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DTOとドメインモデルの使い分け つづき

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ドメインを定義しているファイルにDTOっぽいなと思えるコードが入っているまたは、入れることを設計思想に組み込むこともあります。
こうなるとややこしいし、複雑になっていきます。
なので、、、、↓↓↓↓↓↓↓↓

原則として分離

ドメインモデルとDTOは役割が異なるため、通常は別々に定義され、別のファイルやパッケージで管理されます。これにより、責任の分離が保たれ、システムの設計がより明確になり保守性も高まります。

  • ドメインモデル: ビジネスロジックを持ち、データの整合性を維持し、ドメインルールを表現します。
  • DTO: データ転送に特化しており、ビジネスロジックは含まず、データの構造や形式を担います。

DTOがドメインに入るケース

ただし、以下のような特殊なケースでは、ドメインモデル内にDTO的な要素が含まれることがあります。

  • 値オブジェクト: ドメインモデル内で値オブジェクトとして定義されるクラスは、DTOと類似したシンプルな構造を持つ場合があります。ただし、値オブジェクトは不変であり、ビジネスルールを持つことができます。
  • 内部的なDTO: 特定のドメインサービスが、外部に公開されない内部的なデータ転送のためにDTOを使用することがあります。この場合も、DTOはドメインの一部として機能しますが、通常は外部に直接公開されません。
  • 単純なケースの一元化: 非常にシンプルなドメインモデルや小規模なプロジェクトでは、設計の複雑さを避けるために、ドメインモデルとDTOを同じファイルに定義することがあるかもしれません。しかし、これにはリスクが伴い、プロジェクトが成長するにつれて保守性に問題が生じる可能性があります。

設計思想として組み込む場合の注意点

  • 責任の明確化: ドメインモデルとDTOの役割が明確に区別されていないと、コードが混乱し、保守が困難になる可能性があります。
  • 拡張性の確保: ドメインモデルが成長する中で、DTOをドメインモデル内に保持すると、将来的に分離が難しくなることがあります。
  • テストの分離: ドメインロジックのテストとDTOのテストは分けて行う方が望ましいです。一緒にしてしまうと、どちらかの変更がもう一方に影響を与えるリスクが高まります。

まとめ

ドメインモデルとDTOを同じファイルに含めることは、設計思想として避けるのが一般的です。責任の分離を徹底することで、コードの保守性や拡張性が向上します。ただし、特殊なケースやプロジェクトの要件によっては、そのようなアプローチが選ばれる場合もありますが、設計の複雑さや将来の拡張性を考慮したうえで判断することが重要です。

ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。また、行き届いていない説明があればご指摘いただきたいです

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