ表示される。

#4.Integration Serviceの管理
サービスのバージョンを保存する方法
Integration Serviceを新しいバージョンに保存することができる。
新しいバージョンを保存すると、現在のバージョンのサービスがKony Fabricアプリケーションからリンク解除され、新しいバージョンがリンクされる。
Kony Fabricアプリは、インテグレーションサービスの1つのバージョンにのみ関連付けることができる。

Integration Serviceの異なるバージョンを使用するには、次の手順を実行する
1.Integrationタブで、既存のサービスのリストでサービスの名前をクリックする。
サービスのOperationsメニューからEditを選択することもできる。
Service Definitionタブが表示される。
2.Versionメニューをクリックする。
3.サービスのバージョンを選択する。
4.Alertダイアログが表示される。Alertは、現在の関連バージョンのサービスをアプリケーションからリンク解除していることを警告する。
5.OKをクリックする。
Kony Fabricは、選択したバージョンをKony Fabricアプリケーションにリンクする。
図53.png

サービスのバージョンを使用する方法
既存のサービスから一度に複数のサービスを追加または複製できる。
Integration Serviceの異なるバージョンを使用するには、次の手順を実行する
図54.png
1.Integrationタブに移動する。ページには、既存のサービス(存在する場合)がリストされる。
2.Integrationで、左ペインまたは右ペインのツリーからUSE EXISTINGをクリックする。
[The Existing service]ダイアログが表示され、既存のサービスのリストが表示される
図56.png
 3. 異なるバージョンを使用するには、必要なサービスのVersionメニューをクリックして、サービスのバージョンを選択する。
 4. 目的のサービスのチェックボックスを選択する。複数のサービスを追加または複製する場合は、既存のサービスから必要なチェックボックスをオンにする。
 5. CLONEまたはADDボタンをクリックする。
・ADDをクリックして、既存のサービスを再利用(リンク)する。
→このサービスに変更が加えられた場合、変更はこのサービスを使用するすべてのアプリに影響する。
・CLONEをクリックして、既存のサービスを複製する。
→このサービスに加えられた変更が元のサービスに影響を与えない。
 6. サービスが正常に追加または複製されたら、CLOSEをクリックしてダイアログを閉じる。

画像メニューには次のオプションが存在します
図57.png
本記事上部の4.Integration Serviceの構成で説明している部分については省略いたします。

セクション 説明
Edit サービスを編集することができる。
Audit Logs サービスで実行されたすべてのユーザーアクティビティをキャプチャする。
Console Access Control アプリケーションとアプリケーションのサービスへのアクセスを制御する。
Export Integration Serviceをローカルシステムにエクスポートできる。
エクスポートされたファイルは.xmlファイルである。
※既存システムで変更を加える際最初にExportして置くことでバックアップをとって置くことを推奨します。
Audit Logsの詳細に関してはこちら参照ください。
https://docs.kony.com/konylibrary/konyfabric/kony_fabric_user_guide/Content/Settings_Cloud.htm#AuditLogs-Cloud

#5.Integration Serviceの接続確認テスト

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