SAS ViyaはAIプラットフォームです。PythonやJava、Rなどの言語を通して利用できます。そのSAS Viyaの中で使われているのがCASTableというテーブルオブジェクトです(CASはCloud Analytic Servicesの略です)。CASTableで使えるパラメータについて解説します。
name
テーブル名です。
caslib
利用するcaslibを指定します。指定しない場合は現在アクティブなcaslibになります。
where
データの絞り込みを行う条件を指定します。
groupby
データのグルーピングを行う条件を指定します。リストまたはDictで指定します。
groupbyfmts
groupbyのフォーマットを指定します。デフォルトは []
です。
orderby
データの並び替えを指定します。
computedvars
computedvarsprogramと組み合わせて使います。computedvarsprogramで計算した結果を行に適用する場合に、変数名を指定します。
computedvarsprogram
計算式を指定します。
groupbymode
サーバでのグルーピング方法を指定します。デフォルトはNOSORT、その他にNOSORTとREDISTRIBUTEが指定できます。
computedondemand
Trueを指定すると、アクション開始時ではなくデータのロード時にcomputedvarsの変数を適用します。
singlepass
Trueを指定するとサーバに一時テーブルを作成しなくなります。
importoptions
データソースからテーブルを読み取るための指定をします。
ondemand
テーブルアクセス時に仮想メモリをあまり使わなくなります。
vars
アクションで使用する変数を指定します。
timestamp
テーブルに使用するタイムスタンプを指定します。出力されるテーブルに対してのみ利用されます。
compress
Trueを指定すると、出力する際にデータ圧縮するようになります。
replace
既存のテーブルを同じ名前で置換するかどうか指定します。
replication
テーブルのレプリケーション数を指定します。あまり多く指定するとパフォーマンスが低下します。デフォルトは1で、0以上、147483647未満を指定します。
threadblocksize
一度に読み取るブロック数を指定します。0以上、9223372036854775807未満を指定します。
label
テーブル用の説明ラベルです。
maxmemsize
テーブルに割り当てる物理メモリのサイズを指定します。
promote
Trueを指定するとテーブルがグローバルスコープに指定されます。他のセッションからアクセスできるようになります。
まとめ
CASTableはSAS Viyaを利用する上で基本的なデータモデルになります。CASTableのオプションを指定して、より効率的なテーブルアクセスを行ってください。