2023年12月13日にGoogleが次世代AIであるGemini ProのAPIがリリースしました。
そこで、早速Gemini Proのモデルを使ったLINEボット「AI賢者ジェミニ」を作ってみました。
おそらく世界初?なGemini Pro搭載のLINE botです。
Gemini ProのAPIが公開
2023年12月にGoogleから発表されて大きな話題を呼んだ次世代AIモデルであるGemini。
発表時点では対話AIであるBard(英語版のみ)にGemini Proが搭載されていただけで、API等は公開されていませんでした。
元々の発表の中で12月13日にGeminiにビルドできるように予告されていました。
予告どおり、2023年12月13日にGemini ProのモデルがVertex AIのAPIで利用できるようになりました。
APIリクエストを試したところ、入力は英語だけでなく日本語も対応しています。
早速Gemini ProのLINE bot作ってみた
Gemini ProのAIモデルがAPI経由で利用できるようになったので、早速LINEボットを作ってみました。
上記のQRコード読み取り、または友達追加のリンクから追加可能です。
みんな大好きLINE上で、待望の次世代AIモデルであるGeminiと会話を楽しむことができます。
※1日10回まで返信してくれます。
Gemini Pro搭載のAI賢者ジェミニと会話してみた
早速Gemini Proのモデルを利用したLINE bot、AI賢者ジェミニとLINEで会話してみたいと思います。
AIをどのように業務に取り入れるとよいか尋ねてみました。
チャットボットやデータ入力などの反復タスク、データ分析など、ずばりなAIの活用事例を教えてくれました。
きみ本当にGemini搭載してる?
正直、生成AIはバックエンド側が完全なブラックボックスになっているので、本当にGemini Proのモデルが使われているのか、いまいち信用できません。
そこで、AI賢者ジェミニにGeminiが導入されているか質問してみました。
はい、私のモデルはgeminiを導入しています。
しっかりGemini搭載であることをアピールしてくれています。
本当かどうかはGoogleしかわかり得ませんが、本人がそう言ってるので、Gemini搭載LINE botということにしておきます。
Gemini搭載LINE botをたった2時間で作成
実は今回紹介したGemini ProをAPI経由で使用しているLINE botの制作にかかったのは、たった2時間 でした。
※Vertex AIのGemini Proモデルのリクエスト方法の調査含め
そうした点から、AI賢者ジェミニは世界一早いGemini搭載のLINEボット と言えそうです。
生成AI界隈では、雨後の筍のように専門家が誕生しています。
私もGemini搭載のLINEボットを最速で開発したエンジニアを自称していきたいと思います(笑)
【種明かし】どうやって作った?
Gemini ProのモデルでのLINE botを高速で作れたのにはわけがあります。
(´・ω・)つ旦
実は以前Vertex AIのPaLM2でLINEボットをGoogle Apps Script(GAS)で開発してました。
そのプログラムを流用して、APIリクエスト部分を焼き直ししたので、スピーディーにLINE bot公開まで持っていけました。
なお、スピードを最重視したゆえに、過去のやり取りを記録する機能もありません。
Gemini Proはマルチモーダルによる入力も可能ですが、そちらも未対応です。
1回1回LINEから投稿されたメッセージをVertex AIのAPIでGemini Proに送って応答を返すプログラムです。
まさに気分はマーク・ザッカーバーグです。
※会話履歴を送らないのはAPIの利用料を抑える目的もあります。
終わりに
2023年12月13日(アメリカ時間)にVertex AIにてGemini Proのモデルが公開され、GeminiをAPIで利用できるようになったので、Gemini Proと会話できるLINEボット「AI賢者ジェミニ」を開発してみました。
APIでのGemini Proのモデル公開から2時間での高速リリースを目指してみました。
Google Apps Script(GAS)でGCPのVertex AIとつなぎ合わせて、GeminiProのモデルにAPIリクエストを送り、応答結果をLINEに返すようにしています。
ぜひ、Gemini ProをLINEで使いたい方はお友達追加してみてください。