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エンジニアリング組織論への招待を読んで

Last updated at Posted at 2019-10-27

職場の先輩に進められ、下記本を読みました。
良本だったのと自分の備忘のためにも投稿します。

1.書籍の紹介

mixi一期生の広木さんが書いた書籍。現在は「株式会社レクター取締役」。

※Qitaにも著者の紹介議事があったので掲載
https://qiita.com/hirokidaichi/items/1faf7a57cc55562a15e1

2.読もうと思った理由

  1. 前述の通り先輩の紹介

  2. 基幹システム刷新の企画フェーズに参画していたのだが、中々うまくいかず。。
     そんな中で割と共感できそうな部分が多かった。

  3. 書籍の要約


** Chapter 1 思考のリファクタリング **

  • 思考の違いによる不確実性(エントロピー)から発生する様々な事象(プロジェクト初期の不確実性やコミュニケーションコスト、認知の歪み、ベーコンの4つのイドラ、情報の非対称性)を紹介。
     →エンジニアリングとは以下のエントロピーを下げることと定義
      ・不確実性(エントロピー)
       未来:環境不確実性
         方法不確実性
         目的不確実性
       他人:通信不確実性(環境不確実性を増大させる)
  • 論理的思考を、1.演繹的思考、2.帰納的思考、3. 仮説思考、と紹介。
  • ロジックツリーとシステム思考→つまりシステムとは全体から捉えらこと(全体論的思考)
  • 問題解決より問題発見のほうが難しい
     →全体の問題性を整理すれば問題は解決すると紹介

** Chapter 2 メンタリングの技術 **

  • 傾聴・可視化・リフレーミング
  • アクノレッジメントの段階
     1.存在承認
     2.行動承認
     3.結果承認

** Chapter 3 アジャイルなチームの原理 **

  • プロジェクトマネージとプロダクトマネージャーの関心事の違い
     プロジェクトマネージャー:コストと納期、プロジェクト期間、方法論、
     プロダクトマネージャー:プロダクトの目的、マーケット
  • アジャイルソフトウェア宣言の重要性
     個人と対話
     動くソフトウェア
     顧客との協調
     変化への対応

** Chapter 4 学習するチームと不確実性マネジメント **

  • エージェンシースラック:依頼された人は管理されないとウソをつきだす。
    →見積もりやスプリント
  • リーンキャンバスによる仮説の作り方

** Chapter 5 技術組織の力学とアーキテクチャ **

  • 権限と責任の委譲、デリゲーションポーカー、
    →技術負債とコンウェイの法則
  1. 所感

個人的には前半の思考のリファクタリングが響いた。プロジェクトだけでなく一般生活でもあるある。

  • 人は立場や目的が異なる中それぞれ意見するのでよく衝突するが、システム思考で全体を捉えて、情報を整理すると問題が解決する、
  • 仮説思考からの論理展開、論理的思考の盲点:人は正しく事実を認知できないなど
     イドラ:種族・洞窟・市場・劇場
     認知の歪み:ゼロイチ思考、一般化のしすぎ、すべき思考(大学生だから就職しないと。。)、レッテル貼り、結論の飛躍、感情の理由付け
    などなど

あとはアジャイルもちょうどしてたので響く。

思考を整理するための知識としてとても面白い本でした。How to本というよりも読み物という印象でした。

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