My Name is Izumi.月森イズミです。
先日、3teneにアイテムを持ち込む方法についてツイートしたら、お問い合わせがありました。
そこで記事にまとめておきます。
#3tene にアイテムを持ち込むときは
— 月森 イズミ🌜Vエンティスト🌛Vコスレイヤ (@Tsukimori_Izumi) June 20, 2020
Emission Color(放射光)にテクスチャを設定するのが一番よさそう。ほかは意図した通りにならないです。
ちなみにEmissionは光ものに使われることが多いですが、
光源がないと(自分自身だけでは)光ることはできないですよ~
※記事の前半は3teneの使い方ですので、
飛ばしても良い方は、
(PCであれば右メニューから)見出し「じゃあどうするかという話」まで飛んでください。
基本的な設定方法は、スタンダードシェーダー、MToonシェーダーとも同じです。
検証した環境
-Windows 10
-3tene Free v1.10.28
-maya 2019(なくてもいい)
-Unity 2018.4(mayaがない場合)
検証モデル
3teneは人物のオブジェクトのほかに、.obj、.fbxファイルをステージに持ち込むことができます。
今回、以下のようなグラデーションのテクスチャと、それをmayaかUnityで張ったモデルを持ち込んで検証します。
3teneで読み込む
3tene上から、アバター以外の3Dオブジェクトの配置をクリックします。
フォルダを開く、を押します。
フォルダを読み込む、を押します
検証を簡単にするために、今回は右手に持たせます。
読み込む、ボタンを押します。
検証モデルに、色マップでテクスチャを読み込んでみる
mayaのハイパーシェード(マテリアルエディタ)で、色マップ(Color,Albedo Color,Lit Colorとも言う)にテクスチャを設定しました。
mayaを知らない人のために、Unityでマテリアルを開くとこんな設定です。
スタンダードではAlbedoカラー、MToonではLit Color,Alphaに当たる部分にテクスチャが入った状態です。
3teneでオブジェクトを右手に持たせて読み込むと、黒ぼけました。
Ambientカラーやshadeカラーにテクスチャを入れても、同じように黒くなりました。
じゃあどうするかという話
上手くいったのは、Emission Colorでテクスチャを読み込むことです。
Unityで開くとマテリアルはこんな設定です。
読み込むと元のモデルっぽく色が明るくなりました。これは、光が放射(じわっと出る反射)する部分にテクスチャを着色したからです。
もっと寄せる
もっと寄せるために、Emission Colorにテクスチャを設定した状態で、AlbedoColor(Mtoonの場合はLit Color,Alpha)にテクスチャの最も明るい色を充てます。
こうすると、Emission Colorで影になる部分にテクスチャがついているので、黒くなるのは防ぐことができ、だいぶ寄せることができます。
試してないけどもっと良くできそうなこと
試してないけど、テクスチャに複数色を使いたいときや、もっと寄せたいときはこうするかなと思います。
カラーにテクスチャを張ると、黒っぽくなってしまうのが問題なのだったら、
Emission Colorには元のテクスチャ、
Colorにはさらにレイヤ効果スクリーンしたテクスチャを張れば、黒っぽさが相殺されるかと。
今回はピンクだけ単色に近いテクスチャで検証しましたが、
複数色のテクスチャのアイテムで黒っぽさが問題となったら、やってみてもいいかもしれません。
まとめ
- 3teneにアイテムを持っていくとき、原因不明の黒っぽさ(影?)ができることがある。
- だから、テクスチャはEmission Colorに充てる。
- さらにAlbedo Colorにテクスチャの最も明るい色を与えると、グラフィックソフトで作った様子に近づけられる。
以上です。