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「群・環・体 入門」を読んでみた

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 ヨビノリで群に興味を持ち、1年以上かけて群論入門(雪江明彦著)を読み終えたのが2024年8月。続いて同月から群・環・体 入門に挑戦。群は一度学んだし、環や体なんてオマケみたいなものだろうと思っていた。整数論と群の章を終えたのが2024年9月末。この時点で本書の半分ぐらいを終えた。このペースだと2024年内には読み終えるだろうと思っていたのだが…。
環の章を少し読んだところで飽きてきて一時中断。再開したのが2025年5月。読み終えたのが本日2025年9月14日。結局 整数論と群の章に1か月半、環と体の章に4か月半で合計半年かかってしまった。

概要

群論入門(雪江明彦著)と同じで、本書を読むのに前提とする知識はかなり少ない。中学数学が分かれば十分。しかし思考力はかなり要求される。抽象的で、論理的なものの考え方を身に着けるトレーニングに最適といえる。
 本書は3章に分かれている。第1章は整数論、第2章は群、第3章は群と環。整数論などなんでやる必要があるのだろうと思っていたのだが、それは第3章を学ぶときに良く分かった。結局 群と環で最初に行うことは整数論の一般化だった。整数を有理数や実数、複素数に拡張していったり、整数係数の多項式環や有限体という変わった対象に広がっていく。たまたま別件で扱っていたデータ通信分野におけるCRC(巡回冗長検査)にも関連しており、深めの数学的理解が得られたことはラッキーだった。

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