職場の先輩に進められ、下記本を読みました。
良本だったのと自分の備忘のためにも投稿します。
1.書籍の紹介
mixi一期生の広木さんが書いた書籍。現在は「株式会社レクター取締役」。
※Qitaにも著者の紹介議事があったので掲載
https://qiita.com/hirokidaichi/items/1faf7a57cc55562a15e1
2.読もうと思った理由
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前述の通り先輩の紹介
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基幹システム刷新の企画フェーズに参画していたのだが、中々うまくいかず。。
そんな中で割と共感できそうな部分が多かった。 -
書籍の要約
** Chapter 1 思考のリファクタリング **
- 思考の違いによる不確実性(エントロピー)から発生する様々な事象(プロジェクト初期の不確実性やコミュニケーションコスト、認知の歪み、ベーコンの4つのイドラ、情報の非対称性)を紹介。
→エンジニアリングとは以下のエントロピーを下げることと定義
・不確実性(エントロピー)
未来:環境不確実性
方法不確実性
目的不確実性
他人:通信不確実性(環境不確実性を増大させる) - 論理的思考を、1.演繹的思考、2.帰納的思考、3. 仮説思考、と紹介。
- ロジックツリーとシステム思考→つまりシステムとは全体から捉えらこと(全体論的思考)
- 問題解決より問題発見のほうが難しい
→全体の問題性を整理すれば問題は解決すると紹介
** Chapter 2 メンタリングの技術 **
- 傾聴・可視化・リフレーミング
- アクノレッジメントの段階
1.存在承認
2.行動承認
3.結果承認
** Chapter 3 アジャイルなチームの原理 **
- プロジェクトマネージとプロダクトマネージャーの関心事の違い
プロジェクトマネージャー:コストと納期、プロジェクト期間、方法論、
プロダクトマネージャー:プロダクトの目的、マーケット - アジャイルソフトウェア宣言の重要性
個人と対話
動くソフトウェア
顧客との協調
変化への対応
** Chapter 4 学習するチームと不確実性マネジメント **
- エージェンシースラック:依頼された人は管理されないとウソをつきだす。
→見積もりやスプリント - リーンキャンバスによる仮説の作り方
** Chapter 5 技術組織の力学とアーキテクチャ **
- 権限と責任の委譲、デリゲーションポーカー、
→技術負債とコンウェイの法則
- 所感
個人的には前半の思考のリファクタリングが響いた。プロジェクトだけでなく一般生活でもあるある。
- 人は立場や目的が異なる中それぞれ意見するのでよく衝突するが、システム思考で全体を捉えて、情報を整理すると問題が解決する、
- 仮説思考からの論理展開、論理的思考の盲点:人は正しく事実を認知できないなど
イドラ:種族・洞窟・市場・劇場
認知の歪み:ゼロイチ思考、一般化のしすぎ、すべき思考(大学生だから就職しないと。。)、レッテル貼り、結論の飛躍、感情の理由付け
などなど
あとはアジャイルもちょうどしてたので響く。
思考を整理するための知識としてとても面白い本でした。How to本というよりも読み物という印象でした。