本件はKali LinuxをVMWare ESXiにインストールする内容です。
設定については、設定編に別途記載致します。

1．掲載動機

IPUSIRON氏著『ハッキング・ラボのつくりかた』にて自習開始した
書籍内ではVirtual Machine前提で進められるが、自宅にVMWare ESXi環境があるので、敢えてそちらで挑戦した
2020年2月時点で、VMWareにVMWare用カスタムイメージをダウンロードして進めようとしたが、いくつかの点で滞りなく進められなかった
同書にてこれから勉強しようとする方々の為に情報共有になれば、と思い投稿した
また、VMWare/Virtual Box/Hyper-Vに限らず、ISOインストーラーからインストールする為、仮想環境の縛りを受けずに学習できる参考情報を提供する目的もある

2．行き詰った点

2-1．Kali Linuxのバージョン

変化の激しいLinuxあるあるなのだが、書籍が出たのが2018年。今2020年。これにより、特に特に設定画面が相違した
書籍内では「root/toor」で進められているが、2020.01からこのサイトにあるように「This is no more.」ということなので、自分でID・パスワードを準備しなければならなくなった

2-2．VMWare用カスタムイメージ

仮想ディスクを自分の環境に導入する時は、VMWareにせよ、Hyper-Vにせよ、Diskを自分の環境用に変換せねばならないが、それを知らず起動エラー
VMWare側のネットワークがいつまでも「切断」のままなので、ESXi上で「設定」を押すとエラーが起きてリロードし、いつまでも設定画面を開けない

2-3．日本語インストール

ISOで一からインストールし、地域：日本、言語：日本語でインストールを進めると、見事に文字化け

3．インストール準備

3-1．前提：

VMWare ESXiのバージョンは6.5
VMWare ESXiは既に設置済み
VMWare ESXiでOSインストールする方法は既に知っていること
Kali Linuxについては2010.01 / 64bitを使用する
使用言語は英語とする
操作はWindows 10にてFirefoxを起動し、EXSiに接続する
操作するWindows10側にVMWare リモートコンソールインストール済みであること

3-2．Kali Linux 2010.01 ISOをWindows10にダウンロード

ダウンロードサイトにアクセス
Kali Linux 64-Bit(Installer)をクリックしてISOファイルをダウンロードする
コマンドプロンプトを起動して、ダウンロードしたISOファイルのハッシュ値を取り出す

※ここでは仮にC:\tmpフォルダにダウンロードした、とする

コマンドプロンプト

C:\> cd c:\tmp
C:\tmp> certutil -hashfile kali-linux-2020.1-installer-amd64.iso SHA256
SHA256 ハッシュ (対象 kali-linux-2020.1-installer-amd64.iso):
e399fa5f4aa087218701aff513cc4cfda332e1fbd0d7c895df57c24cd5510be3
CertUtil: -hashfile コマンドは正常に完了しました。

certutilコマンドで出力したハッシュ値とダウンロードサイトのハッシュ値が同じであることを確認する

※私はExcelに入力してIF文で判定しました

3-3．ISOファイルをESXiのストレージにアップロードする

詳細手順は省略致します

3-4．ホスト名、固定IPアドレス、ログオンユーザ名を準備

ここでは仮に下記設定にて進める ※各自の環境に合わせて適宜変更すること
ホスト名：kali
固定IPアドレス：192.168.1.30 / 24
ログオンユーザ名/パスワード：kali/kali
DiskはLVM/暗号化なしで用意した仮想Disk 256GB全使用

4. VMWare上に新規インストール

4-1．VMWare側に仮想マシン準備

4-2．Kali Linuxインストールメディア準備

4-1．で準備した仮想マシンをクリック
編集をクリック
CD/DVDドライブ１のプルダウンメニューをクリックし、「データストアISOファイル」をクリックする
3-3．ISOファイルをESXiのストレージにアップロードするにてアップロードしたKali Linux 2020.1 ISOファイルをクリックして、選択
CD/DVDドライブ１が「データストアISOファイル」になっていることを確認して、保存

4-3．Kali Linuxインストール

4-3-1.インストール初期段階

電源投入
コンソール→リモートコンソールを起動をクリック
Graphical Installを選択してEnter

4-3-2.場所と言語設定

English - Englishが選択反転されていることを確認してContinue ※『ハッキング・ラボのつくりかた』においても英語で説明を続けているので言語は英語のままにした
LocationはUnited Statesを選択してContinue
※ここでOtherを選んでも、残念な結果になる
※詳細は5-1．言語：英語、場所：日本を選んでも、結果的に英語になる　を参照
KeyboardはJapaneseでContinue
インストールプロセスが開始するのでしばらく待つ

4-3-3.ホスト名とログインユーザ設定

Hostname：kali を入力して（デフォルトで入っている）Continue ※必要に応じて適宜変更して下さい
Domain name:kali を入力してContinue ※必要に応じて適宜変更して下さい
使用者氏名：kali を入力してContinue ※必要に応じて適宜変更して下さい
ログオンユーザ名:kali を入力してContinue ※必要に応じて適宜変更して下さい
パスワード/パスワード再入力に同じkali を入力してContinue ※必要に応じて適宜変更して下さい

4-3-4.Time Zone設定

時計はインストール後に直すので、このままこだわることなくContinue

4-3-5.Disk PartitionとGRUB設定

Guided - use entire disk を選択し、Continue
表示されているままContinue
All files in one partition (recommended for new users) を選択してContinue
Finish partitioning and write changes to disk が選択されていることを確認してContinue
Partition Tableについてこのように書き込んでいいか確認してくるので、Yes をクリックしてContinue
Diskパーティションプロセス、および、インストールプロセスが始まるのでしばらく待つ

4-3-6.プロキシ設定

プロキシ空白のままContinue ※プロキシサーバを使用しているのであれば適宜変更して下さい
その後再度インストールプロセスが再開するのでしばらく待つ

4-3-7.パッケージ選択

デフォルトのままContinue
再度インストールプロセスが始まるのでしばらく待つ

4-3-8.ブートローダーインストール

GRUBインストールを聞かれるので、Yes を選択してContinue
/dev/sda を選択してContinue
GRUBインストールプロセスが始まるので、しばらく待つ
全インストールプロセスが完了すると下記画面になるので、Continue

5. 残念な結果集

5-1．言語：英語、場所：日本を選んでも、結果的に英語になる

Locationを試しにOtherでContinue
AsiaでContinue
JapanでContinue
残念ながら、言語：英語、場所：日本では組み合わせがないと言われる