前回は 一括請求の場合には無料枠がアカウント単位に設定されていない という記事を書いたので、今回は一括請求本来のメリットについて一件投稿します。
ドキュメント より
要はボリュームディスカウントのメリットが得られる、リザーブドインスタンスが共有されるのでメリットの方が多いですよという話です。以降はリザーブドインスタンスの共有事例です。
DynamoDBの利用料が値引きされていたのに、値上げと勘違いした話
一括請求でAWSアカウントを利用する場合、多くは請求担当部署とはやりとりがあるが、その他のアカウントの情報は知り得ないことが多いと思います。
その場合、以下のように2つの部署の利用状況によって、勘違いする事例がありました。
- 自分の部署(部署A)でDynamoDBを使い始め、毎月一定量を使っていた。
- 他の部署(部署B)で、DynamoDBのリザーブドインスタンスを買ったのだが、最初は使用しなかった。
- 自分の部署(部署A)にそれが知らない間に適用されて、初月がリザーブドインスタンス価格になっていた。
- 他の部署(部署B)が利用を開始すると、リザーブドインスタンスが適用されなくなり、値上げと勘違いした。
テキストでは分かりづらいと思うので図にするとこのような状況です。
図では金額を分かりやすくしていますが、実際は ブレンドレート によって決まるので、自分の消費キャパシティーユニット(CU)が同じでも、全体の消費CUによって価格が増減することもありました。
全体を見ると、1アカウントで契約する場合よりは値引になっているわけですが、最初は少し心配になりますね。一括請求担当の方やAWSサポートに問い合わせしつつ、状況を理解する必要があります。