OpenModelicaの速度比較 Win vs Linux
OpenModelicaはLinux版の方が速いことを教えてもらったため簡単に比較してみる
環境
PC : LifeBook WU2/C3
OS : Windows10 Home
CPU : intel core-i7-8565U
メモリ : 16GByte デュアルチャンネル(DDR3)
WSL
Linux : "18.04.1 LTS (Bionic Beaver)"
OpenFOAM : 両環境ともにOpenModelica 1.13.2
比較モデル1
以下のように簡単なモデルの速度を比較する
OMShell上から計算すればCコード生成から計算結果出力までの詳しい各工程の計算時間が表示されるがOMEdit上の挙動を確認したいので
手動ストップウォッチで計測する
model test
end test;
比較モデル2
以下のように複雑なモデルについても比較する
Modelica.Fluid.Examples.IncompressibleFluidNetwork
結果
単位はsec
モデル | Windows10 | Linux(Ubuntu) |
---|---|---|
比較モデル1 | 10.4 | 5.2 |
比較モデル2 | 30.6 | 24.0 |
所感
Linux版の方が常に5sec程度速い。
完全に推定だが、定型のコンパイル動作がありその箇所だけが速くなっているのかと思う。
確かOpenModelicaはminGWを使ってCコードをコンパイルしていると思うので、Linuxのネイティブ環境だと速くなるのは理解できる。
しかし、その後の計算はあまり変わらないためあまりLinuxを使うモチベーションにはならなかった。
特にWSL起動→OMEdit起動がとても遅く、何故か起動するだけでCPUファンがうるさいくらい回るのであまり使う気にならない。
しかし、PC環境次第でもっと差が出ると思うので速さを求める人にはオススメする。